セントビンセントノオハラ


青年海外協力隊20年度1次隊としてカリブ海に浮かぶ小さな国セントビンセントで活動してました。
by y-oharatti
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やっぱり、Nutrtion Project

昨年一年間のワークショップ(講習)と授業実践をしたという事で、Certification(お免状)が私にも。ありがたいようなありがたくないような・・・。


このプロジェクトの狙いは決して的はずれではないし、時間と手間をかけて準備している事はよくわかる。だが、現場にとって生徒にとってその方法が決して適しているとは決して思えないし、トリニダ本部はるばるやってくるディレクターに、相手の目を見て話をするという姿勢が欠けすぎている。

とにかくエラそうなのである。自分の食事や飲み物すら、先生たちにいいつけて取りに行かせる。


プロジェクトについて絶対の自信があるらしく、先生たちが何を意見してもすべて、「No!」
おまけに、毎日授業案(指導案)の宿題が。
もともと乗り気ではないところへもってきてこれだから、1週間の会期の内、全て出席した人は1人。指定されたメンバーが一同に会する事は一度もなかった。決められた会議にきちんと出席してこない無責任さも問題であるが。
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「先生は生徒のお手本でなくては困ります。ですから、先生自身がそうした行動をとって下さい。」
と、肥満体のディレクターが言う。

「ペプシはよくありませんね。それよりも、フレッシュジュース、水などを摂るように。」
ここでハリーが猛攻撃。

「俺は1日6本ペプシ飲んでるぞ。でも、健康だ。」 (これは全くの事実。ハリーは典型的なスポーツマン体型。中年だが、腹も出ていない)

「ま~あ、体育の先生なのに!そんなのダメ、生徒のお手本にならないと!!」

この後は、もう子どものケンカである。屁理屈の応酬。


個人の価値観には誰も介入できない。だからこそ、押しつけではなく、リスクと選択肢を教え、自分の未来を自分で選ぶ力をつけさせる事である。健康教育とは、そういう物である。


以前にも書いたが、このプロジェクトの元締めはWHO。その傘下にある関係団体(NPO)が資金を出している。"Quiarity of Life"という観点において絶対に欠かせない、生活習慣病予防啓蒙活動。どんだけ資金をつぎこんでも、なかなかうまくいかないのは、こんな末端のこんな事が原因だったりする。もし、ディレクターが人の意見に耳を貸すゆとりのある人だったら、受け入れる先生たちも、もう少し違うだろう。


ビンセントはカリブ海の中でも様々な点で脆弱である。だから、協力隊が派遣されているのである。このプロジェクトが実施されている他の3カ国(トリニダード・トバゴ、グレナダ、セントクリストファー・ネイビス)には協力隊はいない。基本的な学校教育が立ちゆかないのに、+αを要求するのは到底無理。

ビンシーが居る前でそんな事を言うことはできないが、
「同じカリブでもそれぞれの国の事情があり、背景がある。そこを忘れないで欲しい。特に食に関わる事は家庭の事情と大きく関わり、学校が介入できない事もある。必要な事はわかっているが、とても難しいトピックであり、早急に解決していけるものではない。」と、一人ずつワークショップの感想の述べるチャンスがあったので、言わせてもらった。


そう言ったところで、
「そんな事はわかってるわ、だから◆※○×◆○△・・・」エンドレスである。

ディレクターにしてみれば、小学生並みの英語しかしゃべれない東洋人の小娘に何がわかる、ぐらいのもんだろうが・・・。


「嫌だ嫌だ」と言ってたハリーも、遅刻・中抜け・早退・ズル休みをしながら1週間の会期を終え、ようやく来週から新学期である。

by y-oharatti | 2009-09-04 23:46
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