セントビンセントノオハラ


青年海外協力隊20年度1次隊としてカリブ海に浮かぶ小さな国セントビンセントで活動してました。
by y-oharatti
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Mrs.トム、再び。

また、お呼びがかかった。Mrs.トムとのドライブ
こちら、Mrs.トムお気に入りの100km/hポイント。
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なんでここだけ道がまっすぐなの・・・。

今日もNutrition Projectのデータ採取。本来、指定校の体育教師や担当教師がやるべき仕事である。だが、それがその通りに行かないため、私に声がかかるのである。
元家庭科教師の彼女に、生徒の体力測定をやれというのも無理な話。
私にだって授業があるし、学校の仕事がある。
だが、私以外に彼女を手伝う人間がいない事も確か。

Nutorition Projectは賛否両論非難ごうごうなのだが、彼女はビンセントのコーディネーターになっているだけで、彼女に咎があるわけではない。むしろ、彼女は任された仕事に責任を持ち、最後まできちんとやろうとしている。プロジェクト云々はとりあえずおいておいて、彼女のそういう姿勢に共感したから、まったくのエキストラワーク、しかも自分の所属先に迷惑(と、言うほどでもないが)かけてまで手伝っているのだ。


先輩隊員から学んだ事のひとつに、「ボランティアだから、基本頼まれた仕事は断らない」。多少、筋が通ってなかろうが、マン・パワーになろうが、本当のお手伝いさん、と言う意味。
実際、そう思ってやってきた仕事の中に、本来の活動の中で使える人脈やきっかけが案外転がっているのである。

今回の仕事も頭の痛くなる事ばかりだったが、これも人助け。

# by y-oharatti | 2009-10-05 21:59

鬼の100本アタック

ハリーが俄然やる気である。
P.Eクラスが2学年になった事(Form4/Form5)もあり、とにかく張り切っている。

私は、生徒ができる事は生徒に任せたい。だが、やる気のスイッチが入ってるハリーは、自分で何でもやりたい。

去年のバレーボールの授業の成果か、今年も積極的にバレーボールを授業に取り入れてくれ、なんとP.Eクラスでは毎時間、メインの活動の他に体育教師のアタックによるレシーブ練習がある。

これが、相当疲れるのである。毎日滝のような汗が出る。
最近、腹筋が4つになってきたのは、この成果によるところ間違いない。

バレーボール上達して日本に帰れそうである。

ちなみに、最近の放課後は生徒とフットボール。
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近々ある学校対抗戦に向けた練習。もっぱら球拾いと練習補欠。
上手く蹴れると生徒が誉めてくれる。ヘディングすると、関係ない生徒まで大喜び。

# by y-oharatti | 2009-10-03 10:58

似たもの同士

仲良しの同僚に、
「Yuko,さっきの授業で怖かったわ・・・。私、おしゃべりしたかったけど、声かけるの止めたの」と言われた。

さっきの授業????

あー、私1人でやってた授業の事??

「もう、すっかりビンシー先生ね。」

英語でも日本語でも、授業中生徒に出すコマンドはだいたい決まってくる。

「真っ直ぐ並ぶ」とか「しゃべらない」とか「順番を待つ」とか。

授業で必要なコマンドやイントネーション・間の取り方は、そのほとんどをハリーが喋ってるのを聞いて覚えた。

特に、私1人だと聞き分けのないクラスには、考える隙を与える前に身体を動かさせているので、自然、コマンドが多くなる。

「はい、次、さっさと行く!次!次!」みたいな・・・・。

ビンセントの生活で誰と一緒にいる時間が一番長いかというと、もちろんハリーとである。喋り方が自然と似てきてしまうのは仕方がない気がするが、超体育人ハリーと同じ喋り方を、一応「Yaung Lady(お嬢さん)」と言われる私がするわけにも行かない。

き、気をつけねば!

追記:今日なぜ1人で授業をやっていたかと言うと、超体育人ハリーがスタッフに振る舞うスープ作りに朝から没頭していた為。スープより、授業やって、授業!!

# by y-oharatti | 2009-10-02 23:40

アルシェイン

アルシェイン(男子)は今年Form4のP.Eクラスに入ってきた。どこにでもいる普通の生徒。去年の事。なぜか、アルシェインがバカボンのパパみたいに短パンをこれでもかと上げて歩いていた。

何があったのさ?

「Ms.,Mr.ハリーがこうしてろって。」

つまり、腰パンをしていたのでハリーが怒り、そのお返しにアルシェインは

「Sir.,これならどーでしょう。」

と、ふざけて短パンを思い切り上げたのだ。ハリーにそんな冗談が言えるアルシェインはある意味すごいが、そこでハリーも負けるわけがない。

「わかった、じゃあ1日そうしていろ!」 というわけで最初の話に戻る。


アルシェインはクラスに1人いると助かる、ムードメーカーなのだ。
時々やりすぎるのが玉にキズだが・・・。

そのアルシェインが停学になりそうだと、P.Eクラスの生徒が私のところへ押しかけてきた。何でも、体育が終わった後、着替えが遅れたので次のクラスの教師が怒り、全員が廊下で立たされていた時に事が起こったらしい。

「Ms, アルシェインは何もしてないんだよ。Mr.グラハムが急に胸ぐらつかんで壁に押したんだ!!あれで停学になるなんておかしいよ!!」

この教師、Mr.グラハムは気が向くと陸上のトレーニングを手伝ってくれたり、いい人なんだけど少々子供っぽい所があり、自分が1番・自分大好きなビンシーの代表格のような人。

グラハムに限らず、ビンセントでは不当な体罰や懲戒は決して珍しい事ではない。
根拠なしに教師の気分で賞罰が決まる。

生徒の言う事だけを鵜呑みにするわけにもいかないが、今日もまたそれか!と、心の中では思っていた。
アルシェインは校長室に呼ばれ、校長からの指導が入った。だが、本校の校長は信頼のおけるMr.レントン。アルシェインは、停学にはならなかった。


その日の午後、アルシェインに会った。
「Mr.グラハムと何かあったの??」

「ひどかったんだよ、Ms,」とか、文句のひとつも言うんじゃないかと思っていたが、ただ、ニコニコしながら「Ms,なんも!!」と言っただけ。

アルシェインにしてみれば、不当な扱いを受け、腹も立って当然だと思う。それなのに、こんなふうに振る舞える。若干14歳。

子どもに教えられた日であった。

# by y-oharatti | 2009-10-01 23:18

後光が射しております

私のカウンター・パート、輝くハリー42歳。
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改めて調べたら、カウンター・パートとは、”同じ立場”とか”似た者”という意味らしい。

似たもの?????

