セントビンセントノオハラ


青年海外協力隊20年度1次隊としてカリブ海に浮かぶ小さな国セントビンセントで活動してました。
by y-oharatti
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新学期????

来年度の私のスケジュール作成の為、あちこちに根回しし、正式なレターを何通も出したりして、着々と新年度の準備をしていた矢先。

「学校、7日からだって!」

え、そんなうれしい!!困る!!

もう1週目の予定は立ててしまっているのに・・。
なんでも、Mnistry曰く、どの学校も準備が追っつかないとのこと。

間に合わない→だったら、先に延ばす
なんてビンシー的発想!!!

私の予定も一週間の延びたところでどーって事はない
ビンシーに合わせ、どーって事はないように予定を組むのがうまくなってしまった・・・。

こんなんで半年後、日本社会復帰できるのか本当に不安である。

# by y-oharatti | 2009-08-20 23:55

素敵な生活

JICA事務所がお世話になってる語学教師のお宅で。
高台にあるとっても素敵な眺めのお家。
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愛犬ヨダ。こいつは自分がカワイイ事を知っている・・・。
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こんな生活、いいなぁ~。

# by y-oharatti | 2009-08-19 23:14

やっと、完成

お久しぶりの更新である。 ※これ以前の記事もありますが、普段見てくださっている方は、まとめて更新してる事にお気づきかと・・・。

なぜかと言うと、こういう地味~な作業を3週間もやっていたためなんだか気が滅入ってしまい、更新する気にもならなかったのだ。
体育人は日に当たらないと鬱になる???
なんの様子なのかまったく伝わってこない、下手な写真。写欲まで落ちてしまった・・。
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これが、ハリーとの約束b0138450_9241867.jpgである。


そう、ロードリレー大会の襷(たすき)、それにInterschool・Athleticのナンバーカードである。

ナンバーカードは全部で70枚。小学校5年生で買ってもらった裁縫道具をビンセントまで持ってきている私。いかに日本製品の品質が良かろうが、十○年も使える頻度でしか使っていない私が、この枚数さばくのは至難の業

ハリーとの約束を何度も後悔しながら作った3週間。

やっと、終わってくれた・・・・。

気がつけば、来週からはTeachers Development Week。
9月の足音も、聞こえてきた。

# by y-oharatti | 2009-08-17 20:19

ビンセントで日本のご飯

食事どき、かかさずやって来る者あり。
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あんたが食べたら死んじゃうからダメなの!!
(と、うちのオカンが子どもに食べさせたくないモノの事を言っていた。しょっぱすぎるって事)



すっかりクセになってる、テラス飯

最近の欠かせないもの、蚊取りキャンドル。
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タウンのスーパーで$15EC(=約600円)で見つけたのだが、薬品ではなくユーカリ油の匂いで蚊を追っ払うというスグレモノ。

近所に住むアメリカ人ご夫婦から頂いたJapaneseダイコンをのっけた、ぶりダイコンもどき。
なんでも日本に行った時に種を買ってきたそうな。
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ボリュームを出すために、ダシーンという里イモの仲間と煮てみた。
ビンセント名物HairounBeerと一緒に。雨期に入り気温もぐっと上がり、ビールが旨いこと!!!

学校が休みだと、ご飯の支度が楽しい。

# by y-oharatti | 2009-08-16 21:14

ジェネラルの夢

スチール・パンの総代、ジェネラル。
※)Generalとは総代とか大将とかいう意味で、本当の名前があるのだが、ジャパニーの間ではなんとなくジェネラルが呼び名になってしまった。
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スチール・パンを始めて42年。スチール・パン一筋。どうやって生計を立てているのか不思議である。それも、ビンセントだから、何とかなってる。

「手伝おっか?」と尋ねても、「ああ、そのうちな」とか言って、全部自分でやる
ぜ~んぶ、自分の気が済むようにセッティングしたいのだ。大好きなスチール・パンの事だから。

ここは「俺っちの庭」だから。※)内輪ネタで申し訳ないけれど、日本で爆笑している人あり。

今日はスチール・パンのサマースクールの閉会式典。
普段、チームに所属していない子どもに門戸を開き、機会を提供しているもの。
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ビンセントでは夏休みの宿題や部活動がないかわりに、こうした様々なサマー・スクールがあり、一部の子どもは結構忙しいのだ。

怒りっぽいし、とっても繊細だし、人の言ってる事よく聞かないジェネラルだけど、老人ホームを慰問したり、地元カリアクアでのコンサートを大事にしたり、結構、社会還元活動しているのだ。

たまに、「オッサン、頭狂っとるから!」と冗談とも本気ともわからない感じで仲間に言われる事もあるが、自分が好きな事をとことん追求し、とことん楽しんでる、もしかしたら、人生の達人なのである。

そんなジェネラルの夢は、俺っちの庭、パン・ヤードをもっと広くすること。
はやく寄付が集まるといいね~。

# by y-oharatti | 2009-08-15 22:36

どーでもいい話ですが

久しぶりに実家にSkypeすると、家族が一人増えたという。

今になって弟妹は増えない。そう、ネコが来たのである。

我が家には、ペットには”果物の名前”をつけるという習わし(?)がある。

歴代、
モモ(2代)・スモモ・みかん、と続いている。

そして、今度は命名;くるみ

今、実家ではみかんとくるみが走り回っているらしい・・・。

しかし、このくるみちゃん、実はオスだった・・・。
オスなのにくるみ・・・。

呑気なオカン、
「アラー、そう言えばそうね。ま、すぐオカマちゃんになるからいいでしょ。」

くるみ、ニュー・ハーフ人生決定。

# by y-oharatti | 2009-08-10 23:12

Windward Islands Games 写真館

終わってみるとあっという間だったWindward Islands Games。
これのおかげで、私の夏休みの仕事は実に2週間の遅れ

ハリーとの約束を果たすため、これからミシンと格闘である。



Windward Islands Gamesより

Net Ball; 勝利後の感謝のお祈り。日本ではあまりメジャーでないNet Ball。ユニフォームはスカートが基本。
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Basket Ball;た、高い!!
NBA/WNBA合わせて、ビンセント出身の選手は現在3名。未来のNBA?
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Foot Ball;ブラジル体操もやっていた。世界的に市民権を得ている??
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荷造り用の紙テープ。選手がこれでテーピングテープしてくれと持ってきた。本物は高くて買えない。こんなテープでやった事なかったが、意外といける事が判明。ストッキング止めにも使えた。
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Volley Ball;連日深夜に及んだ試合。フルセットの試合連発。
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ジュニア・ナショナルチームだけあって、一人ひとりの競技に対するモチベーションが高く、まだまだ知識・経験不足で、あんれまぁ!と思うような言動もあったが、気持ちの良い子たちが多かった。
目は真っ赤に充血、38度以上の発熱があるのに「Black GuyはStrong だから平気さ!」と言って90分フルにプレイした子、爪が割れても文句ひとつ言わずにプレイした子、ひいおばあちゃんが亡くなっても、キャンプに残る事を決めた子・・・。

何より偉かったのは、Ministryのずさんな運営に対し、選手はひとつも文句を言わなかった事。私をはじめ、大人たちは文句たらたらだったのに(もちろん選手の前で言ってはいないが)。お互いにそういう事だったのかもしれないが・・・。
この子たちのでひとりでも、世界に通用する選手に、そしてビンセントで次の世代を担う指導者になって欲しいものである。

