セントビンセントノオハラ


青年海外協力隊20年度1次隊としてカリブ海に浮かぶ小さな国セントビンセントで活動してました。
by y-oharatti
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サラフィーナ

この子(手前後ろ向き)はサラフィーナという。
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ビンシーはみんなスタイルがいいが、特にこの子は抜群
なにが抜群かって、アスリートとして。

そして、フィジカルだけではなく、飄々としているが走る事が好き。

きっとこの子は近い将来、ビンセントのナショナルチームに入る。
と、私は思う。


なんで、走る時ロングタイツなの??この暑いのに。

「別に理由はないわ。フィットして走りやすいからかな。」

筋の固有受容感覚を、誰からも教えられなくても体で感じている。
固有受容感覚とは、筋の持つ性質である。関節があらぬ方向にいかないために、
筋は各部位がお互いに拮抗しあいながら働いている。

であるので、捻挫や肉離れをした時に、完璧に固定するのはナンセンス!なのである。
実際、私も競技をやっていた頃は、肉離れはウエイト・トレーニングで治した。

これらを意図的に応用したものが、PNFやキネシオテープである。
このロングタイツにしても然り。

彼らの野生のカン(?)はスゴイ。


サラフィーナは100m/200m/400mすべてのイベントに出場。
ラストの伸びが素晴らしい。
こういう素材を伸ばせる指導者がいれば・・・・・。歯がゆい。

サラフィーナも他聞にもれずビンシーなので、練習には全く来ない。
私がもし陸上隊員だったら、とことんやるだろう。でも、私は学校隊員
2つの学校をかけもちし、それぞれの学校に合った支援をする事で精一杯。

私の体はひとつしかない。

彼女はきっと、来年P.Eクラスに上がってくる。その時がチャンス。


2日かかった学校予選だが、無事終了。
終了後、スタッフルームで放心していると、生徒がランチを運んで来てくれた。
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午後3時。購買はとっくに閉まってる。
ランチもとらずに駆け回っていた我々の為にMr.Rentonが特別に言ってとっておいてくれた。
ありがたい事だ。

by y-oharatti | 2009-02-27 23:52

スポーツ大会

ビンセントでは、年に1回大きなスポーツ大会がある。
それは、インタースクール・アスレチック
日本で言ったら、高校総体みたいなもの。
この時期はおおかたの生徒の気持ちがスポーツに傾く。

当たり前だが、予選のやり方が全く違う。
①体育の時間にクラス予選・・・クラス予選(標準記録)を突破。学校予選会へ
②学校予選会・・・学校予選会を突破すると学校大会
③学校大会ハウス対抗・・・学校予選を突破するとインタースクールへ
④インタースクール大会・・・ビンセントで一番大きな陸上競技の大会

と、いう仕組みになっている。体育の授業で行われる予選は全員参加が必須。
参加点が自分のハウスに入るなど、全生徒の参加を奨励する仕組み。

今日は丘の下の学校の②だった。

昨日の職員打ち合わせで、
「Ms,君は俺と一緒に全て行動するんだ!」とMr.ハリー。ハイハイ、分かってますよ。
でも、ペプシは飲みません。

と、いうわけで今日の私の役割はMr.ハリーの後ろにくっついて手伝いをすることと、
スターター。

「Ms,!これを持って!」と渡されたビンセントの雷管に驚愕!
ほ、本物ですかい?!
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間違いなく、雷管だったが、とにかくリアル。
チャンバーなんて、クルクル回っちゃってまるで本物。
ここまで似せる必要があるのだろうか・・・・・?
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檄鉄を起こして試し撃ち。すると、なんとカートリッジ(火薬)が入っていた!!!
ひとさし指がコゲた
ハリーはまさか私が使い方を知らないとは露ほども思わなかったようだ。
知らないよ、ビンセントで使ってる用具なんて・・・・。

だいたい危ないモノを人に渡す時は、どういう状態なのか伝えるのが普通だと思う。


品質が良くないおかげで、大した怪我にならずよかったが、
日本製だったら、鼓膜を破るところだった。

昨夜の雨のせいでプレイフィールドが12時過ぎまで使用できず、
全ての競技を消化する事ができなかった。残りは明日に繰り越し。

by y-oharatti | 2009-02-26 22:37

私のストレスを紹介します。

私が活動をする中で、ストレスな事のひとつがこれである。
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これ、砲丸投の予選の様子。
おかしいでしょう?!