# by y-oharatti | 2009-09-30 23:30

ゴミとウ○コ拾いの果てに

着任してから、ずっと続けてるグラウンドのゴミ拾い。
グラウンドは誰でもフリー・パスなので、ヤギとか犬のウ○コもたまに拾う。
人のではない事をいつも祈っている。
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※)ちなみに今日のは入ってます。見えません、念のため。お食事中の方、失礼します。

本当はビンシー(特に生徒)と一緒にやるのが一番いいのだろうが、授業の合間をぬってやっている事、そして、この行動自体に何の成果も求めておらず、単に汚い所で授業をするのが嫌だからやっている。こと”ゴミ”に関してはそれだけで一つの職種になるぐらい、ビンセントは大きな問題を抱えている。これに真っ向から取りかかると、とても本来の活動を回せない。いけないのかもしれないが、半分は諦めの境地である。

だが、やっぱり見てる人は見てるのである。
最近、ゴミが減った。特に、うちの学校寄りのエリア。私の見ているところでは、さすがに生徒はポイ捨てはしない。同僚にも、「Yuko、グランウンドのゴミ拾ってるのね。」と言われた。

グラウンドには管理人がいる。本来、ゴミ拾いは彼らの仕事である。日本人の仕事量からしたら毎日当然できそうな量だが、彼らにそれは無理。だが、彼らなりに私たちが使うエリアから先に掃除をしてくれたり、私がゴミを拾ってると、とりかかってる仕事を置いて、一緒にゴミを拾ってくれる。

ビンシーは人の気持ちを察する事のできる人たちが多い。100%言葉が理解できるわけではないし、価値観も文化も日本人のそれとは全く違うが、気持ちの部分で通じ合える人が多いのだ。

そんなところが、嫌な事があってもビンセントに居るのが苦にならない要因かもしれない。

# by y-oharatti | 2009-09-29 23:43

I am vex!!

怒っているのである。

順番抜かしされた上、私の素行が悪い事にされたからである!

ネットが全く復旧しないので、ついに電話会社に直談判に行く事にした。
とにかく仕事がのろいので、窓口は大混雑。
そこで起きたのである。

待つこと40分(!!!!!)
ようやく私の番が来て、窓口に行こうとしたら、私の後からきたオバちゃんが、
「あたしの番よ!」と言う。負けずに、
「イヤイヤ、私の番ですよ」と切り返すと、おばちゃんがキィーっとなり、
「何言ってんの、私が先にいたでしょ!!」
あまりの強さに、「そうだったか?」と一瞬ひるみ、思わず、「Sorry」

私の負け。

こういう社会ではsorryと言ったら、負けである。
だが、よくよく考えるとやっぱりオバちゃんの勘違い。それを証明できる人は誰もおらず、端から見れば私が順番抜かししようとして、失敗したように見える。

キィーッッ!!悔しいぃぃぃぃー!!!

すぐに謝っちゃう、超・日本人な私。そして、オバちゃんにすぐに切り返せなかった自分の英語。冷静に考えれば、オバちゃんに立ち向かう駒をいくらでも持っていた。
だが、とっさに肝心な言葉が出てこなかった。

何が悔しいって、何が頭に来るって、言い返せなかった自分に怒っているのである。


肝心のネットは、
「苦情の電話はすでに承っております。何でこういう事になったかって?誰かが電話線切っちゃったんでしょう。すぐに工事に行かせます。え?すでにもう一回来てる?そうですか、技術部にちょっと問い合わせてみますね・・・」
仏頂面のおかげで、いつもよりは対応が丁寧だった。

「道具がないので修理できなかったようです。今、道具の入荷待ちなので、今週末までかかるかと・・・。」

部品じゃなくて、道具って一体どういう事だい?!あー、わけわからん!!!!
プリプリしながら家に帰ると、アッサリ、直っている。ますますわけわからん。

不思議ワールドビンセント。言い訳とケンカにかけては超一流である。

# by y-oharatti | 2009-09-28 23:06

Pan Against Crime

Pan Against Crimeとはその名の通りで、スチール・パンを通し、犯罪抑止をしようという政府の政策の一環である。いわゆる、青少年活動である。


青少年がエネルギーをもてあまし、銃や麻薬に手を出す事が珍しくないビンセント。”やる事がない”というのが一番の原因。なので、学校にパン・バンドを作ったり、文化省の予算や寄付でスチール・パンを学校に配布したりしてる。

このイベントは招待バンドが国内のいろんな地域を周り、スチールパン演奏や音楽演奏を行う。スチール・パンが大好きなビンシー。パンの音がすると、自然に人が集まってくる。

人が集まると、当然飲み食いするのでそこに商売が生まれ、ほんの少しだがお金が生まれる。音楽を聴いてなくても、集まってきた人たち同士でおしゃべりしたり、ダラダラしたり。
”人がいる場”を作るのがこのイベントの目的。悪い事をしようにも、イベントの母体は警察。ポリスバンドもいるし、司会は警察の偉い人だし、そこら中、警官だらけである。

私が所属するバンドは、Panorama(スチール・パンコンテスト)にも出場し、一応3位入賞もしているので、観客の集まり方もちょっと違う。

でも、そんな事はぜ~んぜん関係なしにいつも通り、誰よりも演奏を楽しむメンバーたち。
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私が弾ける曲になると声をかけてくれるメンバー。
今日は私も数曲弾けた
パンに張り付くようにして立ってる観客の、ホントに目の前で演奏する。

もう、最高!!

Panoramaよりも楽しかったんじゃないかと思うぐらい。
人びとをこんなに楽しませ、自分たちもとことん楽しむうちのバンド。
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最近、もっと上手く、もっと長い時間弾いていたいと本気で思い始めてる。
このバンドだから、楽しいんだろうな。

# by y-oharatti | 2009-09-27 23:10

教師の仕事って?

