セントビンセントノオハラ


青年海外協力隊20年度1次隊としてカリブ海に浮かぶ小さな国セントビンセントで活動してました。
by y-oharatti
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Ms.の後任のこと

ハリーがJamaicaから帰ってきた。

何だかんだ言って、生徒たちはハリーが好きなのを私は知っている。

私の後任の事でハリーと色々話をしているうちに、ハリーは本当に優れた体育教師だという確信が持てた。ハリーは本当にスポーツが好きで、教える事が好きで、ビンセントの将来を考えている。

学校の内外の各種大会の運営から生徒指導のなにからなにまでを一人でまかなわなければならない体育教師。それらの雑務に振り回され、本来、学校の中で最優先されなければらならないはずの通常の授業が、おざなりになっている現実がある。

それならば、学校現場に張り付く体育隊員よりも、”スポーツ指導者”や”青少年活動”でスポーツをフィールドとする隊員を後任で要請する方が、体育教師の負担を少しでも軽減し、本来の職務を充実させる為に良いのではないか、と私は思ったのだ。学校体育とスポーツ活動の棲み分けである。
また、日本人のスポーツ指導者はスポーツのみならず、「心」や「仁」「義」「忠」を必ず指導する。学校現場では無理な事も、スポーツを介してならば生徒たちの人格形成にも貢献できると思ったからだ。

ハリーにこんな話をしたら、ハリーはこう言った。

「Yukoと同じような活動をしてくれる後任が欲しい。コーチの視点と教師の視点、両方だ」と。

学校の仕事が終わってからスポーツ指導に当たる事は、ビンシー先生にとっても私にとってもエキストラワーク以外の何者でもない。

しかし、それでも体育教師がスポーツ指導に当たるのには理由がある。
ハリーはそれがわかっている。

彼はビンシーだけれど、日本の先生と同じだ。筋金入りの体育人である。

そして、ハリーはこうも言った。

「学校が終わってからする指導と、授業でする指導は違う。どちらも生徒にとって必要だ。そして、授業後の指導は、授業中の指導ベースがあってこそ成り立つんだ。」

”出来る子にやらせる、出来る子にしか教えない、一部のトップを伸ばす”という姿勢が見え隠れするビンセント社会の中で、ハリーの考え方は全ての生徒を等しく対象にしている。

そういえば以前から、全学年に体育の授業を入れるシステムにしろ、と言っていた(現在Form4からクラス選択制。やりたくてもできない生徒がいる。喜んでいる生徒もいるが・・・)。


ハリーの意外な返事に驚くと共に、なんだかうれしくなった。
私がビンセントにいる意味ってなんなのかわからなかった時期もあったが、ハリーの言動は決してうわべだけの事ではないこと、ハリーは子どもたちの生活の質を少しでも高くしたいと願って仕事に当たっていることに気付いた。

今まで、なかなかその事に気付けなかった私。
ハリーに申し訳ない気持ちでいっぱいである。


本当の事を言えば、私の意見としては学校体育とスポーツ活動の棲み分けをすべきだと未だに思っている。それらは”青少年の人格形成を促す”という点で一致していなければならないが、指導者が学校の体育教師である必要はない。


だが、ビンセントに住むハリーが、こう言っているのである。それを支援する対策を立てるのが、筋ではなかろうか。


自分の活動の方向性が今イチ定まらなかった時期や、本当にこれでよかったのか迷いがある事もあった。
だが、それで良かったのだ。

あとは、やるだけである。

# by y-oharatti | 2009-05-04 23:46

チビッコ陸上大会

日本はG.Wらしい。SwineFlu(ブタインフルエンザ)を心配した家族からも連絡が。
メキシコでは隊員が一時帰国になった。
近々、事務所も閉めるとか閉めないとか・・・。

ビンセントの親事務所はメキシコ。隊員生活費、どうなるんだ??!!!

今のところビンセントではSwineFluの影響は出ていないが、メキシコがこのまま沈静化に向かわなければ時間の問題かもしれない。我々に出来ることはイソジンでうがいである。


そんなこんなで今日はモーガンの手伝いで、チビッコ陸上教室

モーガンの学校(ビンセントで一番の男子校)のP.Eクラスの生徒も手伝いに。
P.Eクラスだけあって説明もなかなかうまい。一生懸命チビッコに説明する姿がまたいい。
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この大会、IAAF(世界陸上競技連盟)が作ったキッズ向けのアスレチック用具を使った大会。
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日本でカタログで見たことはあった。たしか、20万円近くした気がする。
自分が日本にいた時はとても手が出る代物ではなかったが、実際に見てみるとなかなか良かった。用具に工夫が凝らされてあり、遊びの感覚の中に陸上競技のそれぞれの要素が組み込まれていた