砲丸投してるのに、制服着てる。

ここは未開の発展途上国でもなく、人々が貧しいから体操服が買えないわけでもない。
単に、教師が面倒臭いだけ。

今日は体育の授業内で消化できなかった分の予選をやった。
事前に連絡がなかったのか、生徒は体操服を持っていなかった。

でも、生徒はやりたいから、革靴・制服でもやる。
教師にしてみても、早くやっつけてしまいたいから、それを許す。

その結果が、上の写真。

ああ、ストレス!!

これが、ビンセントの今を物語ってると言っても過言ではない。
過程は無視。結果オーライ。

計画性のない、行き当たりばったりの行動には限界がある。
だから、物事ブラッシュ・アップしないのだ。


更に、
こんなに集まってる生徒たち、これ全員、予選参加希望者
でも、砲丸に触るのさえ初めて、もしくは去年の予選に触って以来の者がほとんど。
それでも、「とりあえず、やる」のだ。

生徒たちには、純粋に「砲丸投やってみたい!」という興味があるのだ。
その興味を継続させる指導ができれば、といつも歯がゆい。
しかし、彼らは自分の気が向いた時にしかやらない。

この中にごく数名、放課後の練習に参加する者もいるが、その生徒さえも制服で来る。
本当なら着替えないようなやつには教えたくないし、練習に参加させるのさえイヤだが、
そんな事言っていると、練習にならない
少しでも継続的に練習に参加させ、興味を持たせるために、

私の中の基準をものすご~~~~く下げて、指導しているのである。

一度、楽しさを知ってしまえば放っておいても練習に来るのだが、
そこまでが本当に難しい。

私と生徒の根比べである。

本当はもっと教師にフォーカスを当てなければならない気がするが・・・。
その話はまた別の機会に。

by y-oharatti | 2009-02-25 23:59

スポーツ・デー

今日は丘の上の学校のスポーツ・デー。

大雨に降られたり、Fightingで警察に連行される生徒が出たり、
散々なスポーツ・デー。

学校行事なのに、全体の1/3も来ていない。
今日は100m/200m/400mのレースを行ったが、ほとんど同じ生徒が何回も走っている。

確かに、体育の授業で実施されるHeat(クラス予選)のポイントが自分のハウス(チーム)に入る。
でも、全員が参加し全員で協力して競う日本の体育祭や運動会のような雰囲気ではない。

走らない子たちは、飲んだり食べたりしながら、歓声を上げるだけ
選手は何回も走る。

まるで、選手はサーカスの見せ物、選手以外は観客、といった様子。
自分たちの代表を応援して盛り上がるのが、この行事の目的のように見える。
少なくとも、私にはそう見えた。

授業を潰してまでやる事なのか、相当に疑問である。
今日だけではなく、クラス予選のために授業が潰れることもある。
「授業無くなってラッキー!」
と思うビンシー先生とは裏腹に、他の学校隊員たちからもかなり不評である。

だが、この年1回のこのスポーツ大会
これがモチベーションになって様々なスポーツに取り組む生徒が少なからずいる。

普段、スポーツと縁もゆかりもない子が、放課後自主練に励むのだ。
これがこの国のスポーツのきっかけになっている事は確か。

まだまだうまくいっていないだけ。

by y-oharatti | 2009-02-24 23:52

本当に変わっていく学校

旅行気分冷め止まぬ月曜日。丘の上の学校。
久しぶりにカウンターパートと一緒に授業した後、学校へ戻ると何だか騒がしい。
あまりの汚さに、掃除でも??
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いえいえ違います。お引っ越し。
あまりにも素行が悪すぎるForm1
教室をスタッフルーム校長室の隣に移動。

おお、ナイス・アイディア!!

この間も校長はForm1の教室から離れず、引っ越しをさせる。

本当に、人って変わるんだ

セキュリティーも2人に増え、今後はもう1人増やす予定だとか。
生徒同士のFightingを止めるのが、教師ではなくセキュリティーだという事実に
やはり違和感を覚えずにいられないが、以前よりも状態は数倍良くなっている事だけは確か。

by y-oharatti | 2009-02-23 11:35

Trinidad Tobago②

Trinidad and Tobago(トリニダード・トバゴ)。JOCVになってビンセントに来るまでは、
アト・ボルドン(古い?)の出身国、ぐらいにしか知らなかった。