# by y-oharatti | 2009-08-02 23:33

Windward Islands Games 終了

大会がようやく終了。

この日の夕方、Ministryのお偉いさんたちが集まり、Closing Ceremony(閉会式)があった。
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とにかく、疲れた。
というのが正直な感想。体重がまた減った。
呑気なLandLadyには、「どこか旅行にでも行ってたの?しばらく会わなかったわね」なんて、言われた。ちなみに旦那さんであるLandLordは私が仕事でとんでもない時間に帰ってきている事をちゃんと知っていた。


沢山の人に「ありがとう」と言ってもらい、「次の遠征には正式にトレーナーとして帯同してね。」などと言ってもらえた時には、やはりうれしいのである。

ボランティアは得である。確かに、自分の活動の枠を出た種類の仕事ではあったが、他の人たちにとっては、”当たり前”の事をしただけなのに、これだけ労ってもらえる。
私以外の人たちは、皆仕事としてやっている。
しかも、無給で。

日本の体育人と同じである。

どこの世界でも、スポーツとはこういう体育人たちによって支えられているのだとつくづく感じ、歴代の隊員たちが概して報告書などで言っていた、「ビンシーとは、怠け者でいい加減な人たち」という先入観をことごとく打ち破ってくれた。

確かに、手順や段取りは日本人に劣るかもしれない。だが、気持ちの部分ではまったく変わらず、何の見返りも求めずに、人のために汗を流せる人たちが沢山いるのだ。

そういう人たちが多く集まる場所で活動ができる事は、幸運以外の何ものでもない。


最後の各国が集まるミーティングでは、運営面でかなりなブーイングが上がったらしい。
それらが、今後生かされるのかは、ビンセント次第。それに一役買えるように、残された期間、活動しようと思う。

気がつけば、もう8月。あと、8ヶ月。

# by y-oharatti | 2009-08-01 22:38

Windward Islands Game 生徒の事情編

この大会に選抜されている生徒の条件は"学生"であること。
セカンダリーからカレッジ(短大)の生徒で構成されている。ビンセントをはじめとするCXCを採用する国は、学制もほぼ同じである。

ビンセントでは、InterSecondaryという選抜チームに選ばれてる選手が今回のメイン。彼らは年間を通じて週3回のトレーニングに参加している(陸上競技以外)。
一番遠いところでは、離島・グレナディーンズから参加している子や、バンで1時間以上かかるカントリーサイドから来ている子もいる。

選抜チームで活動するぐらいだから、交通費ぐらいはもらっているのかと思っていたが、そんなものは無かった。週3回の練習に必要な交通費、一番遠いカントリーサイドでだいたい片道8EC$(=約320円)。1週間で48EC$(=約1,920円)の出費である。

格差社会ビンセント。ピカピカの日本車を乗り回し、i-Pod片手に革靴でタウンを闊歩するビンシーもいれば、日々の食べ物すら買えず、違法マリファナ栽培に手を出す者もいる。3EC$の実習費が払えず、実技授業を受けられない生徒もいる。

今回集まった生徒たちを見ていてわかったのは、皆、それなりの経済状況の家庭の子どもたちであるということ。それなりでなければ、練習に参加することは不可能。練習会場のある首都まで出てこられない。生徒たちの持ち物をみていても、皆、i-Podやそれに似たものを所有し、いつも音楽を聴いているし、ノートパソコンを持ち込んでいる子もいた。お年頃の女の子たちのベッドの周りにはボディクリーム・香水・アクセサリーなどの身だしなみに関わるいろんなモノがひしめく。
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ビンセントでは、人々は身だしなみにとても気を遣うが、それも、衣食住あっての事である。

合宿中、Ministoryのずさんな食事管理から選手たちを救った(?)KFC。この子たちが平気で買う1食15EC$(=約600円)のKFCは、低所得者層にとっては、ご馳走である。

普段、私は1EC$=100円の経済観念で生活している。私にとってKFCは1,500円と変わらない。学校の購買で買えば、お昼ご飯が飲み物付きで6~7EC$で食べられる事、教員の給料が約2,200EC$(=約8.8万円)である事、隊員がもらっている生活費を考えれば妥当な観念だと思う。

スポーツのいいところは、貧富や学力の差にかかわらず、学校に居さえすれば誰にでも平等にチャンスはやって来るものだ、と私は長い間信じていた。だが、それは日本という行政サービスが行き届いた国だからであるという事に、今更ながら気付いた。

そもそも、スポーツにはお金がかからない、なんていうのは幻想である。日本だって、スポーツクラブに入ればいろいろな雑費がかさむ。大事なのは、お金の使い方を教えることである。
日本にいた頃、選手によく言ったのは、

「金額に差はあれど、皆には自由になるお金があるはず。お正月にもらうお年玉、ゲームのソフト買ったり、音楽CD買ったり、携帯持ったり。そういうお金を、交通費・合宿費・シューズ代に使いなさい。」

どれも あれも これも 手に入れる事はできない。ならば、決まったお金の中で何を優先に考えるのか。他国の同期隊員も言っているが、日本には、選ぶ事のできる幸せがある。

だが、その自由になるお金すら持たない子どもたちが、ビンセントには沢山いる。使い方を選ぶほど、お金を持っていない。

私は決して裕福でない家庭で育った。実際、今も奨学金の返済をしている。競技のための用具が思うように買えない辛さ、友達が当たり前に持っているモノを持てない辛さを味わった経験がある。
だが、衣食住は保障されていたし、ひもじい思いをした事もない。競技を選ばなければ、奨学金をもらわなくても、大学に行くことはできた。私の経験は、モノに溢れ恵まれている子どもたちにとっては教訓になるのかもしれない。だが、ビンセントの境遇とは、あまりにかけ離れている。

ビンセントには、選択肢を持てない人たちがいる。

私は首都隊員で、なかなかそういう子どもと接する機会はないが、決して少なくない人数いるはずである。
人口11万8000人。種子島とほぼ同じ面積のビンセントだが、この小さな国の中で、いろんな事がひしめいている。

超格差社会ビンセント。

# by y-oharatti | 2009-07-29 23:39

Windward Islands Games 運営とは・・・編

ビンセントは雨期である。今年も本当によく雨が降る。
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この雨のおかげで、いろんな汚物が洗い流され、ビンセントには変な病気が流行らないのだと、私は信じている。
なぜなら、あっちで”シャー”こっちで”シャー”。いろんなとこでみんなオ○ッコするので、ちょっと雨が降らないと、グラウンドや敷地のすみっこはホント、「くさっ!」なのだ。

話をもとに戻そう。

雨のせいで、予定の試合が消化出来ないことが何度かあった。
本来、屋内で行われるバレー・バスケについても、ビンセントには体育館がないので、屋外コート。お天気次第の大会運営。雨のためにゲーム中断、止むのを待ち、ゲームを再開なんてこともしばしば。
雨で水浸しのコート。
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雨が止んだから、ゲームが始まると思ったら大間違い。誰も、コートの水切りをしない。ただ、みんなでボーッと待っているのである。それを見かねたここのコートの主のオッちゃん(運営には全然関係ない人)がローラーを持ってきて、水を切り始めた。