円盤投の真似事
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棒高跳の真似事       簡易ハードルb0138450_12241586.jpgb0138450_12303046.jpg


この用具、高いお金を出して買っただけの事はある。
工夫したら作れそうなモノもあるが、代替品を探す方がコストがかかりそうだ。

ということは、
これはお金を出すだけの価値がある優れた用具なのである。

子どもたち楽しそうに参加していたし、これで少しでも陸上競技が好きになってくれたり、スポーツのきっかけになってくれればと思う。

本当に身体能力の高いビンシー。あっという間にいろんな事ができるようになる。教えてもいないのに、やってるうちに立派にハードリングする子どもの姿が・・・。
(写真がないのが残念)

ビンセントは、スポーツの宝の山である。
もっともっと指導者というソフトができれば、この国は必ずスポーツ王国になる。

今日の私の仕事といえば、後片付けの指導。片付けが苦手なビンシー。
ほっぽっとけば誰かがやってくれると思ってる。手伝いに来ている生徒でさえそう。
それなので、片っ端から子どもを捕まえては、あれこれ指示を出す。
言われれば、ちゃんとやるのだ。
これも、継続。


今日はモーガンにいいものを見せてもらった日だった。

# by y-oharatti | 2009-05-02 23:47

約束の意味

明けて翌日。

私が呼んだのでは全生徒は集まらない。仕方がないので、校長の力を借りる事に。

校長に事情を話すと、全員すぐに校長室に呼んでくれた。

校長に呼ばれた事を心外であると訴え、
「毎日練習をすると怪我をするから良くないとMr.ハリーは教えてくれた。だから、自分は練習に行かなかった。」という、もっともらしい言い訳をする奴がいた。

少しは頭が働くらしい。この生徒は時間を一度も守った事がなく、プレーも自分勝手。

さすがに私も頭に来たので、校長の前で
「そんな事は分かってる。でも、今日の連絡をするために我々は集まる必要があった。皆の状況を見て、練習の強度を変える事はいくらだってできる。私が練習を強要した事があったか?」と切り返してやった。


校長からの直々の説諭が入った後、今度はP.Eルームに場所を移し、
「もし、何らかの理由で練習を休む必要があったのならば、私に連絡があって然るべき。それなのに、誰も来なかった。これは明らかな責任放棄であり、非常にUndiplomatic(非社交的)な行為である」という要旨の話をした。

当然、”毎日試合の準備をして登校する”という指示が守られるはずもなく、試合があるのにもかかわらず、ジェームズ以外の全員がP.EClotheを持っていなかった。



彼らはスポーツをすることは好きである。それなりにモチベーションもある。そして、コンペティションに参加すると公明正大に授業を休めるという子どもらしいメリットもある。

彼らが犯したミスに対し、試合に参加させないとか、練習に参加させないとか、きちんとしたペナルティーを科せる事ができたら良いのだが、たまたまある試合に、たまたま集められたメンバーにそうした指導をしていくことは本当に難しい。ペナルティーを科したら、チームから離脱してそれでお終いである。
一時の試合で終わってしまう事に、生徒指導・技術指導両方のやりづらさを感じる。


コンペティションに参加する事」のみに焦点が置かれたビンセントの指導現場。
コンペティションを開けば、それでいいと思っている。だが、肝心の中身がない

10代の生徒に、学校がスポーツをする機会を与えるのは、将来のナショナルチームを作るためでも何でもなく、スポーツをとおして好ましい人格形成を行う事にある。スポーツをとおし、selfdiscipline(自己抑制)を学ばせなければ、何も意味がない。

実際、selfdisciplineを欠く多くの生徒の言動に対し、教師は問題意識を持っている。が、改善していくための手だてを講じることができない。

生徒の振る舞いを変えていくことは、継続して指導する必要がある。
継続。彼らビンセンシャンが最も苦手とする分野である。


いろいろな疑問や苛立ちを抱えながらの活動。これは、私が日本人だから感じる価値観の違いなのだろうか?スポーツは楽しんでおしまい??
それならば、私が体育教師としてスポーツ指導に当たる意味はない


P.Eルームで話をした後は皆殊勝にしていたので、指摘された事の妥当性はわかっているようだった。こういうところは本当に素直な彼ら。だが、すぐに忘れてしまうこともまた事実。
とにかく、継続である。

やれやれ、これで試合である。と思ったのもつかの間。

なんと、ゲームがまたキャンセルに。
それも、予告なし に。また、我々はコートに放置されたのだ。
時間になっても誰も来ないので、私が直接Ministryに電話をしたのだ。