実は、ここはものすごく治安が悪い。
同僚からも、友達からも「とにかく気をつけてね」と送り出された。

面積は日本の1/100、人口は1/125しかいないのに、わかっているだけでも、
昨年の婦女暴行被害が600人、殺人が650人。
以前、CXCの採点に行った先生の泊まるホテルに強盗が入り、マネージャーを殺害。
朝食にダイニングに降りていったら血の海だった、という話もご本人から聞いた。
その人はそれ以後トリニダには行っていないらしい。

任国外旅行申請にあたっても、トリニダ日本大使館とコンタクトをとることが前提。
そんなんで、行く前からかなりビビリ気味だった私。

しかし、帰ってきてみると、おいいいものをたらふく食べ、ビンセントよりもはるかに快適な生活をして帰ってきたのだ。

ランチは中華料理レストラン!しかも、ご馳走になった。
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トリニダ名物「シャークアンドベイク」鮫のフライのベイクサンド(左)
インド系料理「ポロリ」小麦粉と何かが混ざって、揚げてある。モチモチしてる(右)
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スーパーマーケットでまた興奮!ビンセントにはない日本の調味料を買う。
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なぜ、こんなに快適に過ごせたかというと、
友達の家にお世話になったからである。

空港横付けでお迎え。我々のリクエストのショッピングモール、スーパーマーケット、パノラマ本番、そして、帰りの空港まで。
み~~んな車で送迎してくれた上に、ボディーガードとして、どこにいくにも一緒。
もちろん、宿泊は友人宅である。

友達といっても、ビンシーの友達の友達。我々は初対面である。
それでも、Welcome!で滞在中のすべての面倒をみてくれた。
いろんな人の親切に頼って、トリニダ旅行ができたのだ。
本当に、ありがたいことである。

そんなわけで、
短い期間だった事もあるが、コワイ思いなど一切せずに
無事ビンセントに戻ってくることができた。

見ず知らずのジャパニーが突然来ても、笑顔で迎えてくれるだけでなく、十分すぎる程のおもてなし。
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これ、すべて友人の父の手作りランチ。ココナッツブレッドもポークシチューも焼きそばも。
何でも、お父さんは30年前に仕事で日本の倉敷へ行き、そこで日本人にお世話になったとか。そんなことで、今だにお箸でご飯を食べる程の親日家。
滞在中、「で、今度はいつ来るのかね?」が口癖だった父。
友人との別れ際、
「Liat(私たちが乗る飛行機)が飛ばなかったら、必ず電話するんだよ。すぐに迎えに来るから。」

ここまでお世話してくれた上に、こんな風に言える人たち。
自然体でこうしていられる彼らを本当に素晴らしいと思ったし、羨ましくも感じた。

パノラマはそれはそれは良かったし、こんな治安の悪い国だけれど、
人に守られ、人のあたたかさに癒された旅行だった。

by y-oharatti | 2009-02-22 23:54

Trinidad Tobago①

土日1泊2日の強行軍でTrinidad and Tobago(トリニダード・トバゴ)に行ってきた。
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と、言っても直行便だったら、プロペラで45分の距離。
日本で言ったら、県外に行くぐらいの距離なのだ。
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しかし、トリニダに行くにはビザが必要。そして、ビンセントでは取得不可能。
なので、この為に12月のサンファンでトリニダ領事館に行って取得してきたのだ。

そこまでして、なぜトリニダに行きたかったかというと、
カーニバルを観たかった!
それもカーニバルそのものではなく、一緒に行われるスチールパンコンテスト
Panorama(パノラマ)
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トリニダはスチールパン発祥の地。
そこのカーニバルで行われるスチールパンコンテスト・パノラマは名実ともに、
世界最高峰のスチールパンコンテスト
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スチールパンは日本でもできるが、この情熱音楽のリズムはここ、カリブ海ならでは。
本当に楽しそうに演奏する彼ら。彼らの音楽はとても魅力的!!

by y-oharatti | 2009-02-21 23:28

Vincentian!!!

まずはこれをご覧あれ。 ※)重たくて見れない人がいたらごめんなさい。



これは、学校の隣のプレイフィールドで行われた
プライマリースクール(小学校)のスポーツデーの様子。

号砲の紙雷管の音に合わせて、みんなでズッコケている。
う、撃たれた!というやつである。
まるで、コント。
しかも、1度や2度ではなく、毎回やってる。

こういうくっだらない事をみんなで真剣(?)にやって、
ゲラゲラ笑って楽しむのがビンシー。

ビンシーのこういうところが、私は大好きなのだ。

ちなみに、スターターをやってるのはビンセント体育人のひとりMr.サーディン

by y-oharatti | 2009-02-19 23:02

セキュリティーのオバちゃん

なぜかビンセントでは、セキュリティーという仕事は圧倒的に女性が多い。
スーパー、JICA事務所、学校・・・。

それじゃあセキュリティーにならんのではないか?と思うのだが、
女性でもセキュリティーが務まる、そこそこ安全なのが、この国のいいところ。
さすがに銀行には女性のセキュリティーは皆無だが、学校はほとんどが女性