それでも、責任があるはずのオフィシャルはだ~~~~れも動かない。

私は常々、
「Yukoはボランティアだから何でもやるのよね。ボランティアがいると、ホント便利よね。」と思われるのを本当に嫌っている。
ここで私が手をだしたら、何にもならん。そう思い、黙って見ていた
だが、ハリーが水キリを始めたのを見てやっぱり黙っていられなかった

「何か拭くものないですか?」
オフィシャルが何のためか知らないが、ぼろカーテンを持っていた。

日本の雑巾がけよろしく、コートを拭き始めると、スタンドから「Yukoいいぞ~!」と歓声。すでに信頼関係ができつつあるビンセントの選手たちである。私がやるのを見て、一緒にやってくれる生徒も。
これは本当にありがたかった

そんな我々の姿も、オフィシャルにはどこ吹く風。自分たちはオフィシャルだから、ジャッジさえすればいいと思ってふんぞり返っている(そのジャッジさえも、物議を醸し出したのだが)。自分たちの手は汚さず、肉体労働はそういう人(コートの主のオッちゃん)のやる事。後で聞いたが、これらの事もオフィシャルの仕事のうちだ。

自分はホワイトカラーだといわんばかりのこの態度。以前、先輩隊員から聞いた事だが、奴隷制の名残か肉体労働は被服従の人々のやる事と思っている節があると。ビンセントには「使う人」「使われる人」という根強い意識があると言っていた。

じゃ、ハリーは何なんだ??彼は生徒のために何でもやる。


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同様に、こっちも水浸し。スポンジが用意してあるのに、誰も水とりをしない。こんなサーフェイスで競技するので、転倒やそれに伴う擦過傷が多く、私たちMedic(医療チーム)の出番も多かった。

なんて事!!

ここでも、オフィシャルは何にもしない上に、1人のオバちゃん審判が水切りしている私を、足が痛いとか言っている審判のところへ無理矢理引っ張っていき、「この子にストレッチしてもらえばいいのよ。ほら、彼にやってあげてよ!」と言われた時には、黙って笑ってごまかしたが、相当顔が引きつっていたに違いない。”彼”はそれ以上何も言わなかった。

私は選手のために働いているのだ。

この時が、怒りの頂点だった。


ゲーム進行が遅れれば、それは選手にとってビハインド以外の何ものでもない。
この大会は朝・昼・晩の1日3部構成で行われており、最終ゲームの開始は20時半。
前のゲームが押せば、開始が21時、22時とずれ込む。
最遅で22時半ゲームスタート、終了が0時半という日があった。
選手がベットに就くのは一体、何時になるのだ?!

同じ種目が続かない日程配慮はされているが、他種目出場の多くの選手が、最終ゲームの翌朝に8時半の第1ゲーム、という事があった。

大きな事故や怪我がなかったのが、本当に不思議である。

この大会の運営はMinistiry of Education(教育省)が請け負っている。つまり、大会の目的はスポーツを通して、青少年の健全な育成を奨励するものであるはず。

お役人は、自称ホワイトカラーの人々は、満足な食事・休養ができない状態で選手たちが試合せざるをえない状況を生み出している事に気付いているのだろうか?

# by y-oharatti | 2009-07-28 23:34

Windward Islands Games 私の仕事編

成り行きで、選手のコンディショニングに関わる事になった。
簡単に言うと、”トレーナー”である。
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ストレッチを手伝ったり、マッサージを施したり。
私はトレーナーとしての資格は何もないが、”患者”としての経験があるので、多少の事はできる。

できる事とできない事の線引きをハッキリした上で、選手ひとりひとりと関わった。
施術効果はもちろん大事だが、自分が選手だった時にそうであったように、「自分の事を気に懸けてくれる人がいる」「身体状況の相談をできる人がいる」という事は、選手にとって大きな安心材料になる。

まして、10代の選手たちである。家から2週間離れ、特殊な環境で生活している。
自分の事を気に懸けてくれる大人がいるだけでいいのである。

ハリーは、キャンプの初めのミーティングで言った。
「この2週間、我々スタッフがみんなの両親だ。」と。



チームには一応、運営側が用意したMedic(医療チーム)とトレーナーがいる。
しかし、医療チームと言っても、医師はいない。
タバコ大好きな白クマみたいなおじいちゃんとその娘。
コートサイドでタバコを吸って、コーチに怒鳴られた。
当然である。
応急手当のイロハは一応知っているようだが、なんとも心もとない。
特に、サッカーやバスケットなど、スピードの要求される応急処置には慣れておらず、痛みの軽減や選手とコーチの意志を尊重した手当ができない。


トレーナーは、キューバに留学して修士を獲っており、知識はかなり最先端の物を持っているが、実戦経験が少なく、これまたスピードに対応できない。その上、キューバで勉強したという自負がそうさせるのであろう、選手の目線に自分から降りてこないので、選手にとっては頼みづらく、選手の顔を見ないトレーナーなのだ。

選手に還元されない知識など、無いも同然。

必然的に、ここでの私の仕事は彼らのパイプ役である。完全なマンパワーである。
黙って彼の後ろに付いて、あーせい、こーせいと言われた事をやる。負傷選手に帯同し、病院に行く事もあった。

正直、
ちっくしょー!!
と思う事もあったが、はやり、技術はモノをいうのである。
私の手順や行動を見ていた彼は、気付いた。
君、何歳???

ここからが彼のエライところだった。
自分と私の違いから学ぼうとするし、自分の行動を変えたのだ。
プライドの高いビンシー。言葉では絶対に言わないけれど、明らかに変わった。
彼のように、しかるべき場所で正しい知識を身に付けた人が選手にとって助けとなるトレーナーになってくれる事を願うばかりである。
試合時間にしかコートにおらず、競技場では医務室にお籠もり。コーチに言われた仕事しかしなかった彼が、最後にはキャンプに滞在するようになり、自分から選手に声をかけるようになったのは、大きな進歩である。

トレーナーをやると決めた時から、この仕事はまったくのマンパワー/ボランティアであり、自分の活動要請から大きくはずれる事は承知だった。だが、意外なところで技術伝達ができ、タナからぼた餅であった。
「キューバにも日本人がいたよ。彼らも手先が器用だった。」
悲しくなるぐらい手先が不器用なビンシー。テープの質の悪さもあるが、手で切れるテープを切れない、テープを貼る前にテープ同士がくっついちゃう、など、本当に「モタモタ」という擬態語がピッタリなのである。手指の動きは経験次第。がんばれ、バイアム!




注※)筆者は応急手当の資格を所有しており、その資格に基づいた適切な応急手当を行っております。

# by y-oharatti | 2009-07-27 23:24

WindWard Islands Games ご飯がない!!編

2週間、4カ国全ての選手団が生活する学校。トイレ、シャワー、食事、寝る場所を供給する。

シャワー・トイレは、突貫工事で壁に仕切りとカーテンをつけ、300人という人数になんとか対応している。

問題は、食事。

まず、決まった時間に届かない。ビンセントタイムまっしぐら
お昼ご飯が15時に届いたり、試合が8時半から始まるのに、朝ご飯が8時に到着したり。
選手はとっくに出掛けている。試合会場に朝食が届くはずもない。
朝ご飯ぬきで試合である。

次に、内容と量
ある日の夕食はチキン・ロティ1個。ロティは食事ではなくスナックである。ここにいる選手たちはナショナル・チームである。その選手たちに、ロティ1個・・・・。
米・主菜・副菜が付く時にも、タンパク源(チキン・フィッシュ・ビーフなど)は1人1個だけ。

最も問題なのが、全員に食事がきちんと配られない事。

食堂はないので、簡単なキッチンがついた学校購買で食事を配る。
それぞれの器に入っている料理を学校給食のようにして配るのだが、途中で足りなくなる。
誰も、何がどの量配られ、一人につきどのぐらい配膳すればいいのか把握していない。

狭い空間で300人への食事を2人のオバちゃんがお皿に盛って渡していくので、食事時の学校購買は長蛇の列。その合間を縫って現れる大人(コーチ・スタッフ)。選手の食事よりも自分のご飯が大事なので、平気で順番抜かしをする

見ていて本当に、イライラする光景である。
なぜ300人全員に一カ所で配ろうとするのか?国別に分けて、それぞれの部屋で配膳すれば済む事ではないか??