丘の上の新しい体育教師。彼は相当に若い。
なにせ、教員2年目。3月のインタースクール予選で、試合当日に走幅跳の仕方を教えていたのは、何を隠そうこの人である。

まだ経験も浅いし、若いし、授業がうまくいかないのは分かる。だが、
前任のカウンターパートから借りたノートを黒板に丸写ししするのはいかがなものかと思う。ひどい時は、ノートを生徒に渡し、黒板に板書にさせる。自分は座ってるだけ。

間違った事を平気で教える。それもそのはず、ノートを吟味していないので、間違いに気付いていない。そして、未だ、実技の授業はない。


こんなんで、ハリーよりも高い給料をもらってるなんて、許せない。
※大卒なので、ハリーよりも給料が高い。


自分は疲れたと言って、学校対校フットボールの練習をサーディンにまかせ、さっさと帰る。

あんた、若いのに恥ずかしくないんかい?!

とは言っていないが、
「ハリーやサーディンが炎天下の下で1日頑張ってるのに、彼らよりも若いうちらが働かないでどうすんだい?」とは、言った。

「今日は気分が悪いんだ。」じゃ、明日はやろうね!!!

若いから、誰かが助けてあげなくてはならないのは当然。私もそうやって、助けてもらってきた。
ホントは、ビンシーが助けるのが筋なのだが、ビンシーは良くも悪くも他人のやる事に干渉しない。恩師であるハリーでさえ、彼の言動を放ってある。

「Yuko,丘の上はどうだ?」(=大変だろ?)と、私の頭をなでなでしながら同情するハリー。
おーい、これはビンシーの問題だろうが!

若い人材を育てなかったら、お先真っ暗ではないかい!!

ハリーは、別の若い体育教師の面倒はみているので、あながちそうではないのだが、私のカウンターパートには対しては今のところだんまりを決めてる。

さて、どうなる事やら・・・。

# by y-oharatti | 2009-09-25 23:33

ネット切断

ネットに接続できない・・・。
という事で、Landladyに相談してから、家を出たあとで気付いた。
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これ、うちの電話線じゃね?!

と、いうことで事務所下宿泊所から更新中。

# by y-oharatti | 2009-09-24 23:23

丘の上の学校

そう、今年度の私のターゲットは丘の上。
ハリーに、「本当に行くのか?行って意味があると思うのか?」と、散々イヤミを言われたが、
行くのである。行くっつったら、行くのである。

学校開始2日前に突然副校長が変わる、というドタバタ劇はあったものの、半数の教師が入れ替わり、副校長が変わった事で、ずいぶん雰囲気が変わった。
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誰もいな~い!!
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購買に群がってな~い!!

参考:1年前の記事

生徒は何にも変わってない。ただ、
教師が教室にいる。
それだけで、こんなに違うのだ。

男性で、声の大きな偉い先生がいる。それだけで、教師も生徒も教室にいる。

根本的には何にも解決してないが、ともかく先生と子どもが教室にいれば、そこから生まれるプラスの効果は期待できる。


が、ここまで来てしまった悪癖をすぐには変えられないのが人間。
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時間までに戻らないと学校に入れてもらえない。

「Ms,その写真、新聞社に送るの?」

「そうだよ、”丘の上の生徒、時間に戻れず”ってね。あー、あんたたち、もう恥ずかしー!」

新聞社には送らないが、世界中に発信である。

でも、
”恥ずかしい”って思えるようになっただけ、進歩したよね。

# by y-oharatti | 2009-09-21 22:15

現地語学訓練再び

ありがたい事に、また語学訓練が受けられる事になった。
今回の講師は丘の下の隣にある、ビンセントで学力トップの小学校の副校長先生。

会うのは初めてだったが彼女は私の事を知っていて、なぜかと言うと、ハリーの元同僚で友達、そして丘の上の校長、Missヒッポリットとも同様。

ホント、せまい世間なのである。

本当なら語学訓練の内容を記事にすべきなのだろうが、それよりも彼女の波乱の人生に驚愕してしまった。

「I am widow.」(私は未亡人よ。)と自己紹介でおっしゃったので、見かけよりも年が上なのかな、ぐらいに考えていたのだが、話題がビンセントの政治に移った時、理由が分かったのだ。

彼女の旦那さんは現首相の元・広報秘書で、3年前に殺害されたのだ。犯人はすぐに捕まり、裁判も終了している。
記事によると旦那さんは銃で撃たれ、彼の車の後部座席で絶命されていた。車が発見されたのは、現在も彼女と家族が住む自宅のすぐ側。法廷で100人を超える聴衆が、「お前は間違った人間だ!」と叫んだそうだから、いかに世間を震撼させた事件だったかわかる。

自分の目の前で笑っている人が、こんな凄惨な事件と向き合っていたのかと、未だに信じられない気持ちである。

最近、かなり物騒なビンセント。
私が住むインディアン・ベイ(私の家からはかなり離れた所)で殺人事件があり、2人の人が亡くなった。麻薬取引にからむ内部抗争らしい。しかも、犠牲者の1人はインディアン・ベイに住んでおり、顔馴染みだった。ちょっと困った所があって、JICA事務所の前で立ちシ○ンしたり、思い出したように「1ドルくれ。」というので、いつも距離を置いていたのだが・・・。
殺害された日の前日、彼は私の家の前で、「Ms,1ドルくれ!」と叫んでいたのだ。

だから、新聞でこの事件を知った時は、背筋が寒くなった。


日本でも、凄惨な事件は起こっている。だが、ビンセントではその身近さが格段に違う。
単に、日本にいた頃の私が恵まれていただけなのかもしれないが。

広報秘書の事件には続きがあって、ローカルの中には「彼は与党によって暗殺された。」という話もある。国家機密に関わる事を知ってしまった為に、殺害された、と。
映画の観すぎだよ、と思ったがあながち嘘でもないのかもしれない。

人々が防犯対策に神経質なのも、こんな事件がこんな小さな国で起こっているからなのである。人口11万800人、種子島と同じ大きさの国家。日本で言ったら、ひとつの市。

# by y-oharatti | 2009-09-19 22:17

ビンセントの陰

プライマリー・スクール(小学校)は、セカンダリーとは時間割がちょっと違っていて、お昼休みが15分早く始まる。すると、まだ体育の授業をやっているフィールドに、わらわらとチビたちが出てくる。

たいていの子はお行儀よく普通に通過していくのだが、今日は最悪だった。
なんと、私とハリーが命の次に大事にしている(大袈裟)荷物入れバスケットをけっ飛ばし、見事に破壊したヤツがいた!

