セントビンセントノオハラ


青年海外協力隊20年度1次隊としてカリブ海に浮かぶ小さな国セントビンセントで活動してました。
by y-oharatti

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闘う?犬たち

家に帰ると、犬たちの様子がいつもと違う。
犬たちが昼寝しているはずのスペースにいたのは、なんと、
イグアナ!
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大きさからして、まだ子どものイグアナ。

私が帰ってくるまではここのスペースにすら近づけなかったのに、私がイグアナの写真を撮り始めたら、興味津々で寄ってきた。そして・・・・。


私の声が一番うるさかった・・・。
ジャックは一瞬だけ頭が写っただけで、私の後ろから出てこなかった。

この後、イグアナがどこへ行ったのかは、誰も知らない。

その辺の犬はイグアナ追っかけて走り回ってるのに、ウチの子たちやっぱり坊ちゃんなのね。

by y-oharatti | 2009-05-30 23:54

バレーボール・コンペティション

試合、2日目。今日は男子もあったので、コートの中はこんな感じになる。
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ボールでじゃれている時が、一番楽しそうなうちの生徒たち。


「今日は勝ち負けじゃない。どれだけ技術が上達したのか見るための試合だ。だから、交代できるだけさせてくれ。」

と言ったのはハリー。

そして生徒には、
「今日の試合は今学期の成績に入る!Form3については来年度P.Eクラスへ入れるか否か、そしてCXCへの見通しにもなる。Ms.が評価するから、よく指示を聞くように!!」

そう、この日ハリーは家族が倒れ、急遽帰宅しなくてはならなくなったのだ。


6人のスタメンに対し、控えが8人。どうやって使えば?!

様子を見ると言っても、ゲームの流れがある。
生徒も、
「Ms.,メンバー変えないで!ようやく流れに慣れてきたところだから。」
ごもっとも。

素人の集団。ゲームをしながら、お互いの連携や役割を初めて理解しているのだ。こんなに真剣にボールに集中したこと、今までなかったもんね。

ビンシーは勝ち負けに本当にこだわる。根拠がなくても、自分は勝ちたい
一度熱くなった闘争心は簡単には鎮められない。誰も(私も)、ハリーの指示など守らなかった。

1セットはとれたものの、次のセットでまさかの13点からの逆転をされ、最終セットは23対25で負けた。得点からもわかるように、どちらの学校も五十歩百歩の技術。運が良かったチームが勝ったのだ。

同じ原理で、女子も大敗。こちらは1セットもとれなかった。
サービスが入らないのではお話にならない。数ヶ月前に比べたら、格段の進歩だけれど。

生徒たちは相当に悔しがっていたが、練習のないところに結果なしなのである。それに気付いてくれたかどうか・・・。バレーボールへのモチベーションが上がった事は言うまでもなく、次はまともに練習ができるのならば、この大会の目的は果たされた

まだ男女1試合ずつ残っているこの大会。
来週、放課後の練習に一体何人来るのか楽しみでもあり、怖くもある。

by y-oharatti | 2009-05-29 23:20

バレーボール・コンペティション

ヤレヤレ、ようやくバスケが終わったと思ったら、今度はバレーである。

私が受け持つP.Eクラス。着任当初、バレーボールが出来る者は0(ゼロ!!)
ボールが全く上がらない・つながらないという状態だった。
6人でバレーボールをやると知らない生徒もいた。
それが、今では学校対校試合に出られるようになったのだから、大したものである。

しかし、未だ女子は3段攻撃にもっていくまでが難しく、サービスをきちんと入れて、
1回でもいいから、とにかく相手コートに返球することに徹した。

最初は乗り気じゃなかった女子チーム。
ハリーに言われて、しかたなくやってるような生徒もいた。
練習に来た子は12名のうち、4名。

だが、ゲームが始まってみたら、みんなやる気(勝つ気)マンマン
ミスをしようものなら、もの凄い勢いで責められる

「あんたのボールでしょ!」
「違う、○○(別の子)がいたから動けなかった!」
「なんであたしのせいなの?!」


こわっ!!