子どもはたくましい。
大人がアテにならないと早々に判断し、どの国の子もタウンに行ってKFCを買ってきて食べていた。

何年か続けて出場している生徒に聞いてみた。
「他の国に行った時もこんな感じだった???」
ぜ~んぜん違うよ。」

やっぱり、そうだよね・・・・。

今回の4カ国はカリブ海の中で相対的に見て発展下位の国々。その中で、更に遅れているビンセント。それは、環境や施設といったハードではなく、運営力・構成力・組織力というソフトなのだ。

他国スタッフの運営側への苦情を見聞きする度に、ものすごく残念な気持ちと腹立たしい気持ち、両方があった。ビンシーの私とボランティアの私である。

ボランティアの私は知っている。
何がビンセントの課題であり、何が問題なのか。でも、私にそれをどうこうできる力も権限もない。
ただ、問題に気付けるだけ。

ビンシーの私は知っている。
こんな中でも、滅私奉公に近い状態で、選手たちのため、みんなのために本来の役割ではない仕事までをやっているスタッフがいる。小さな子供を家においておけないので、連れてきて一緒に寝泊まりするスタッフがいる。

この大会での私の位置づけは、"Athletic Coach"陸上競技が終わった今、私が他種目のゲームやキャンプに参加しなくても誰も文句は言わないだろう。だが、こういうスタッフがいる事を知ってしまった以上、知らんぷりはできない。

そういうわけで、朝6時半帰り12時半の生活である。

# by y-oharatti | 2009-07-26 23:46

Windward Islands Games 陸上編

さて、今日(7月25日)からゲームのはじまりはじまり・・・・。
形式を重んじるカリブ海の大会でのつきもの、マーチ(行進)で幕開け。
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ビンセントカラーの黄・青・緑で統一されたユニフォーム。写真の見た目はいいが、毎年の使い回しなので、サイズが合ってなかったり、ところどころ破けていたり・・。デザインも微妙に違っている。だが、選手はこれを2週間使い続けなくてはならず、もちろん日本製品のように吸汗・発汗のよい素材でもないので、1度汗をかいたら、ベターっとしたまま、1回着たら毎回洗わなくてはならない

だが、食事のたびに便乗して食べに来る役人の分(1人で2人分を持ち帰る時も・・・。)や、紙コップやランチボックスを使い捨てするお金をセーブしたら、選手ひとりひとりにもっといい待遇をしてあげられるのではないかと思う。

Ministoryはいつも「お金がない。」というが、お金の使い方が本当に下手。

10時半から始まった開会式の後、12時半から陸上競技が開始。この半日で全種目を消化する。1種目につき1カ国2名と決まっているので、1レース8名。競技進行は遅れなかったが、1人で3種目出場する選手は本当に大変だった。

この日、ビンセントは最悪の結果。レースから離脱する選手続出
その理由の多くが、アップ不足や練習不足による筋肉痙攣からくるもの

ビンセントのスタッフは選手を責める

「お前たちは国の代表だから、頑張らなくてはならない。なぜ、うまくできないのか?

私は言いたい。

教えてないからできないのである。

むしろ、痙攣をおこすまで追い込んだ選手を誉めてあげたい。今までにない緊張や過剰な負荷がかかった証拠なのだから。


国別対抗でこの日、最下位で終わったビンセント。
継続したトレーニングができていないのだから、当たり前の結果である。
投擲や跳躍種目は一朝一夕でとうこうなるものではない。
2回の練習で背面跳びができたら、コーチは苦労しないのである。

陸上競技部門で華々しい活躍だったドミニカとグレナダ。
コーチに話を聞いたところ、年間を通じて週3回のトレーニングを行っているという。ビンセントと同じように、常に全員が集まることはないらしいが、ほぼやっていないビンセントとは大違いである。

最悪のスタートを切ったビンセントチーム。ハリーはなが~いミーティングをしたが、選手を責めるその前に大人の姿勢である。

# by y-oharatti | 2009-07-25 23:58

ビンセントの生徒

ビンセントの子どものエライところは、家事がちゃんと出来る事。
自分の洗濯物は手で洗濯。
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家でいつもやっているんだろう、手際がいい。

これ、男の子たちがやったもの。スゴイ。
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ビンセントの多くの家庭、実は洗濯機がない。立派なスピカーや音響はあっても、洗濯機がないのだ。i-PodやDS買うお金で、充分手に入る代物なのだが・・・。

# by y-oharatti | 2009-07-24 23:22

キャンプ???

選手すら、練習の時間がわからない。
指導者の気分や様々な要因で突然決まるので、何にもなくても1日ず~っっと学校にいなくてはならない。

私は指導者だが、立場は生徒とあまり変わりがない。
ハリーが「練習だ」と言えば、ハリーに続いて担当種目の生徒の面倒を見る。

ハリーは人の使い方がうまいと思うが、時に相手を大人として尊重しない態度に私はカチンと来ることがある。「すべては俺が分かってるから、言うとおりにすればいいんだ。」
決して言葉にはしないが、そういう事である。

ワンマンである。

ハリーのこういう所に難色を示す人も少なからずいる。ハリーの愛妻、Mrs.ハリーですら、「ね、彼って勝手でしょ?」とハッキリ言う。そう言える彼女が羨ましい・・・。モーガンは「でも、ハリーは俺のいい友達だ」と言う。以前、ハリーを怒らせ(モーガンはただ仕事をしただけで、何も悪くなかった)、「弁護士のレターを送るからな!!」という捨てゼリフを吐かれたのに。

私も、グチりながらも、やらなくてもいい仕事をやるのは、ハリーが頑張っているからに他ならない。ハリーもモーガンも私利私欲の為でなく、本当に陸上が好きで、スポーツが好きなのだ。

今日も練習は朝練だけ。
そのあとは1日、グダグダと学校内で過ごす。
しょーもないが、つき合うしかない。

# by y-oharatti | 2009-07-23 23:58

ストレスフルな陸上競技

「8時に来ればいいよ。」という言葉を信じ、8時10分前に到着したら、すでに練習が始まってた。

本当に計画性がないのか、私がいいように使われてるだけなのか、どちらとも言えないところである。

この大会は、陸上競技・バレーボール・バスケットボール・ネットボール・サッカーの種目で構成されており、全て国別対抗。選手数が1国48名と決められているため、陸上競技の選手はそのほとんどが多種目からの流用。従って、今回”初めて何かを教えなくてはならない”というハードルがあった。

今回集まった生徒たち。国代表になるだけあって、皆それぞれにポテンシャルが高い。何と言っても、このプロポーション。
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スーパーモデルも真っ青である。

