セントビンセントノオハラ


青年海外協力隊20年度1次隊としてカリブ海に浮かぶ小さな国セントビンセントで活動してました。
by y-oharatti
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青年海外協力隊とは

協力隊は、「技術移転」が基本である。
だが、その技術移転がままならない事が多々ある。

任国の人びとには彼らのやり方があり、それが例え間違っていたとしても、彼らにとってはそれが真実なのだ。開発途上国が開発途上国である所以である。

ここにいる現地の人の気持ちを無視して、”正しい”からと言って無理に推し進める事はできないのだ。

我々の仕事は2年で完遂する程、簡単ではない。だから、隊員は継続する。
我々の要請の背景には、社会・経済・民族、様々なイッシューが存在する。
そして、それらの問題を少しでも解決するために、良くする為に我々はここにいる。

隊員の活動がうまくいくかどうかは本当に運次第なのだろうか?
活動がうまくっている様に見える隊員は、運が良いのだろうか?

確かに配属先に運・不運はあるかもしれない。
明らかに的はずれな要請もあるかもしれない。

だが、私は与えられた環境の中で自分にできる事を精一杯やっている隊員を何人も知っている。要請が的はずれならば、どの的がはずれたのか明らかにする仕事がある。それが分かるだけでも、JICA・任国双方にとって大きな財産になる。

協力隊の「技術」とは何か。
「せんせー、教えて!」と待っている子どもに教えるのは何でもない。
だが、
「勉強嫌い、ケンカ上等」「おれ、知ってるもん」と言っている子どもに教えるのは、もはや教科指導力だけでは無理である。

単に技術で終わらない目に見えない技術、それが青年海外協力隊の”技術”であり、草の根活動と呼ばれる理由ではないだろうか。

活動の環境は自分で作るもの。2年という限られた時間の中でそれぞれの着地点に辿りつくように、1日1日がある。その1日1日を見ずに、表面だけを捉えて運・不運で嘆くのはあまりにも青すぎる。

太平洋州で活動する同期算数隊員が言っていた。
「技術は残らなくても、任国の人たちの心に残る活動ができればいい。現地の先生たちが、先生としての誇りを持てるようになれば。」
これこそ、青年海外協力隊の神髄。

by y-oharatti | 2009-10-06 22:28
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