ハリーにケンカ売るなんて、上等だ!!

しかし、ハリーは生徒のマーキング(成績評価)で忙しく、全く気付いていない。ので、Msの出動である。
いつもの、「なんで、こういうことしたの?何をしたか分かってる?何て言わなきゃいけないの?」のなぜなぜ攻撃である。

ところが、
「お前の言ってる事、わかんな~い!(イヒヒ)」

以前だったらこの辺でキレてたが、

「そのイヒヒが分かってる証拠じゃー!!!」と返す余裕も出てきたこのごろ。

相当に態度が悪く、バックを捕まえておかないと逃げ出す始末。仕方がないので、授業中のハリーを呼び止め、事情を話して指示を仰ぐと、

「Boy, what did you do eh? Send him principal!!」
(お前、何をしたんだ?え?校長のところへ連れて行け!)

へ、へい!

と、いう事で小学校の校長室へ連行。段々雲行きが怪しくなってきたのをようやく察したのか、学校に着く頃にはしおらしくなって、眉毛が八の字になっていた。
こういう輩は懲らしめる事が大事なので、いい事だ、と思って眺めていた。


事の経緯を告げると、すぐに校長は「変わりの物を親に買わせます。」と言う。その言葉にいささかがっかりし、物を壊した事はもちろんだけれど、その後の彼の言動が非常に遺憾である、と伝えた。

「子どものいたずらだから仕方のない面もある一方、その後の態度の悪さが非常に気になります。自分のした事を認めないばかりか、謝罪もありません。」

私の言葉に、「そうね、その通りね」と言って、更にチビを問いつめる校長。チビはほとんど泣いていた。
そうそう、君には必要だよこういう事。

「もうお昼は食べたの?まだ?では続きはお昼の後にしましょう。」と、いう事で一時釈放。

ちっとは懲りたかと思いきや、校長室の角を曲がったら、
「チンチョ~ン!!」と卑劣な笑いをしながら、走り去った。

これには、唖然。もう、追いかける気にもならない。

若干、6歳にして大人を欺く事をしっている幼児。物や人に当たるしか、自分の欲求を発散する事ができない幼児。一体、この子はどんな家庭にいるのか、どれだけ愛情不足なのか、本気で憂いてしまった。

# by y-oharatti | 2009-09-18 23:43

実験

本当にビンシーはお片付けが苦手なのか??

実験してみた。
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私がこの学校に居るようになってから、カゴの周りが用具置き場になっている。授業中、ここに置いておけば、物は無くならないようにしている。生徒も、無くしたくない物はここに入れる。今入ってるのは、ハリーのえんま帳(成績簿)。

<実験>
コーンを色別に分けて置いてみた。集めてきたコーンを生徒たちはどう片付けるか?

<結果>
色別に置いた!!!
しかも、誰かが間違った色を並べ直し、ひとつの山に重ねた!

やればできるのである。人間、躾け次第である。

ハリー、今日も色別実行中
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# by y-oharatti | 2009-09-14 23:42

Botanical Gardens

タウンにある有名な庭園、Botanical Gardens。喧噪のタウンの中にあるオアシス。
ずーっと行きたいと思いながら未だ行った事がなく、ついに行くことができた。

ここには、ビンセントのナショナル・フード、ブレッドフルーツの原木が保存されている。
ビンセントの国鳥、ビンセント・パロットもここで飼育されている。
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ゴミなし!
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ウ○コなし!
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こんな素敵なところがタウンにあったなんて・・・。

# by y-oharatti | 2009-09-12 23:33

DIYオヤジ

遡る事、約半年前。P.Eルームが完成した

そして、だんだんと増える荷物。
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Oh! messy!!!
散らかってるのと、汚れてるのが嫌いな私。ハリーも同様。

「ここには棚を作るんだ!」と言って早半年
どうにも動きそうにないので、活動支援費で材料を買い、自分で作る事にした。一人でやるのは危険(失敗する可能性大)なので、同期DIY隊員にヘルプを頼み、いざやろうとしていた時。

ハリーに話を通そうと思って、「棚を作る」と言った瞬間、
「じゃ、コレとコレとコレが必要だ!道具は全部ある。」

この人が、DIYオヤジだったのを忘れてた。

木材の寸法まで出してくれ、どんな種類のものをいくつ買うのか、かなり具体的な指示をくれた。おまけに、ちょっと居なくなったかと思ったら、店に電話して見積もりもとってくれた。

この間、約10分

半年間、実行に移せなかったのは、予算が取れなかったかららしい。
なーんだ、もっと早く気づけば良かった・・・。

ハリーは絶対に私にたからない。私が日本人ボランティアで、事務所が私の活動に対して使えるお金を持っている事を知っていても、絶対に「何かを買って欲しい」と言った事はない。

私の任期、あと半年。
少しでもハリーが授業しやすくなる何かを残していきたい。ハリーなら、残したものをちゃんと活用してくれる。

# by y-oharatti | 2009-09-11 23:06

ハ、ハリー!!

学年が上がり、新たにP.Eクラスに入ってきた4G(Form4 General Class)。
張り切ってハリーがやった事は、
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コーンを色ごとに並べた!

なんの事はないが、私にとっては大きな進歩。
ハリーは私がやってきた事をちゃんと見ていてくれた。

とにかく、面倒くさがりなのがビンシー気質。道具があっても出すのが面倒で使わなかったり、せっかく良い道具を持っていても、うまく活用できていない事が多々ある。

例えば、メジャーがあってもまっすぐ線が引けなかったり、コートの大きさが毎回違ったり、ラインを草で目印したり・・・。左右の目印が同じ場所に無い事は普通。これで真っ直ぐ並べという方が無理である。グランドが長方形ではないので、直線をとりづらいのは分かるのだが、それにしてもなのである。本当にちょっとの事なのだが、彼らにはそうでないらしい。

グラウンドでの授業は目印が命!!教師は自分の頭の中で想像がついても、生徒にはわからない。まして初めてならば。これまでも、
「あの辺まで走れ!」とか「ダーっといってぐるっと回ってこい!」とか、長嶋監督並みの指示だったハリー。

それを
「青いコーンのエリアはゆっくり、緑はより速く、白は全力で」と指示すれば、全力の出力に違いはあっても、どんな生徒でもできる。「コーンの外側を回って戻ってくるように」と言えば、よほどのヘソ曲がりでない限り、ちゃんと戻ってくる。


私が主導権を取って行った授業では、こういうような事を1年間続けてきたのだが、今日、ハリーが私と同じように用具を使い、授業をしたのである。
ハ、ハリー!!

