セントビンセントノオハラ


青年海外協力隊20年度1次隊としてカリブ海に浮かぶ小さな国セントビンセントで活動してました。
by y-oharatti
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物騒なビンセント再び

砂場で走幅跳の授業をやっていたら、バス停の方が何やら騒がしい。
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校舎の方も騒がしくなってきたので、通りでケンカでもしているのだろうと思った。ビンシーはとにかく野次馬根性が強い。ケンカみて囃し立てるのが好き。まったく、しょーもないなーと思っていたら、

パンパンパン パーン!

という乾いた発砲音。

Shootingである。


側で立たせていた制服組(体操着を忘れた為、強制見学)が「Ms,たいへん、銃撃だ!犯人が走っていった!!」と言う。今にも飛び出して見に行きそうな勢いの奴らを制止し、何が起こっているのか校長に確認したら、

「Gun Manが発砲して茂みに立てこもっている」と言う。すでに警察が動いていたが、危ない事この上ない。
丘の下はゲートを閉じ、生徒を校舎内に留めたが、近所の小学校は昼休みに突入している。

フィールドでフラフラしているチビたちを学校に戻し、授業中の生徒には一カ所に集まって動かないように指示を出した。普段いい加減な奴らも、この時ばかりは素直だった。


後日の報道で、犯人は1ヶ月程前にも同様の手口で銃撃強盗をした若い男。今回は、逃走しながら青いTシャツから赤いTシャツへ着替えるという手の込み様。銀行の側で長時間張り込みを続け、お金をおろした女性の財布をひったくって逃走、警備中の警官が追跡し、その警官に向かって発砲。警官は特殊部隊を要請、犯人の特殊部隊とのにらみ合いの結果、御用となった。

最終的に木に登って逃げたようとした、というオチが何ともビンセントらしかった。

被害者の女性も女性で、銀行に行った後、財布を手に持って歩いていたのだから、今までのビンセントがどれだけのほほんとしていたかが分かる。

一昨年、アメリカのプライム・ローンが破綻した事をきっかけに、世界的な金融不安が始まったが、今こうしてビンセントの治安が悪化しているのもこの事がひとつの原因である。FBIに逮捕されたInternational Stanford銀行のスタンフォード氏。カリブ海のアンティグア・バルブーダという国に本拠地を持ち、昨今話題のオフショア・バンク(租税回避銀行)のひとつだった。ここの銀行や、トリニダード・トバゴに本拠地を持つCL Financial(Colonial Life Insurance Companyが資本会社)が次々とコケた事も大きく影響している。

特に、CLICOはビンセントでもメジャーな保険会社の一つで、JICA事務所の秘書も少なくない金額を掛けていて、全てご破算になってしまったらしい。

ビンセントで起きている事と世界は、確実に繋がっているのである。

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お金はあってもなくても苦労する。

by y-oharatti | 2010-01-29 23:12
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