ひたすらフォローにまわり、励まし続けるジャパニーMs.
責められる前に選手を交代させたり、なんて気苦労なゲーム・・・・。
お年頃の女の子は本当に手がかかる


結局うちは負けてしまい、どんな修羅場になるのか戦々恐々としていたのだが、

「Ms,明日もゲームあるんでしょ!明日は勝つからね!!!」
「うちら、前よりうまくなってるよね、Ms,!!!」
「そうよ、そうよ、」

10代の女の子とはなんとも不思議な生き物である。

せっかくやる気になったので、おだてまくって明日につないだのだが、
練習のないところに結果はなしである。

学校対校と言っても、バレボールクラスマッチぐらいのレベルだが、
せめて、スタメンぐらいは揃って練習しようよ。

だが、このコンペティションが彼女らの意識を変えた事は言うまでもなく、
教育省が言う、「スポーツに触れる機会を与える」という目的は立派に果たされている。

せっかくスポーツをやるのだから、「もっともっと」と色々な事を求めてしまうのは、私が日本人だからだ。彼らはそれなりに満足している。

継続する事が苦手な彼ら。
物事の直前に熱くなって、もともと高い運動能力も手伝って、勢いで乗り切ってしまう。
終わったら、また来年まで何もしない。


負けてはしまったが、いつも実技最低点のP.Eクラスの生徒が、最後の最後で大事なサービスを決め、マッチポイントをブレイクした。

「あの1点よく入れたね。」

「Ms,Ms.が補習したりして教えてくれたからよ。明日も頑張るから。」


こういう生徒がいるのなら、この形でもいいのかもしれない。
隊員が生徒の側に居ることに、意味があるのかもしれない。


活動が軌道に乗り、新たな局面を迎えた事で、今までとは違う疑問や課題がまた見えてきた。
あと、残り10ヶ月。

by y-oharatti | 2009-05-28 23:24

JAPAN DAYその後

JAPAN DAYが週末に盛況のうちに終了。

だがその日、私はあろう事か浴衣のまま階段から転落。

手に持ってたビンが先に階段に当たってくれたので上半身は無事だったのだが、体育隊員の大事な大事なあんよが犠牲に(涙)。
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下駄を履いていたため、踵を強打。骨までいったかと思ったが、打撲で済んだ。
小さい頃の食生活のおかげです。おかあさん、ありがとう。

明けて翌日はもっとスゴイ色をしていたのだが、私が打撲したと知ったチャンキーが野菜と一緒に薬を持ってきてくれたのだ。これが、もの凄い効き目。ビンセントでは内服に限らず、外用の効き目も強い。

あっという間に色が薄くなった。ほえぇぇぇぇぇぇ!

ありがとう、チャンキー

痛い出来事だったが、色んな人に支えられてこの国で生活している事をまた再確認。

by y-oharatti | 2009-05-24 23:46

スクール・コンサート

ともかく、これをご覧下さい。
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丘の下の学校の学校行事、”コンサート”。要は学芸会での一コマ。
これ、み~んな私の生徒たち、約13歳~16歳。

”モデリング”と言って、ビンセントの若者が大好きなものの一つ。パリコレとかのマネである。

コンサートに向けて、生徒たちが放課後残って色々してたのは知っていたが、こんなだとは知らなかった・・・。動画でお見せできないのが残念なぐらい、みんななりきっていて、本物のモデルのようだった。

プロポーション抜群の上に、この筋肉たちである。数人、P.Eクラスの生徒が混ざっているのだが、アノ程度の練習こんな身体になるのが信じられない。
世界記録を作れるわけである。

行事の目的は、才能を発掘し、発揮させるというもの。

スクールバンドや、ソロソング、スチールパン演奏、ダンスなど
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音楽とダンスにかけては、彼らは天才的な能力を持っていると私は思う。

丘の下の学校には講堂がないため、ビンセントで一番大きなホールを貸し切り、土曜の夕方18時から22時まで、生徒の帰りの足を確保するためにバスをチャーターする程の大がかりな行事だった。

この行事のために、担当の先生の都合で授業中に抜け出して練習したり、納得のいかない事もあったが、素晴らしい出来映えだった。

ビンセントは、行政や社会の成熟度ではまだだ途上国だが、文化・芸術ではまったくそうではない。日本の能や歌舞伎のような歴史あるものとは違うが、彼らの持つ文化・芸術レベルは非常に高く、特に音楽やダンスは秀逸である。

以前、「青年海外協力隊に参加する」と人に話すと、決まって「井戸掘りにいくの?」と言われた。
これが、協力隊が活動する国の今である。

by y-oharatti | 2009-05-23 23:55

夜な夜なやっている事

夜な夜なこんな事やってるから、忙しい(ブログが更新できない)んです。



7月のVincyMas2009Panorama(ビンセント・カーニバルのスチールパンコンテスト)に向けて、ひたすら練習。他のチームや本場トリニダがどうだかは知らないが、うちのチームはリーダーがこうしてお手本を弾き、それをコピー