# by y-oharatti | 2009-09-10 23:30

嵐のPESTA

新年度第1回目のPESTA(体育教師分科会)。

いつもはいないメンバーや、転勤した元カウンターパートに久しぶりに会ったりする。
だが、今日は去年1回も会議に出てこなかった人がいた。

それは、ゴジラ
一応、ゴジラの名誉の為に言うと、ゴジラの学校は複数名体育教師がいるので、他の教師が参加しているので、ゴジラは来る必要がなかった。

だが、今日は複数で来ている。なんで???


いつも通りの、なが~くて、一度決まった事をもう一度確認したり、さんざん蒸し返したり3時間余り。会議もそろそろお開きになろうとした時、ゴジラが吠えた。

それも、ハリーに。

ゴジラはこれをしに、わざわざ来たのである。

要点は、
・この前のインタースクール・アスレチック(4月!)で、ハリーがゴジラの生徒に強い生徒指導をした。
・Windward Islands Games(夏休み)で、ハリーが不正をしてハリーのクラブチーム(ネットボール)の子を代表に入れた。

と、いうもの。
ゴジラはあんまりにも腹が立ったので、ランチに食べたチキンボーンをバックの中にしまい、ハリーに投げてやろうと思っていたらしい。(本当にこう言った)

どちらも正解なのだが、2番目に関してはちょっと違う。

確かに、選手選考の規定からすると、ハリーはルール違反である。だが、その選考にハリーだけが関わったわけではない。ハリーのチームの選手はジュニアでも、ナショナル・チームに所属している子が何人かいる。それは、普段のハリーの努力の賜と言っていい。

ハリーのすごいところは、選手がプレーする環境を整える力と言っていい。保護者や両親と強力なタッグを組み、家族みんなが選手を応援するような雰囲気を作ってしまうのだ。離島から通ってくる選手には交通費を出し、ハリーの家に泊めている。クラブの資金運営を透明化する為に、保護者と一緒になってBBQやスナックを売ったりして資金集めもする。

まさに、日本の体育人である。高校駅伝や、高校野球の監督を彷彿とさせる取り組みである。


そういう人並み外れた努力の結果、ビンセント、という事情も手伝ってはいるにしても、ジュニアにしてナショナル・チームに選抜されるのだ。

説明が長くなったが、
Windward Islands Games代表になったハリーの選手は、学校チームのカテゴリーにおらず、対象外だったのだ。だが、最終決定したのは、ネットボール協会と、教育省。ハリーに否はない。何より、その選手が選ばれたとき、誰も文句を言わなかったのだ。言えなかったのかもしれないが、実際のところ、その選手抜きにビンセントのネットボール全勝はあり得なかった。

日本でもよくありがちな話だが、ビンセントならなおさら。チームに貢献する選手ならば、多少の規定は皆が目をつぶったに違いない。

だが、ゴジラは目をつぶらなかった。

なんかハリーに恨みでもあるんか、とも思ったが、理屈上、ゴジラの言っている事は正しい。そして、ゴジラは自分の学校から選手が選ばれなかったのが悔しいのだ。それに相応しい選手がゴジラの学校に居たのかどうか、私はそこまでは知らないが、もし、ハリーの選手が学校チームにいて、そのチームがどんなに弱くてもその選手は選ばれていただろう。そのぐらい、その選手はズバ抜けているのだ。


ハリーに恨み言を言う人間を、何人か私は知っている。だが、そういう人間に限って、現場にいない。ハリーはいつも現場にいる。ハリーのやり方に問題がないとは言えないが、少なくともハリーは選手と向き合い、選手にとって、チームにとって良い方法をいつも考えているのだ。


私が問題だと思うのは、ハリー・ゴジラに関わらず、普段、ずさんなルール・規定管理を行っていて結果オーライで物事を済ませているのに、いざ不満や問題が起こると、さかんにルールや規定をふりかざす事。
失敗から学ばず、毎回同じ事をやってる。

物事整えて筋を通す事は、時間も手間も労力もかかるから。

だが、そういう手間を惜しむから同じ轍を踏む事になかなか気づけない。気づいても、変える事のできない、このビンセント社会事情。この国が、「人が開発途上国」と言われる所以である。

# by y-oharatti | 2009-09-09 23:04

ようやく始まる新学期

新学期が始まった。

イマイチ、実感がなく何の感慨もない、というのが正直なところ。
いつもの月曜の普通の集会だった。


だが、よーく考えてみると、去年は何がなんだかサッパリで、しかもジャージで登校したため、保護者から「あなた、生徒?先生?保護者?」と、厳しいご指摘を頂いたのだった。

そうだった。
すーっかり忘れてた。
ハリーもジャージだったけどね。

何より、生徒たちが私が何者であるかを知っている。名前を呼んでくれる。今年もクラスを持つのか聞いてくれる。それが、一番の大きな違い。生徒と話をしていたら、学校が始まって良かったな~と初めて思った。

今年もここの往復。
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あっ、ロバでもいいです。

# by y-oharatti | 2009-09-07 23:48

食い気に走る

最近、「おいしいものが食べたいな~」と切に思う。自分で作るご飯がおいしくないわけではないが、やっぱり、外食は特別なのである。言うまでもなく、ビンセントの外食は私がしたい外食ではない!