バスケやバレー、ネットボールは、体格が選手としての資質を左右するだけあって、いい体格の生徒ばかりが目立つ。
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もちろん、それぞれの競技経験と実績があって選ばれたのだが、こういう子たちにもれなくスポーツを勧めた指導者はエライと思う。

ビンセントでは選手は育てるのではなく、見つけるものなのである。

日頃、ハリーは背の高い女の子には片っ端から、「ネットボールやらんか?」と声をかけるし、本人の意志に関係なく、「この種目が向いているから」と言ってやらせるケースも少なくない。

今回の陸上競技の選抜が、まさにそれ。
だが、指導者(私)にとってはいい迷惑である。

短期間、しかも単発で継続したトレーニングができない上に、選手本人の意志がない。いくらポテンシャルが高かろうが、本人の意志のない所には何も生まれない
当然、練習はグダグダ。すぐに休みたがるし、自分がイヤな事はしない。今回はさすがに国代表なだけあって、イヤイヤながらもやっているのだが、そんな程度の練習で出せる結果など、たかが知れている。

だが、とりあえず、形だけでも取り繕って、試合をするのである。
形だけを取り繕って。

長い目で見て、陸上競技の強化・普及に役立つのだと信じたいが、私にとってはストレスの多い仕事なのである。この怒りのぶつけどころがない事がまたストレスであり、怒りの根源はこの1年間始終感じている、”ビンセントが抱える課題”なのだ。

# by y-oharatti | 2009-07-21 23:21

キャンプ、始まる。

キャンプ、要は合宿。
丘の下の学校の近所にある、ビンセントのトップ校を会場に、大会期間中グレナダ・セントビンセント・セントルシア・ドミニカの4カ国のチームが寝泊まりをする。ビンセントは先乗りで、キャンプを開始。
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この4カ国は共通の通貨Eastern Caribbean Doll(通称EC)をしており、カリコムと呼ばれるカリブ海経済共同体の中でも、特に強いつながりを持つEastan Carribean States(東カリブ海連合)の国である。地形・風土・気候などがほぼ同じく、経済力もさほど変わらない。

携帯電話も、隊員が持つ一番安いプランでも繋がっちゃう距離なのである。

さて、学校でどうやって本当に300人の人間が2週間寝泊まりするのか半信半疑だったが、普通教室にマットレスを持ち込んで寝るらしい。そして、トップ校にはなぜか、トイレの中にシャワー室がついている。シャワーといっても、単に水道パイプが壁の上の方からコニャニャチワしてるだけなのだが、ちゃんと仕切りもドアもついていた。やはり、格差社会ビンセント。うちの学校には生徒用トイレ一カ所しかないのに、えらい違いである。


肝心の練習、今日は雨が降ったので、学校内でボーッとしてるだけだった。
スケジュールも何も分からない。時間を聞いても、「そのうち。」とか「Late Eveningだよ。」一体いつ?!

知らない生徒だらけ、名前も誰が何の種目なのかも分からない。
先が読めない。

ストレスである。

# by y-oharatti | 2009-07-20 22:53

Windward Islands Games

24日から、ビンセントを舞台にWindward Islands Gamesが開かれる。

これは、セントビンセント・セントルシア・ドミニカ・グレナダの近隣4カ国が集まるセカンダリースクールの国別対抗戦。今年はビンセントが当番らしい。

そんなんで、ちょっと前から、これに向かったセレクションが行われ、トレーニングも週3回と定期的に行われるようになった。私は陸上部門のアシスタントコーチ。もちろん、ハリー、モーガンと一緒である。

朝9時、と言われても時間どおりに集まれないのがビンシー。
今日時間に居たのは私だけ。ハリーは10分遅れ。

生徒もてんでバラバラに来るので、来た子から順に教える超個別指導である。


イマイチ盛り上がりに欠けるビンセントチーム。大丈夫かいな。
ハリーさん、新聞読んでる場合じゃありませんぜ。
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来週の月曜からキャンプが始まる。そこからが本番??

# by y-oharatti | 2009-07-17 23:55

ビンンセント帰還

6日間のBarbados旅行を終え、ビンセントに帰還。

初めて来たときにはVISAも帰りの航空券もなかったので、入関で根掘り葉掘り色々聞かれたが、今ではVISAのおかげで帰りのチケットが無かろうが全く問題なし。

任国外旅行から帰ってきて、入関でトラブルに遭遇する同期もいる中で、幸せな事である。

空港を出て、家があるIndianBay(インディアン・ベイ)行きのバンに乗ったときには、なんだか安心した。しかも、とれたバンはお気に入りのバンの一つ、BUSTA。ソカ大音量、コンダクター(車掌)のサービス良し。

今日はいつものコンダクターでなかったが、荷物は持ってくれるし、寄れるところまで車を寄せてくれるし、あ~、やっぱりビンセントの方がなんだか落ち着く。

すっかり田舎もん。住めば都なのだ。

が、翌日Barbados発のLIAT(ビンセントと諸外国を結ぶ唯一のエア・ライン)が7時間の遅れ。しかも、LostLuggageが多発したというニュースを聞き、やっぱりビンセントはビンセントだ・・・・。

朝起きたら、家の前に野良牛が・・・。さすがにビビる。
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# by y-oharatti | 2009-07-16 23:21

Barbados~おいしい物編~

Barbadosの食は基本的にカリブ海のクレオール料理。
ランチボックスに主食・主菜・副菜が全部入る。

Barbados名物FlyingFish(トビウオ)。副菜のイモが焦げすぎ・・・。
小さい事は気にしないあたり、カリブ海である。
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こちら、BlueMarlin(かじき)
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Barbadosはトビウオが有名で、1ドルコインのデザインにもなっているぐらいなのだが、実際のお味はカジキの方が私好みであった。ビンセントでもカジキは捕れるが、マーケットには滅多に出回らないので食べた事はない。

これらのランチボックスはBarbadosのFishMarket(魚市場)のあるOistins(オイスティン)という場所で手に入る。
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ビンセントでも似たようなイベントをJOCVが立ち上げたが、Barbadosでは魚市場に併設して小さな露店が建ち並び、人々が魚料理を買えるようになっている。ビンセントとの大きな違いは、毎晩12時まで営業していること。私が行ったのは平日の、しかも10時過ぎだったので人も店もまばらだったが、目的を達成する事はできた。
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滞在中、かなりの消費量だったBarbados地ビール"Banks"(バンクス)
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ビンセントのハイルーンよりも苦みが少なく、私好み。
ハイルーンがスーパードライなら、バンクスは一番搾りといった感じ。

こちら、Double(ダブル)と呼ばれるローカル・フード。小麦粉でできた薄い皮の中に、煮豆・ホットペッパー・キュウリのみじん切りが入る。ビンセントにもあるが、味はコチラの方が格段に上。
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ご覧のとおり、生地が2枚あるので、ダブル。たまにおまけでトリプルになる。

こちらはFlingFishのフライ。しょーもない語呂だが、仕方ない。
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観光地価格だが、メキシカンも食べれた。
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Barnadosの食は、お金さえ出せば、日本食もイタリアンもタイも食べられる。

# by y-oharatti | 2009-07-15 23:47

Barbados~ウミガメの産卵編~

なんとラッキーな事に、ウミガメの産卵に遭遇!!
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夕飯を食べようと外に出たところ、ビーチでベイジャンが騒いでいるのを発見。するとこういう事だった。