生徒が約束を守る事の大切さの意味がわからなくても、仕方がない。

生徒たちが暮らす社会と、私が生徒に教える事のギャップ。だが、このギャップこそがビンセントが抱える課題であり、それらを少しでも良くするために私はここに居るのだと信じている。

それにしても、大人たちの無責任な言動には本当にイヤになった。
思わず、生徒に
「あんたたちは絶対にこんな大人にならないで!」と言ってしまった。


学校からコートまで歩く生徒たち。今日も炎天下だった。
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# by y-oharatti | 2009-05-01 23:03

私の腹が立っている理由(ワケ)

時は前回の試合がキャンセルされた日に遡る。

「明日以降の試合日程がどうなるかわからない。毎日試合の用意をして登校する事と、次の連絡の為に、明日の午後練習をするからね。」

と言って、生徒と解散した。

その”明日の午後”に人っ子ひとり来なかったのだ。
しばらく待っても誰も来ないので、生徒が場所を勘違いしたのかと思い、
思い当たる場所へ移動しようとダウンタウンへ下りた時、タウンでブ~ラブ~ラする生徒と遭遇した。
「今日、練習ある日だよね?私そう言ったよね?間違ってる???」

「No, Ms.」

「なんでここに居るの?私は私が間違ったかと思って、これから別のコートに向かうところだったんだよ。一体どういう事???」

「Ms,I have to do something jpb.」

Somethingってなんじゃ~~!!説明しろ!!!!

初めに私と目が合った時から、しどろもどろ。嘘バレバレ。


そこに、リーダー・ジェームズが通りかかる。悲しくなるぐらい狭いビンセント
更に怒り倍増の私。今度はジェームズに向かって、


「明日、うちは試合があるって連絡があったんだよ!どうやって私はあんたたちに伝えたらいいわけ?!そのための今日の練習でしょうが!!なんで、誰も来ないわけ?!」

言葉を失うジェームズ

「私はもうやってられん!!!」

捨てゼリフを吐き、そのまま帰った私。
後で分かったのだが、ジェームズはこの日Ministryに呼ばれており、どうしても行かなくてはならなかった事、そしてその用事が済み、コートへ向かう途中だったらしい。

たまたま私と会ってしまったがために、余分に怒られたジェームズ。
リーダーはツライよ。


明日、どういうフォロー(指導)をしようか考えながらバンに乗ると、また生徒と遭遇。
「ミーース!!」とか言いながら、ニコニコして手を振ってる。

こんの、ばかちんが~~~~~っ!!!

人との約束を破る事にまったくためらいのない彼ら。罪悪感がないわけではない。だから、問いつめられると、嘘で言い訳するのだ。遊びたい気持ちや、練習から逃げたい気持ちは分からないでもない。
だが、与えられた義務が果たせない。自分の行動に責任を持つことができない。そして、その場が過ぎてしまえば、誰もその事を追求しない。

だからこそ、私は追求したい。物事の1から10までを教えたい。生徒と向かい合うこと、物事の筋を通す事は時間も労力もいるし、本当に疲れる。だが、
この国の大人たちがこうした関わりを怠ってきた結果が、今のビンセントが抱える様々な課題と直結しているのだ。

明日は、朝から生徒指導だ。

# by y-oharatti | 2009-04-30 23:22

ブログの更新が遅い理由(ワケ)

最近、ブログ更新がちょっと遅れている。

単に、忙しいのと、腹が立ちすぎて書けないのが半々。

文章にまとめるには、時間が必要なのだ。

このブログは情報発信はもとより、何より私自身のためになっていると思う。
JICA研修で、「なんでもいいので記録をつけて下さい。それが、後々財産になります。」と言われたことを、なんとなく実践してきたのだが、ブログを更新しながら、その時現場では気づけなかった事や、これからの活動の方向性が見えるのは確か。
世界のそれぞれの国で活動する隊員との相互情報交換の場でもある。

そして、
コメントはなくとも、遠く日本から世界から、私を応援してくれている人たちがいる。


これからもマメに続けて行きたいと思っているが、書きながらパソコンの前で寝るのだけはやめようと思う。


今なぜこんなに腹が立っているのかというと、
今日のバスケットの練習を生徒全員でサボったのだ。

>詳しくは明日に続く。

# by y-oharatti | 2009-04-29 23:09

試合もない!!

バスケットボールコンペティション。

ユニフォームのないうちの生徒は、急遽作った紙製ナンバーをせっせと貼る。
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アップもして、ミーティングも終え、いざ、ゲーム。

そこに、ゲームキャンセルの電話。

ああ、はやりビンセント!!