は~、焼き肉が食べたい。

真空パック入りの肉、送ってもらおうかしら・・・。
↑基本、生ものは国内持ち込み禁止。
だが、実際のところ日本語で書いてあるので、税関でもたいしてひっかからない。
というか、検査官が理解できない。

以前、税関で味噌のパックを「なんだコレは!?」と言われ、
「ね、粘土です・・・。工作用の。」と言った隊員がいたとかいないとか。


仕方がないものは仕方がないので、他の物で気を紛らわす。
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肉と全然関係ないが、今日はシナモン・ロール。
うちのオーブン(ビンセントではレンジの下にオーブンが付いてるのが一般的)はオンボロなので、温度が均一になるように、アルミ箔で四方に目張り。

以前、このガラス部分が「ガッコーン!!」と落ちた時には、大家になんて言おうか真っ青になったものである。単にボロいだけだったので楊枝をつめてなんとか補強。後の事は知りません。


こんな景色を眺めながら食べられる事が、一番のご馳走かも。
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# by y-oharatti | 2009-09-05 22:38

やっぱり、Nutrtion Project

昨年一年間のワークショップ(講習)と授業実践をしたという事で、Certification(お免状)が私にも。ありがたいようなありがたくないような・・・。


このプロジェクトの狙いは決して的はずれではないし、時間と手間をかけて準備している事はよくわかる。だが、現場にとって生徒にとってその方法が決して適しているとは決して思えないし、トリニダ本部はるばるやってくるディレクターに、相手の目を見て話をするという姿勢が欠けすぎている。

とにかくエラそうなのである。自分の食事や飲み物すら、先生たちにいいつけて取りに行かせる。


プロジェクトについて絶対の自信があるらしく、先生たちが何を意見してもすべて、「No!」
おまけに、毎日授業案(指導案)の宿題が。
もともと乗り気ではないところへもってきてこれだから、1週間の会期の内、全て出席した人は1人。指定されたメンバーが一同に会する事は一度もなかった。決められた会議にきちんと出席してこない無責任さも問題であるが。
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「先生は生徒のお手本でなくては困ります。ですから、先生自身がそうした行動をとって下さい。」
と、肥満体のディレクターが言う。

「ペプシはよくありませんね。それよりも、フレッシュジュース、水などを摂るように。」
ここでハリーが猛攻撃。

「俺は1日6本ペプシ飲んでるぞ。でも、健康だ。」 (これは全くの事実。ハリーは典型的なスポーツマン体型。中年だが、腹も出ていない)

「ま~あ、体育の先生なのに!そんなのダメ、生徒のお手本にならないと!!」

この後は、もう子どものケンカである。屁理屈の応酬。


個人の価値観には誰も介入できない。だからこそ、押しつけではなく、リスクと選択肢を教え、自分の未来を自分で選ぶ力をつけさせる事である。健康教育とは、そういう物である。


以前にも書いたが、このプロジェクトの元締めはWHO。その傘下にある関係団体(NPO)が資金を出している。"Quiarity of Life"という観点において絶対に欠かせない、生活習慣病予防啓蒙活動。どんだけ資金をつぎこんでも、なかなかうまくいかないのは、こんな末端のこんな事が原因だったりする。もし、ディレクターが人の意見に耳を貸すゆとりのある人だったら、受け入れる先生たちも、もう少し違うだろう。


ビンセントはカリブ海の中でも様々な点で脆弱である。だから、協力隊が派遣されているのである。このプロジェクトが実施されている他の3カ国(トリニダード・トバゴ、グレナダ、セントクリストファー・ネイビス)には協力隊はいない。基本的な学校教育が立ちゆかないのに、+αを要求するのは到底無理。

ビンシーが居る前でそんな事を言うことはできないが、
「同じカリブでもそれぞれの国の事情があり、背景がある。そこを忘れないで欲しい。特に食に関わる事は家庭の事情と大きく関わり、学校が介入できない事もある。必要な事はわかっているが、とても難しいトピックであり、早急に解決していけるものではない。」と、一人ずつワークショップの感想の述べるチャンスがあったので、言わせてもらった。


そう言ったところで、
「そんな事はわかってるわ、だから◆※○×◆○△・・・」エンドレスである。

ディレクターにしてみれば、小学生並みの英語しかしゃべれない東洋人の小娘に何がわかる、ぐらいのもんだろうが・・・。


「嫌だ嫌だ」と言ってたハリーも、遅刻・中抜け・早退・ズル休みをしながら1週間の会期を終え、ようやく来週から新学期である。

# by y-oharatti | 2009-09-04 23:46

また、Nutrition Project

「Yukoはどこだ?!」と、ハリーが半ベソ(大袈裟)で校長に聞いたらしい。
2日連続で探しにきたのだと言うから、よっぽどではあったことに間違いはない。
(その時、私は丘の上にいた)

もう、リンク貼るのもやんなっちゃうNutrition Project
2008-2011のプロジェクトなので、いいかげんハリーにやってもらわないと困る、と皆が思い始め、プロジェクトに関わるワークショップへは、ハリーが行くことになっていた

が、しかし。

初日からハリー撃沈。
タウンで偶然会った時には、「あんなところに1日いられない!!

「丘の上のミーティングがあるから」と、断固拒否していたのだが、
「Missヒッポリット(丘の上の校長)には俺が電話するから。」とハリー。結局、私が行くことに。せまーいせまーいビンセント。ハリーとMissヒッポリットは幼馴染み。彼女の方がかなり年上なので、オシメ替えてもらったというところか。

丘の下の校長には冗談まじりに、
「君はハリーを甘やかし過ぎだよ。」と言われたが、これが最後、と思い仕方なくやる事にした。


活動の様々な場面で、ハリーには世話になっていると心から思っているし、
私は確かにハリーの手助けになっているが、全ての責任が負えない事も確か。
そういうところを、ハリーは黙ってフォローしてくれている


しかし、お互い携帯番号を持っているのに、電話してこないハリー。
やっぱり、頼みにくかったのね。筋を理解してもらってるのだったら、よござんす。

持ちつ持たれつ、お互い様。

# by y-oharatti | 2009-09-01 23:28

丘の上の学校始動

丘の上の学校が動き始めた。

今年こそ、机GET!
なんと去年、私の机がある日忽然と姿を消したのである。

去年、丘の下は新学期から1ヶ月経っても時間割ができず、必然的にすでに時間割が決まっていた丘の下で過ごす経緯になったわけである。
その間も、時間が空けば丘の上に顔を出していたのだが・・・。