ちょっとわかりづらくて申し訳ないのだが、よーく見てください。
卵が産み落とされる瞬間が写ってます。


そうこうしているうちに、"Sea Turtles Patrol"が到着。
BaebadosにはUWI(University of West Indies)の生物・科学学部が母体となる"Barbados Sea Turtle Project"なるものが存在し、ウミガメの保護観察を行っている。
地元住民からの通報を受け、パトロールが駆けつけると、野次馬整理をしつつ、ウミガメのサイズ・鑑札をチェック。このウミガメはすでに鑑札を持っていた。
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海から産卵場所の距離、ウミガメの健康状態のチェックなど。パトロールの仕事はウミガメが産卵を終え、海に帰っていくまで続いた。
そして、最後にウミガメ保護のための啓蒙リーフレットを野次馬に配る。
彼らは10人のチームから成り、輪番で夜間待機をしているとの事。正職員の他、6名のボランティアがいるそうだ。ビンセントにもウミガメの保護・繁殖を行っている施設があるがここまでの機動力ではない。
リーフレットにはウミガメの保護を通じた環境保全が書かれており、Barbadosという国が先進国でなくとも、文化・知的水準が高い事を裏付けている。
ビンセントでは未だにウミガメやその卵が食用として乱獲される現実がある。バラバラになったウミガメの姿が新聞でセンセーショナルに報道されるので、もちろん問題意識はあるのだが。


ウミガメはこうしてビーチを歩いて(?)きた。
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以下はリーフレットと彼らとの会話による情報。
ウミガメの産卵期は6月から9月。産卵のサイクルは2年から4年。自分が産まれたビーチに戻って産卵する。産卵は2週ぐらいのサイクルで3、4回に分け、だいたい1Km圏内の同じ場所で行われる。今日のウミガメはビンセントでもよく見られるGreen Turtleという種類。甲羅が美しいウミガメである。


そして私は今日のウミガメを、勝手にCrysral(クリスタル)と命名。
クリスタルは2週間後にはまたこのビーチに戻ってきて産卵するのだ。
産卵を終え、海に帰るクリスタル。
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お疲れ様。また2週間後。
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# by y-oharatti | 2009-07-14 23:57

Barbados~ぐーたらする編~

今回の滞在では友人宅とホテルの両方を利用。
こちら、1泊55US$/1room(=1部屋5,500円)の部屋。
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リーズナブルな上に、とても居心地の良いホテルだった。
キッチン付きなので、自炊可。
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とある日の朝食。
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ホテルには(使わなかったけれど)プール付き。
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芝生の前庭があり、幹線道路沿いにあるのに静か。
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徒歩5分圏内に24時間営業のコンビニ・大型スーパーマーケット・銀行・そしてビーチがある。
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偶然見つけたホテル。とってもラッキーだった。あまりにも居心地がよいので、グータラ生活にも拍車がかかる。近くに大型スーパーがあるにもかかわらず、ビーチでぐーたらしすぎ、閉店時間に間に合わない事も。カメラを持っていけなかったので、ビーチの写真がないのが残念である。

白砂のビーチでビール飲んで昼寝して、海で泳ぐ。
最高の贅沢。

そして、今回の旅の1番の感動は、ウミガメと一緒に泳げたこと。
Barbadosにはウミガメが沢山生息しており、特に産卵期の今はビーチ周辺を回遊しているので、ウミガメと一緒に海水浴、なんて事も簡単にできるのだ。

しかし、最後にはただ泳ぐのに飽きてきてしまい、ちょっとお金を払ってシーカヤックに乗り、波乗りを堪能。ショップの好意で、1時間50BD$(=2,500円)のところを、半日丸まる貸してくれ、日が暮れるまでカヤックに乗っていた。やはり、体育人なのである。

若干、グータラと違ってきたが、ビーチを心ゆくまで堪能出来たことには違いはない。
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# by y-oharatti | 2009-07-13 23:14

Barbadosという国

ここ、Barbadosは生活様式・文化・人々はビンセントとさほど変わらない。
が、大きく違うのは、Barbadosは観光大国であること。

当然、GDP(国内総生産)はビンセントの5倍。
イギリスの植民地だった事もあり、白人系の居住人口が多い事や、カナダ・アメリカ・イギリスからは直行便があるので、白人の観光客が非常に多い。2BD$=1US$の固定相場制というのも、有利に働いている。しかも、免税機能を持つ店が街中いたるところにあるので、パスポートを見せれば、免税価格で買い物ができる。まさに、観光客天国
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首都ブリッジタウンのメインロードのひとつ、Swan Street(スワン・ストリート)。これでも空いている方だとか。週末は人と露店がひしめく。

こちら、ParliamentaryBuildings(議会)有名なランドマークのひとつ。
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Barbadosには信号機もあるし、高速道路もある。
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庶民の交通の足はやっぱり、バン。Barbadosはどこまで乗ってもぜ~んぶ1.5BD$。そして、高齢者と制服を着た学生はタダ!
以前、ビンセントについて同じような記事を書いたが、それは全くの間違いであった・・・。今頃すみません。ビンセントは地域で値段が違います。

こちらも有名なランドマーク。独立記念公園の入り口。
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こちら、独立記念公園。庶民が憩える場所が至るところにある。
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Barbadosで1番驚いた事は、ビンセントとは人々の物腰が全く違う。観光客商売が多いからかもしれないが、所作が洗練されている気がする。

と、同時になんだか寂しさも感じる。人の距離がビンセントよりも少し遠い。東洋人は珍しいのでジロジロ見られる。白人からもジロジロ見られる。ビンシーだったら、珍しければ、「ねぇねぇ!あなた何人?中国人?」と興味津々で声をかけてくる。ここであるのは、若いベイジャン(バルバドス人)の冷やかしだけ。ビンセントでも冷やかしはあるが、ちょっと質が違う。

要は、ここは都会なのである。すれてはいないが・・・。
レストランや商店のサービスは良いし、街は清潔でゴミ箱が至るところに設置されている。
繁華街にはパトロール警官が必ず居て、セキュリティーにはかなり気を遣っている。

Barbados、日本人にとってはとても快適な国である。

# by y-oharatti | 2009-07-12 23:57

Barbadosへ行きます。

世界中の学校隊員は、今が任国外旅行ピーク。
なぜなら、多くの学校が夏季休業中であるからだ。

他聞にもれず、私も任国外旅行でBarbados(バルバドス)に。
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Barbadosも、カリブ海を堪能できる国である。
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今回の旅程は5泊6日。日本人には”なぜ?!”と言われたが、いーのである。私はBarbadosでビーチに行き、おいしいものを食べ、ぐーたらしたいだけなのである。

# by y-oharatti | 2009-07-11 23:23

Players圧勝

恒例の新聞発行日、金曜。
今週のトピックスは当然、カーニバル。

我がSVG Playersが、2009年のバンド・オブ・イヤーを受賞。
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それもこれも、スタッフの努力の賜。

コスチュームをプレイした人の名前は華々しく載るのだが、バンドのクリエーター(アーティスト)やスタッフの名前は一切載らない。彼らの仕事あっての結果なのに、やっぱりビンセントでは目に見える事(目立つ事)にしか光を当てたがらないのだと思ってしまうのは、私がヘソ曲がりなのだろうか。