しかし、女性といえど、ビンシー・ギャールはたくましい。
体格もいいし、声もでかい。セカンダリーのちょっと細めのボクちゃんには勝ち目はない。
この前も、ギャールフレンドに会いにきた他校の男子生徒をつまみ出していたのを私は見た。



授業開始数分前になると、門の前で生徒を待ちかまえる私。ひとりオンタイム実施中。
Mr.ハリーに代わって、説教をたれる日もある。

そんな私を毎日見ているセキュリティーのオバちゃん。

「Ms.、あんた旦那はいるの?」  イヤ、いません。
「子供は何人いるの?」   ビンシーじゃないから、旦那がいなければ子供もいないの。
「じゃ、何人欲しいの?」   そんなん、まだ決められるかいな。
「彼氏はいるのかい?」   日本で待ってます。(ウソも方便)

「そう~~、ここにどんぐらいいるの?7ヶ月?で、いつ日本に帰るの?あと、1年以上?
 Ms.,あんたが日本に帰った時にはね、別のギャールフレンドがベビーを抱いているさ。」

ビンセントなら間違いないでしょうね・・・・。

「じゃ、ブラック・ガイはどうだい?」

やっぱりそうきたか・・・。だからウソも方便なのに。

ウチの息子、どうだい?まだ18だけど」

それはちょっと・・・。犯罪だよ。一応、ここの国の先生だし。

このやりとりを聞いていた、パンを売りにくるおばちゃん。

「なんだい、Ms.、ブラック・ガイを探してるのかい?いい男ならオバちゃんが
いくらでも紹介してやるから、いつでも言いなさいよ!」

惚れた腫れたの話が大好きなオバちゃんたち。生徒を待つ間、こんな話ばっかり。
楽しいからいいけれど、気をつけないと冗談が本当になるのが、この国のコワイところ。

by y-oharatti | 2009-02-18 23:17

子どもみたいな大人たち

ビンセンシャンは「ほう・れん・そう」(報告・連絡・相談)がとにかく苦手

生活の不便さの理由から、オンタイムに物事動かすのは難しい時もある。
しかし、約束を守れなかったり仕事を忘れるのは、生活の不便さとは関係ない。


今日もまた、カウンターパートが授業に来なかった。何でもForm5の懇談会があるから。
しかし、それは事前に分かっていた事で、それならば、なぜ私や生徒に連絡がないのか。

生徒は今週もちゃんと体操着を持ってきた。
それなのに、授業はない。
これでもし、私が居なかったら、また放置である。

校長からレターをもらったり、さんざん怒られたりしてようやく体操着を持ってくるようになった彼ら。
それなのに、教師の都合で連絡なしに突然授業がなくなる
これでは生徒がやる気を無くすのも当然

相手の気持ちなど全く考えずに、教師の都合だけで生徒を振り回している。
それなのに、できないと体罰・停学
子どもと大人は対等の責任があるのか???どう考えても教師の落ち度だぞ。

ほんとうに、勝手すぎる。

今までの事を考えた末、
「カウンターパートがいない時は、私も授業をしない」と密かに決心していた私。
しかし、それでは生徒があんまりである。


本当にイヤだったが、今日も1人で授業をやることに。
結果はいつも通り。

最近、1人で授業をすることにものすごいストレスを感じる私。
授業開始の10分前にいきなり言われて、十分な準備ができず、結果、
中身のない授業をする事がストレスなのだ。
体育といえど英語での授業。当然、準備がいる。いくら工夫しても、用具だって必要。

しかし、いい加減な事をしたくないという感覚を彼らに伝えるのは本当に難しい。


体も心も限界になって帰宅、そのままカリブ海へ飛び込む。

落ち着け、落ち着け、と自分自身に言い聞かせる。

いいことだってあるじゃないか。
今日だって、何も言わなくてもP.Eクラスが手伝ってくれた。
しょうがない生徒をなめてくれる生徒もいる。

考える時間だけはあることが、せめてもの救いである。
さて、どうしようか。

by y-oharatti | 2009-02-17 22:39