伝言ゲームと一緒。

彼らは、とてもいい耳と音楽センスそして経験があるので、一瞬でコピーできるのだが、脳みそも筋肉になりかけ、悲しいことに段々と物覚えが悪くなっている私には、拷問のような練習方法

楽譜というものが存在しないので、自分で作るしかない。
まるで暗号。
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この暗号を書くのでさえ、私にとってはこの上なく大変な作業。

だが、彼らと共にできる音楽は本当に、いい。
7月のPanorama本番まで、毎晩練習である(本当に??)。

by y-oharatti | 2009-05-21 23:36

靴下

これ、ビンシー・スタンダード。
これが、
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こうなる。
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スパイクやアップシューズもこんな感じで履くので困ってしまう。
走りづらくないんかいな。

そういや、ビンセントでスニーカー・ソックスって見たことない。

by y-oharatti | 2009-05-14 23:57

活動の効果

私の活動要請は”体育科授業の発展・開発”。

有資格者の少ないビンセント体育教師陣。スポーツ(教材)を学校体育としてどう扱ってよいのかわかっていない先生が多く、

「場所がない」
「道具がない」
「生徒が来ない」←※)これはまた別の問題

と言って、なかなか有効な授業が行われていない。教室の外に出てくるだけマシ。という学校も少なくはない。そこで、協力隊のセオリーである

現地で調達できる物を使って、道具を作る。

を、実践している。これにあたっては、同期スリランカ・バレー隊員の「へなちょこバレーボーラー海を渡る」いろいろ作る編をかなり参考にさせてもらっている。条件が違うので、もちろん出来る事は異なるが、彼の姿勢にかなり感化されている私。

これまでにも色々な物を作ったのだが、それは割愛して、最近の作品。

大縄跳びの縄(ハンドル付き) ロープが高かったので、計$70EC(約2,800円)
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ここでも活躍、水道管パイプ。なが~い水道管パイプを持ってタウンを歩いてたら、ビンシーに冷やかされる。しかし、配送を頼むまでの距離でも量でもない。パイプ担いでP.Eルームに現れた私をみて、ハリーまた絶句。が、その後、爆笑。だいぶ連携がとれてきたようである。

そして、バレーボールコート。ネットはパンツのゴム。計$10EC(約400円)
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消えかけてるが、ペンキでラインを引き、準備に手間がかからないようにした。ただ、1ヶ月ぐらいで消えてしまうので、コストがかかるのが課題。このままいくなら、スナック売りでもして教材費を稼ぐしかない。スリランカ案(上記リンク参照)もなかなか魅力的であるが、ビンシーの長いゴムの管理にいささか不安がある。

実は、学校にはバレーボールネットがある。だが、土のグラウンドに本物のネットを貼るのは相当な労力な上に、例え授業が連続していても、グラウンドが公共の場であるため、ブレイクタイムやランチタイムには取り外さなければならないのだ。
以前、それを知らずに貼りっぱなしにして、近所のプライマリースクールのチビたちにネットを破壊された。破壊する方もする方なのだが・・・。本物のネットを使う方向にもっていく事が一番なのだが、今はこれが精一杯。プレーの上では多少不便だが、授業上は問題ない。

とにかく、管理が苦手で面倒臭がりなビンシー。

当面は手軽に、簡単に、ラクにが、教具を作る上でのポイントなのだ。

スリランカでもそうだが、生徒
「Ms,本物のネットでやりたい。」と言うようになってきた事が大事。用具の重要性が分かってきたのね。あとはハリーにも分かってもらわねば。


ボール入れ。スポーツデーの後、ハリーがほっぽってあった物を活用。
袋の口に、まだ改善の余地在り。
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そして、これ。
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これは、ここに私が来る前から学校にあった。ハリーが作ったのだ。そう、ハリーはやっぱりやる気のある先生なのだ。

どれも手作りなので、それなりに一長一短があるのだが、ことバレーボールに関しては、生徒の意識が目に見えて変わった。とにかく早く、ひとつでも多くゲームがしたいし、こんな重いポールを率先して運び、授業の準備をするようになったのだ。