だが、私が丘の上で過ごせなかったのは、単に時間割が決まらなかったからではない。今年になってからJICA事務所にはっきりと物申したが、「私が・いつ・どこで・何をするのか」だ~れも分かっていなければ、だ~れも渡りをつけてくれなかったのだ。


ホントに、学校名だけ言われ、放り込まれたのである。
JICAって何?ボランティアだから、何でもやってくれるんでしょ?ぐらいなもんだった。
まさに、ゼロからの手探りの活動だった。
だから、一介の隊員の身で、2つの学校両方に、顔と筋が立つように立ち回り活動するのは、精神的にも肉体的にも本当にキツかった。


当初は隊員はそんなもんかと思い、先輩隊員に相談したりして何があっても自分でなんとかしてきたので、自分の机が無くなっても、そんな事に構っている余裕もなかったのである。
今思うと全然そんな事はなく、やはり動くべき立場の人間が動かなかったのだ。

今は、その原因がはっきりした事で、私の活動も大きく前進した。

要するに、活動の始めに必要だった詰める筋を詰め、出てきてもらうべき人に出てきてもらったのである。それも、この1年の多少なりともの実績があっての事だけれど・・・。


さて、丘の上では念願の机Get!!
もう、離さない!!

# by y-oharatti | 2009-08-31 23:57

この夏休み、作ったもの

毎晩、居酒屋営業中であるが、この夏休み本当にいろんな物を作った。

ハリーのBBQに差し入れしたコロッケ。ビンシーには”イモ”と”揚げ物”は堅い。
みんなおいしいと言ってくれた。
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日頃、バナナやマンゴーをくれるご近所さんにあげたチョコマフィン。
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これも友達にあげたミル・クレープ。材料が無くて、半分の量で作ったので高さも半分。
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日本にいた時もこういう事は好きだったが、いかんせん時間がなくて出来なかった。ビンセントでは時間があること、そして食べたくても自分で作るしか方法がないのでモチベーションが俄然違うのである。ビンセントは物がなくて本当に困る事はないが、本当に欲しい物もないのである。

今日び、アフリカでも首都に行けば日本料理屋や中華料理屋のひとつもある。だが、ビンセントは首都ですら、何にもないのだ。ビンシー料理だけ。ひたすら、チキンチキンチキン。


そして、たまに失敗もする。
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カリフォルニアロールを作ったのだが、大量のご飯を炊いたため、水加減失敗。とても人様に差し上げるような物でもなく、自分で食べきるにも無理があり、仕方なく犬にあげることに。(普段は躾のために、私は食べ物をあげないようにしている)

1匹、食べなかったヤツがいた。もう、何にもあげない!


ビンセントでも「飲みにケーション・食いにケーション」は必須。一つテーブルを囲んで皆で食事をとることはあまりないが、食いにケーションは大いに役立っている。

# by y-oharatti | 2009-08-28 23:21

新学期に向かって助走中

いよいよ、私にとって最後の年度2009/2010academic yearが始まる。
その為の助走は、実は結構前から始まってる。

活動開始の去年とは大きく違い、どこにどう根回しをすれば物事が動くかわかってきた私。本当に早い話だが、3月の任期満了という着地点を見て、今から仕事をしなければならないのだ。

そんな根回しに奔走する中で、衝撃の事実発覚。

なんと、丘の上のカウンターパートが転勤
ビンセントで(世界中で)隊員のカウンターパートが居なくなったり転勤するのは日常茶飯事だが、まさか、自分の身の上に起こるとは・・・・。が、大してショックもない私。こういう自分に衝撃だったかも・・。

なんといっても、丘の上の学校。話し始めたら長くなるが、とにかくそういう事。
転勤されて困るほど、彼と一緒に何かをやってきたわけではないのだ。

昨年度末、次年度からは丘の上をターゲットにする、と決め、そのための固め打ちをしている最中。
彼と頑張れない事は多少寂しい気もするが、仕方ない。

新しく来る体育教師は顔なじみ。しかも、ハリーの教え子である。
初めて紹介してくれた時、「ケビンは子どもの頃大変だった」と確か言っていた。

”大変”って”たいへん”ってそういう意味だよね。丘の下以前にハリーが居た学校は、すべて生徒指導強豪校である。でも、ハリーにスポーツの才能を見いだされ、体育教師にまでなったんだから・・・。

これもなにかの縁である。

運を天にまかせ、行くしかない。隊員は、与えられた条件の中でやるしかないのである。

# by y-oharatti | 2009-08-27 23:59

カレンのお家

カレン。
彼女はJICAオフィスの警備員。半年ほど前から勤務しているのだが、とーってもいい人。

まず、挨拶が気持ちいい。そして、仕事が仕事で終わらず、誠意と責任をもって取り組んでくれる。時間外勤務でも必要とあらばやってくれるし、どんなにいい人でも、ビンシーにはなかなか難しい、時間に正確

ビンシー・ギャールはマシンガントークな人が多いのだが、彼女はとーっても控えめ。
そんな彼女が夏の休暇に入り、お家に招待してくれた。
「いつでも家においで」と言ってホントに招待してくれる人、なかなかいない。

彼女の家は山のてっぺん。その名もMount Pleasant(山の見晴らし)。
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来る前から予想はしていたけれど、彼女は決して裕福層ではない。はっきり言って、ブルーカラーである。家はまだ作りかけなので、かろうじて屋根はあるけど、扉のないドアがあったり、水道は外に一カ所、トイレは地面に掘った穴に囲いをつけてあるだけ。これから、お金貯めて完成させるのよ、と言っていた。

好奇心でカメラを出してパシャパシャ撮る自分がイヤで、写真はお見せできないのだが・・・。

遠慮しつつ、撮った玄関。
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家は車が通れない丘の上にあり、バンを降りてから、彼女と2人で登ってきた。
初めての場所だったので、彼女がタウンまで迎えに来てくれたのだ。

家には7歳から20歳(!)まで4人の子供たちの他、仕事で不在だったがボーイフレンド(旦那さん)。聞かなかったけど、全員顔が似てたので、同じ父母なのだと思う。ビンセントでは珍しいが、彼女なら納得。