そしてまた新聞に載ってしまったジャパニーボランティア。
パレード中、一眼レフを持って写真を撮り、なにやらインタビューしてきたオッちゃんがいた。外国人の視点からカーニバルがどう写るのか知りたいようだったので、素直に応じてたのだが、名前を聞かれたので、
「教員なんで困ります。」とあしらってあった。

結果的に、私のインタビューは
「Another Japanese Volunteer who did not want to be identified by name because she is teacher said the festival was "vary facinating". She said St.Vincent and the Grenadines has a "good culture" that was progressing.」
[他の日本人ボランティア、彼女は教員だという理由で名前を明らかにしなかったが、”カーニバルは魅力的”と言っていた。また、彼女は”セントビンセントの文化は素晴らしく、先進的である”と述べた。]
という形で掲載された。なんだか怪しげなオッちゃんだったので警戒したのだが、まさか新聞記事になるとは。

言った事は合っているが、これでは"She"が誰であるかすぐに分かる。今、ビンセントにいる学校隊員で女性は2人しかいない。だが、私の写真は載らなかったので、良識のある人物だったようである。

見方によっては、教師がパレードに参加する事が良くないと認識しているようにとられるのではないか・・・。現に、ビンセントの中にはカーニバル反対派が少なからず存在する。特に一部の教会がそうである。敬虔な信者はカーニバルなんて存在しないかのように振る舞い、カーニバル中はビーチやハイキングに出掛ける。

カーニバルは間違いなくビンセントの国民行事である。
だが、多彩な意見・立場が認められる事は当たり前の事であるし、それが通るビンセントの社会構造に少なからず敬意を持った。

ホントの事を言うと、教員だってカーニバルをエンジョイしていいし、堂々と名前を言えば良かったと後悔している次第。オッちゃん、怪しすぎたんだってば!

# by y-oharatti | 2009-07-10 22:51

VincyMas2009フィナーレ

カーニバル最終日、Carvival Tuesday。当然、国民の休日である。

先日私がPlayしたセクションが部門1位を獲得。
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もともと老舗のバンドなのだが、今年の”Band of Year”は我がSVG Players Internationalが獲得するのではなかと、新聞誌上を賑わせてる。


今日のパレードが終わると、今年のカーニバルもお終い。
彼はクリエイターの御曹司。普段はまともな人なのだが、だいぶみんな疲れている。
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テントを出発し、カーニバルメイン会場のVictoriaParkまで行進。
気持ちは良く分かる。このバックピース、重い上に痛い。
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自己主張の激しいオバちゃんたちと同じセクションで良かったんだか悪かったんだか。
無理矢理に獲らされた写真がコチラ。ゴジラのようである。
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それぞれのバンドに年毎のテーマがあり、こちらのバンドはどうやらナショナル・フード。
これはビンセント名物ブレッド・フルーツ。
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焼きブタなんてあったかな・・・???
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またステージで踊り、その後タウンに繰り出していく。
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朝9時に集合し、着付け、ステージ、パレード。終わったのは4時近く。
ヘッドピースとバックピースの重みでヘトヘトである。
コスチュームに始まり、コスチュームに終わった私の初カーニバル体験。

当たり前だが、日本では絶対に体験できない経験である。

# by y-oharatti | 2009-07-07 23:00

2008-2009学期終了

カーニバル・モードに流され、すっかり学校の話題が少なくなっていたが、本日を以て2008-2009学期終了である。丘の上は新設4年目のため、まだ卒業生がいない。そのため、Prize Giving Ceremonyと称し、今年度、学業・スポーツ・芸術各活動で活躍のあった生徒への表彰式があった。
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ビンセントのトップ校の卒業式で使用されるタウンにある有名な教会で行われた。

Prize(表彰)が大好きな国民性。大した事ではなくても、何でも表彰、表彰。
生徒の頑張りを評価する事は良いことだと思うが、正直な所、「なぜ、あの子が?」と思うような子が選ばれていたりする。そして、「うちの学校にはこんなに優秀な生徒がいます!」という事を内外に知らしめるのだが、多くの場合、それらは教師の指導の結果というよりも、生徒が元々持っている素質であったり、家庭の躾であったり、どこかスポーツクラブに所属していたり、学校外部の要因によるところが大きい。

教師の働きかけによって、出来ない子が出来るようになったり、生徒がより良くなったりした結果ではない。

P.Eクラスの生徒が一人進級できなかった。確かにその生徒はLazyで、成績も芳しくなかった。しかし、成績が芳しくない原因はすべて生徒側にあり、出来ないことを出来るようにしようという教師の姿勢は皆無である。教師のやり方について来られない生徒は、すべて切り捨てられるのである。


できない事をできるようにするのが教師の役割であり、義務教育では、成績優秀な生徒が何人いたかよりも、何人落第しなかったかの方が重要なのだ。


日本とビンセントではあまりにも違う。


生徒の自己責任によるところが大きいビンセントの教育システム。最近のサービス過剰気味な日本の教育と比べると、ビンセント方式の良い側面もあると思うが、底辺を逃さない日本の教育システムがあったからこそ、今の日本の教育水準の高さがある事は忘れてはいけない。


丘の下の学校の話題ばかりが多かったこのブログだが、次年度は丘の上を活動のターゲットにしたいのだ。”底辺を逃さない”のが日本式ならば、私の活動の本意は丘の上の学校にある

「来年は丘の上に半分・丘の下に半分行きたい。」とハリーに相談した。

「ここにいたくないのか?俺はYukoの助けが必要だ。」

そんな事はないし、それは、分かってる。この1年で上の生徒/中間の生徒を伸ばす事はできた。そして、来年度ハリーは私がいなくてもまた同じ事ができる。目の前に居る生徒をより良くしたい思いはハリーと一緒。ハリーの最終的なターゲットはアスリート。だが、私は違う。


学校に来る意義が見いだせなかったり、必要最低限の教養やマナーが持てなかったり、そういう生徒を1人でも減らす事が、ビンセントの教育界の発展だと私は思う。


マーケットや道ばたで平気で人を罵倒したり、人の顔見れば「1ドルくれ」と言ったり、いつでもどこでも「me,me,me」の自己中心的な大人や子どもを見るたびに、教育の拡充を痛感する。
本気で世の中良くしたいと思ったら、なにはなくとも教育である。



発展途上国ではなく中進国と呼ばれ、一部の報道や表面的には煌びやかな一面のあるビンセント。
だが、実際の姿は何からなにまでが"格差社会"なのだ。

丘の上では卒業式が行われなかった。
「Form5になったら、子供がいっぱいいる生徒もいるし、仕事にいかなきゃいけない子もいるし、卒業式のためにわざわざ出てこれないのよ。」
同僚の話である。だが、Ministryにも学校の職員にもやる気がなかったとしか私には思えない。最低最悪と言っていた先輩隊員のヤンキー校ですら、卒業式はあった。

「ストレスフルだから、ここでの仕事はもうお終いだ」と言っていた同僚もいる。


ハリーとの活動を、今年度と同じ様にやっていく事は私にとっては簡単である。しかも、効果が上がっているので自分のモチベーションにもなる。だが、そうする事に疑問を感じる自分がいる。
私に子どもを持つ仲間や友達が増えた事も一因している。この子たちが大きくなる時、ビンセントが今よりも少しでも住みやすく、よい社会になっていたらいいと、最近よく思う。私にできる事は小さい。だが、小さな国ビンセントだからこそ、私に出来ることがあるはずだ。