それもこれも、技術が向上し、バレーが楽しくなったからに他ならない。

彼らの運動能力の高さと、これまでの継続した指導が功を奏し、ようやく目に見えて活動の成果がわかるようになってきた。
そして、ハリーに提案した。

「私が帰るまでに、私たちの授業methodをワークショップで発表したい。みんなバレーは授業で教えられないと思ってるでしょ?これ(ポール)だって、ハリーが作ったんだし、やればできるんだよ。そのために、私は指導書を作るから。」

ハリーは恥ずかしそうに笑って、「いいよ。」と言ってくれた。

来年度のTerm1、スポーツデーで忙しくなる前の10月か11月にやる、とハリーと2人で決めた。今年の夏休みは指導書作りである。

by y-oharatti | 2009-05-13 23:50

JAPANDAYがやってくる!

今、忙しい事のひとつ。

それは、JAPAN DAY
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セントビンセントにおけるJOCV活動の一環で、日本の事、JOCVの事をビンシーに広く知ってもらうためのイベント。いわば、広報活動である。

せま~~いせま~~い、ビンセントJOCV派遣から6年。JICAやJAPANの知名度もそれなりに上がったかと思いきや、日本は中国の一部だと思ってるビンシーが沢山いる。台湾の援助(これが、ものすごい莫大な物質援助)があるせいもあり、台湾との区別もついてない人もいる。彼らにとって、東洋人とはすなわち、
「チャイニー!」なのである。

個々の隊員が持つ活動が第一である事はもちろんだが、JAPANDAYは大切な行事の一つなのである。オーガナイザーとして、ビンセント最北端のカントリーサイドに住む隊員が、事務所下に寝泊まりしながら段取りをとってくれているのには、本当に頭が下がる。


学校隊員は、生徒を日本アニメ上映と環境教育講座へ招待する。
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「Ms.,!! sushi食べられるの?!」

このチラシのどこをどう読んだらそうなるのか・・・・。
だいたい、寿司が日本食だって、何で知ってたんだろう・・?

by y-oharatti | 2009-05-12 23:23

サンチェス

サンチェスはP.Eクラスの生徒。
身体は大きいが、心根の優しい子である。

授業の準備片付けは率先してやるし、相手の目をみて話を聞ける生徒である。
私が着任した時から今まで、終始その姿勢は変わらない。
本当にスポーツが好きで、頑張りたい生徒なのだ。

そのサンチェスが、バスケの試合後に相手チームと握手をせず、「握手をする・しない」でハリーと揉めた結果、ハリーは1週間の停学を言い渡しサンチェスはそのまま帰ってしまったのだ。


しかし、いかにハリーといえど、校長の許可なしに生徒を停学にはできない。
今日登校したサンチェスを捕まえて話を聞いてみた。

「なんであんな事したの?いつものサンチェスからはとても考えられないから、何か理由があると思うんだけど。相手チームが何かしたの?」

「Ms.,握手しようとベンチに行った時、あいつら、ウチのチームが弱いって言ったんだ。それにあといろいろ。」
※)色々(a lotとサンチェスが言ったのは説明するのがイヤだったのと、ダイアレクトで私が理解できないと判断したからと思われる)


やっぱりな。


サンチェスの停学は2日に短縮された。だが、チームには戻れない。
「どんな理由があっても、スポーツマンシップに反する事はダメなんだよ。例え、相手が悪くても。だから、ハリーの判断は正しかったんだよ。」
正直なところ、私の感覚では1度のミスでチームから脱退とは厳しすぎる気もするが、
私の言葉を聞く前から、サンチェスはちゃんと納得していた。

ハリーには私から事情を説明したが、答えは私と一緒だった。

それにしても、相手のチーム。
とても残念な事に、私の前任の学校なのだ。
指導者がいなくなってしまうと、子どもはどうしてもラクな方へ流れ、奔放になりすぎる。

前任もまた「仁」「義」「忠」を大切にする体育人のひとり。
彼が真摯に取り組んで積み上げた物が崩れているのを目の当たりにし、
本当に悲しかった
”積み上げた物が崩れる”なんて大げさな事ではないのかもしれない。

だが、こういう振る舞いこそ、教師が指導するべき点なのだ。
現に、ハリーはそうしている

やはり、私は離島に行くべきではなかったのか?隊員は継続するから意味があるのではないのか?


色々な事を考えさせられる出来事だった。



by y-oharatti | 2009-05-11 23:16