そして、20歳の長兄が拾ってきたというネコ。
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ピタっとひっつき、カワイイのである。
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母に似てか、子どもたちも皆あまり口数は多くないのだが、おみやげに持って行った日本の紙風船を下のチビたちが喜んでくれ、帰り際には遠いバス停まで見送りに来てくれた。
私と言えば、お昼・おやつを食べさせてもらい、昼寝までして、さらにおみやげを持たせてもらって帰ってた。
豪勢ではないけど、とってもおもてなしをしてもらった感がある。
何か出してくれる時は、私に一番始めに出してくれ、ボリュームもたっぷり。

冷蔵庫の中を見た時驚いたのだが、びっくりする程空っぽだった。
おやつのケーキも、私が来るからわざわざケーキミックスをタウンで買ってきて、作ってくれたのが分かった。

それなのに、行きのバン代はカレンが払ってくれた。「私が呼んだのだからいいのよ」と言って。
私は明らかに彼女よりもお金を持っているし、彼女もそれを知っている。大量の食材やビールを持って帰る私の姿を彼女は何度も見ている。


自分の持っている物も少ないのに、それを誰かに分け与える事に躊躇しない彼女
私は彼女よりも情報量としていろんな事知っている、と思う。
彼女は生まれてから一度もビンセントの外に出たことがないと言っていた。でも、本質的には彼女の方がいろんな事を知っているのかもと思う。

タウン行きのバンが来るまで一緒にバス停で待ってくれ、
「家に着いたら電話してね。クレジット終わっちゃったから、私電話できないの。」

蚊に喰われまくったけど、ほんわかした気持ちでビンセント高級住宅街のひとつ、IndianBayに帰ってきた。ここが私の家である。

カレンに電話すると
「今日は来てくれてありがとね。また、休み明けね。」

本当に、この国は格差社会。物質的にも、人の内面も。

# by y-oharatti | 2009-08-26 12:07

アンタ何人?

”チャイニー!”と呼ばれるのは日常茶飯事。身体特徴で人の事を呼ぶ事に悪気がない彼ら。日本人の私には相当違和感がある。ビンシー曰く、「外国で”ビンシー”って呼び止められたらウレシイ」というのだから、理解に苦しむ。

私にそんな事言って呼び止めるのは、友達でも知り合いでもないので、たいてい無視しているのだが、その日、バンの助手席に乗ってきたラスタマンが、後部座席に座っていた私に向かってわざわざ言ってきた。マリファナやりすぎてちょっとラリっちゃってる(ラスタの戒律ではマリファナは合法。もちろん、違法。ラスタの名誉のために言うと、全てのラスタがマリファナやっているわけではない)のか、じーっと私の方を見て、”チャイニー、チャイニー”呼んでいる。

私は日頃、日常茶飯事といっていいこの国のナンパに対し、ビンシー・ギャール(ガール)にならってド無視という作戦に出ているのだが、この日はなぜかボソッと「チャイニーじゃねーよ・・・」と呟いたのだ。

すると、超野生児ビンシー。うるさいバンの中でも私の声をキャッチしたコンダクター(車掌)が、「彼女、チャイニーじゃないよ。」と、ラスタマンをたしなめてくれた。更に、運ちゃんが
「そうだ、彼女はチャイニーじゃない。彼女はビンセンシャンだ!」とラスタマンに言った時には、驚きを通り越して感動してしまった。

私は普段、愛着を込め、彼らをビンシーと呼ぶ。彼らもそれが好き。Vincyは市民権を得ている。もちろん、オフィシャルにはビンセンシャン;Vincentianが正しい。
私の友達の何人かは、親しみを込めて私を"Vincy"と呼ぶ。

運ちゃんは、あえて、”ビンセンシャン”と言った のだ。それは、相手(私)に対する思いやりの他ない。彼女はビンセントに住んでいるのだから、ビンセンシャンなんだ、と。
ビンシーとは、概して無礼でルーズで怠け者な人たち・・・・ではないのだ。



こんな事があった後でも、スーパーで店員にお金をせびられたり(ありえん!)、変なオッサンにナンパ目的で手を掴まれたり(これ、警察に言ったら筋が通る話。手であっても、いきなり身体に触るのはタブー!)するが・・。


たまに、日本のニュースをネットで見かけると、頭が痛くなる話題ばかり。年間3万人が自殺する国をビンシーが見たら、彼らはどう思うのだろうか?日本人とはクレイジーな人たち、と思うだろうか?


日本でもビンセントでも、”個”を見ることの大切さを運ちゃんに教えてもらった気がする。

# by y-oharatti | 2009-08-24 23:13

飲んだくれではありません

飲んだくれではありません。ビールは1日1本と決めています。ビーチを散歩して一休み。
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そう、1日1本・・・・。
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今日の夕飯。チャーハンの素で作った簡単チヂミ。
アレ???

# by y-oharatti | 2009-08-23 23:57

ニッポンの知恵

着任後(とっくに)1年が経過し、だんだんと物が壊れ始めた。

だいぶ前から壊れ気味だった傘。ずーっと気になっていたが、ついに修理することに。
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最近、こんな仕事ばっか!
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よく考えると、料理も裁縫も今の日本だったら、お金を出せさえすれば即解決
ばーちゃんやオカンが色々な事ができるのは、必要があったからで、自分で身の回りの事ができるのは、よりよく生きる事にもつながっている事をビンセントで実感している次第。
そして、壊れても直る日本製品。ニッポンの知恵はすばらしい。

品質は多いに疑問だが、物だけは沢山あるビンセント。傘だって、壊れたらすぐに新しい物
だから、ビンシーは物を大事にしない。何でも使い捨て
大切に一つの物を使い続けたりする事が本当に苦手。それは、彼らが”良い物=壊れても直る物”を持つ経験が少ないからかもしれない。

なんて考えてるうちに、修繕完了。
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この傘、日本に持って帰っても使えるやもしれん。先輩、ありがとうございます。

# by y-oharatti | 2009-08-22 15:26

居酒屋営業中

だんだん暑くなり、ビールが旨い!

今夜もひとり居酒屋営業中。まだ明るいって???
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今日のオススメはフィッシュマーケットで買ったアジで作った南蛮漬け。
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生野菜が手に入らない任国がある中で、大変ありがたい事である。

# by y-oharatti | 2009-08-21 22:20