まずは、ハリーをどう説得するかである。

# by y-oharatti | 2009-07-03 23:17

Panorama2009

いよいよPanorama(スチールパン・コンテスト)である。
かれこれ始めてから8ヶ月になるスチール・パン。私は主旋律のひとつであるテナー・パンを弾いている(パンは叩くけど、”弾く”と言う)。

Panoramaまでの2ヶ月強、週末を除く毎晩、本当に練習があった。遅くなる時は10時半とか。色んな人にお世話になってここまで練習を続けてこれたのだ。時には警察に送ってもらった事もあった。

練習のとおりに本番で弾けず、ちょっと悔いも残るが、何よりも楽しめたからそれでいいのだ。

他のパン・チームには金策をする人がちゃんといて、スポンサーを付けたりしているので、煌びやかな衣装を着ている。
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うちはこんな感じ。囚人服???
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見た目にも超~地味。

でも、そこがうちチームのいいところなのだ。
パンが好きだから、やる。そこになんの理由も利害もない
今年も3位だったけど、今回参加した5チーム中、一番楽しんで演奏してたのは、ウチだと思う。例年参加している大所帯のチームが内部のゴタゴタで今年は不参加だった事を思うと、物事シンプルに生きるは、簡単な様ですごく難しい。

それを無意識で実践している彼ら。
スチール・パンの魅力はもとより、そんな彼らと一緒に過ごす時間が、すっかり居心地が良くなってしまっている。

とにかく、個性派揃いのうちのチーム。隊員の間では、パン・ヤードあるの地域名をとって"Calliaquan=カリアクアン"と呼んでいる。彼らは筋金入りの正真正銘のビンシーである。世話好きで、ちょっと怠け者で、時間にルーズ。自分が一番大事、でもそれでいて情が厚い。メンバーそれぞれが超個性的


彼らの伝統的な楽器を日本人である私たちが弾く事を快く受け入れてくれ、日本人がいる事を楽しんでくれている。最近の彼らのお気に入りの日本語は"もしもし"。

格段に技術的に劣る私にも、「チュー!(suc yo teet= suck your teeth = 歯を吸う=日本語で言うと"チェッ"みたいなもの)」と言いながら、根気強く教えてくれ、"弾けてない!"とジェネラル(総代)に責められた私に、"オッサン、頭狂ってるから気にすんな"とか"今日は疲れてるの?"とか気遣ってくれる仲間。隊員の名前を全部覚えてくれてる仲間。そして、スチール・パンの腕は一流・誰にでも親切で皆から好かれ信頼されているリーダー。

愛すべき、ビンシーたち。

つい、この間帰国してしまった先輩隊員が始めてくれたこのチームとの関わり。今では、私の生活になくてはならない関わりになっている。

# by y-oharatti | 2009-07-02 23:18

VincyMas2009コスチューム・プレイ

色々あって、自分でもコスチュームを着る事になってしまった。
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もちろん、仲間がやっているバンドである。


パレードだけかと思っていたら、なんと、ジュニアと同じで、
ステージで踊ることに。
だから生徒が「Ms,踊れるの?!」と聞いてきたのか・・・・。

しかも、この踊りとは”ワイニング”と言って、とてもとても文章では書けない内容なのである。コチラを見て、納得して下さい。


私は絶対にやりたくないし、できない。彼らには特殊な筋肉がついているとしか思えない。プレイヤーは意外と若い人が少なく、大きめのオバちゃんたちが多かった。そのオバちゃんたちのワイニング・・・。壮絶である。

練習も打ち合わせもなく、とにかくワーッと出て行って、てんでバラバラに踊るので、他の人とぶつかりそうになりながら、とにかく踊った。
後ろで踊っていても仕方がないと思い、怖いもの見たさで前にも出てみたのだが、それが限界である。
ぎこちないダンスに加え、いくら隊員の中で1番日に焼けていても、日本人とビンシーはあまりにも違うので、きっと目立っていたに違いない。

次は来週のカーニバル最終日、クライマックスのパレードである。

# by y-oharatti | 2009-06-30 23:25

VincyMas2009・ジュニア・コスチューム・キング編

日も暮れ始める頃、いよいよキングとクィーンのおでましである。
とにかく、デカイ。


滑車が付いた大がかりな装置である。
会場に到着しないとできない作業もあるので、みんなで必死で組み立てる。
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私も一緒になって、糊で貼ったり作業補助。
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キングを務める子は舞台袖でスタンバイ。
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偶然にも、同じスチールパン・チームの子。本当に狭い世間である。
2人とも練習に行きたいのだが、今日はこっちに集中。

コスチュームが重たいので、出番まではスタッフが背負って待機。
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いつもはラム飲んでヘラヘラしてるスタッフ達だが、今日ばかりは超真剣。

いよいよ、出陣の時。
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ギリギリまで針金で固定をし直したり、衣装チェックをしたりして、
ようやくステージへ送り出す。会場到着から3時間余り。
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私が用意した音楽は映画「The Last Samurai」のサントラから。和楽器とオーケストラの曲。
昨晩、スチールパンの練習が終わってから、必死でネットで探したのだ。
ソカ大好きなビンシー。新しいモノが苦手なビンシー。
彼らがオーケストラをどう受け取るのか、気が気じゃなかった。

舞台袖からみんなでステージを見守りながら、年配のスタッフが、
「Yukoが選んだのか、この曲?最高だな!!」と言ってくれ、お互いの拳をぶつける"Bang"というビンセント式の挨拶をしてくれた。最高の謝辞である。


偶然に偶然が重なって、今回こういう形で参加させてもらった、コスチューム部門。
自分にできる範囲でお手伝いさせてもらった。
これは、もちろん活動でもなんでもなく、プライベートで私人としてやった事である。

会場に流された紹介アナウンスの中で、漢字を書いたという事で私の名前が呼ばれた。
だが、これは協力隊としてでも何でもなく、ビンセントに住む一人の日本人としてである。

「Yukoはうちのバンドのオフィシャルメンバーだよ。」と言ってくれたスタッフの気持ちが本当にうれしかった。審査の結果はまだわからないが、ステージが成功した裏には、スタッフの膨大な作業と労力があるのである。私はほんのちょっと手伝っただけ。

私は、ビンシーに対して”lazyで継続、協力する事が苦手”というイメージを長い間、払拭できなかった。
だが、彼らのステージは”継続と協力と構成”の賜物であり、カーニバルというビンセントの文化は世界中に誇れる文化であると思う。
たった2分足らずのステージに、彼らは半年以上を費やす。
コスチュームは最終的には全てゴミになるのだが、私はそれを”ムダな浪費”だとは決して思えない。

ビンセントはGDP(国内総生産)は日本の1/8000。国民一人当たりのGDPは1/6。
では、
ビンシーが日本人の1/6しか幸せでないかというと、それはまったく大きな間違いである。彼らと一緒にいると、”幸せってなんだろう?”といつも考えされられる。



一切合切乗ったトラックを送り出し、心地よい疲労感と共にテントへ帰る。
暗くなったタウンも、皆と一緒だから平気で歩ける。b0138450_12364150.jpg

誰も私にチャイニーとか言ってこないし、ちょっかいも出してこない。

# by y-oharatti | 2009-06-27 23:31