セントビンセントノオハラ


青年海外協力隊20年度1次隊としてカリブ海に浮かぶ小さな国セントビンセントで活動してました。
by y-oharatti
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ラスタ先生

最近、テニスを始めた。
信じられないかもしれないが、(私も最初は信じられなかった)ビンセントにはテニスコートがある。
こんな立派な。(フェンスを1枚隔てた向こうにはヤギがいるのだが)
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PESTAのメンバーで同じ体育教師のラスタ先生が、副業でやってるテニスコーチ。
(こっちが本業なんじゃないのかと最近思う・・・。)

「YukoはP.E Teacherだから、$10ECでいいよ。」との言葉に負けた。

以前からきちんと習いたいとは思っていたが、なかなかチャンスがつかめず、道端で会って色々話をしてたらこういう事になった。

このレッスン、1時間10ドルなんだと思っていたが、平均2.5時間。時に3時間。何時間やっても、10ドル。自分から”待った”かけないと、水も飲めない。CXC受験コースと勘違いしているのではないかと思うハードさ。生徒と全く同じように指導してくれるので、指導法の勉強にもなって非常に良いのだが、それについていけない私の身体。動いてる割に不思議な程筋肉痛にならないのだが、筋肉痛が起こる運動を私の身体は忘れてしまったのだろうか?(悲)

彼が持つ幼児クラス。なぜか私も助手として参加。これも10ドルのうちか・・・。
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この日は雨模様で、この後のクラスもコートに出たり入ったりの繰り返し。
私には恵みの雨だったが・・・。

雨宿りに入ると、来週からウィンブルドンが始まるとか、ウィンブルドンは芝のコートでやるんだとか、色んな話を生徒にする。そして、驚いた事に彼は障がい者テニスの事も知っていた。それもかなり詳しく。
「目が見えなくたって、車いすだって、片手がなくたって、テニスをプレイできる人もいるんだ。皆は両手も両足もある。きちんとプレイできないわけがないだろう?」
彼はかなりスタンダードな英語を話す。ハリーよりも断然聞き取り易い。テニスの技術だけでなく、こうした知識や態度を子どもに与え、子供がラケットを持ってくれば、当然のように新品のグリップを取り出して巻いてやり、「とりあえず、これを使いなさい。」ここにも、体育人(穏健派)がいた。

そして、彼のすごいところは、幼児から大人まで教えられる事である。ハリーに幼児は無理である。絶対。彼は幼児クラスが全く言うことを聞かなくても、絶対に「No」という単語を使わず、「should」もない。名前を呼んで、ひたすらフィットネスさせるだけである。


上の写真で彼が大きな帽子を被っているのにお気づきになっただろうか?
彼は大きな帽子が好きなのではなく、大きな帽子を被る必要があるのだ。
そう、彼はラスタマン。帽子の中身は全部、髪の毛。
ロック・ヘアと言って、ラスタ特有のもの。ラスタはキリスト教から派生したひとつの宗教。かのボブ・マーリーがラスタだった事から、日本でも知られている。(と、思う)
ラスタは自然回帰を目的とし、博愛主義・質素倹約・自然崇拝をモットーとしている。実際に多くのラスタマン・ラスタレディーと接して、私には宗教というよりも信条に近いように感じられる。概して、ラスタマン・ラスタレディーにはNicelyな人が多く、誠実で控えめである。

いろんな人がいるので、ラスタマンが犯罪で逮捕されることも当然あるが。

そして、ラスタ先生の言動はラスタの中のラスタ。もちろん、テニスが大好きでテニスをより多くの人に伝えたいという思いに駆られているのだろうが、こういう人を先生と呼ぶのだと思う。
ビンセントにも、立派な先生は沢山いる。

by y-oharatti | 2009-06-20 23:15
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