セントビンセントノオハラ


青年海外協力隊20年度1次隊としてカリブ海に浮かぶ小さな国セントビンセントで活動してました。
by y-oharatti

2009年 09月 18日 ( 1 )


ビンセントの陰

プライマリー・スクール(小学校)は、セカンダリーとは時間割がちょっと違っていて、お昼休みが15分早く始まる。すると、まだ体育の授業をやっているフィールドに、わらわらとチビたちが出てくる。

たいていの子はお行儀よく普通に通過していくのだが、今日は最悪だった。
なんと、私とハリーが命の次に大事にしている(大袈裟)荷物入れバスケットをけっ飛ばし、見事に破壊したヤツがいた!

ハリーにケンカ売るなんて、上等だ!!

しかし、ハリーは生徒のマーキング(成績評価)で忙しく、全く気付いていない。ので、Msの出動である。
いつもの、「なんで、こういうことしたの?何をしたか分かってる?何て言わなきゃいけないの?」のなぜなぜ攻撃である。

ところが、
「お前の言ってる事、わかんな~い!(イヒヒ)」

以前だったらこの辺でキレてたが、

「そのイヒヒが分かってる証拠じゃー!!!」と返す余裕も出てきたこのごろ。

相当に態度が悪く、バックを捕まえておかないと逃げ出す始末。仕方がないので、授業中のハリーを呼び止め、事情を話して指示を仰ぐと、

「Boy, what did you do eh? Send him principal!!」
(お前、何をしたんだ?え?校長のところへ連れて行け!)

へ、へい!

と、いう事で小学校の校長室へ連行。段々雲行きが怪しくなってきたのをようやく察したのか、学校に着く頃にはしおらしくなって、眉毛が八の字になっていた。
こういう輩は懲らしめる事が大事なので、いい事だ、と思って眺めていた。


事の経緯を告げると、すぐに校長は「変わりの物を親に買わせます。」と言う。その言葉にいささかがっかりし、物を壊した事はもちろんだけれど、その後の彼の言動が非常に遺憾である、と伝えた。

「子どものいたずらだから仕方のない面もある一方、その後の態度の悪さが非常に気になります。自分のした事を認めないばかりか、謝罪もありません。」

私の言葉に、「そうね、その通りね」と言って、更にチビを問いつめる校長。チビはほとんど泣いていた。
そうそう、君には必要だよこういう事。

「もうお昼は食べたの?まだ?では続きはお昼の後にしましょう。」と、いう事で一時釈放。

ちっとは懲りたかと思いきや、校長室の角を曲がったら、
「チンチョ~ン!!」と卑劣な笑いをしながら、走り去った。

これには、唖然。もう、追いかける気にもならない。

若干、6歳にして大人を欺く事をしっている幼児。物や人に当たるしか、自分の欲求を発散する事ができない幼児。一体、この子はどんな家庭にいるのか、どれだけ愛情不足なのか、本気で憂いてしまった。

by y-oharatti | 2009-09-18 23:43