不穏な空気はあった。対戦相手の体育教師が不在。生徒に尋ねると「ミーティングに行ってる。」それって、昨日からやってるCXC!?午後13時。試合開始時間になってもオフィシャルが来ない。それでも信じて待つこと10分後の出来事であった。


今日の会場はタウンの最西端。丘の下の学校はタウンの最東端にある。徒歩で行ける距離であるが、高低差に加え気温30℃。照りつけるカリブ海の太陽。その下を荷物持って制服で歩いてきた生徒。
どーしてあと1時間早く連絡できなかったの??

13時に始まる試合の為に、何時から動き始めてるとか、生徒の気持ちとか全く考えない教師たち。そして、今日この場にいた大人は私ひとり。これが、ビンシー先生だったらもっと違った対応だったのかもしれない。子どもとジャパニーだから、こんな仕打ちだったのか?
とにかく納得がいかない!!!


校長からは”帰ってこい”コール。今更、学校に帰って生徒が授業に集中できるわけがない。
あんまりにも相手の気持ちを考えないお上の行動に腹が立ったので、生徒は学校に帰さず、そのままコートで練習。
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それでも、
「みんなを学校に帰さないとクビになるから。」と生徒を脅して、学校終了の15時を目標に帰校。全員で戻らなくてもバレはしないので、逆方向の生徒は、タウンでブラブラしない事を条件に解放。

計画性に欠けるビンシー。
そして、私が腹が立つのは、”努力してもできなかった”という結果ではなく、”最初からその気がなかった”もしくは、”誰も気にしなかった”という結果、こういう事態になるのが頭に来るのだ。今日、試合が予定されてる事は体育教師だったら誰もが知っている事。毎年やってるCXCのミーティングがなんのこっちゃい。

大人がこんな事では、子供には何も教えられない。

# by y-oharatti | 2009-04-28 23:48

ユニフォームがない!!

明日から始まるバスケットボールCompetition。
ハリーが、他の体育教師への顔を建てるためだけに参加した事が、私には分かる。


ビンセントは今、CXCに向けて各教科が採点と実施のために動き始めている。
そんな時期にJamaicaに2週間も行ってしまったハリー。
いくらネットボールの勉強といえど、ハリーと他体育教師間の微妙な空気が心配になる私。ビンセントでは教師が2週間学校を空けてもどうって事ないのかと思っていたが、どうやらそれは違うらしい。
この微妙な人間関係の溝、私の活動に関係ないわけがない。


そして、肝心の生徒。
バスケットは5人でやるスポーツだと知らない者がいた。
丘の下の学校は今回が初参加。
試合は明日からなのに、まともに練習ができた日は1日。
メンバーの名前だけは書いて置いていってくれたハリー。しかし、

校長へのレターから大会申し込み、生徒への技術指導から細々とした事まで全部私一人でやることに。
案の上、時間に来ない生徒たち。そして、メンバーも一度たりとも全員揃わない。「Ms,俺はバスケットなんてやりたくない」だとか「俺をメンバーに入れて試合に連れて行ってくれ」だとか、「着替えるのが面倒」だとか、生徒のわがままにいちいち振り回され、

そして、判明した。
ユニフォームがない!!!

もう、間に合わない。

学校対抗だし、普段のP.EClotheで充分だと私は思っているのだが、ここはビンセント。形と形式が重んじられる。(それなのに、ルールの説明がひとっつもないのが気になるが・・・。)運営側からは当然、立派なユニフォームを着用する事を要求された。しかし、ないものはないので、誰でも1枚は持ってる白いTシャツを持ってこさせ、紙で作ったナンバーを貼る事で対応することにした。
Competitionのまとめをしている丘の上のカウンターパートにExcuseをもらい、今回はこれで乗り切る。

やれやれである。

だが、肝心の競技。
2対2の練習をちょろっとやっただけ。ゲームになるのだろうか、とても不安で仕方ない。
試合をやりながら教えるしかない・・・。

# by y-oharatti | 2009-04-27 23:06

やっと来た週末

ハリー不在から1週間。

一人で授業をするのはやっぱり重労働。
精神的にも肉体的にも、いつもの5割り増しぐらい、疲れる。

ハリーの前では絶対に見せないような言動、
いつもの「me,me,me」攻撃・・・。
そして、ハリーが出していった宿題ノートの添削
なぜ、私が?!

更に追い打ちをかけるNutritionProject
更に、週末の隊員報告会の準備。

忙しい時って、重なるのね(涙)。

それに加えて、今度はバスケットボールCompetitionが始まるため、放課後はバスケットの指導。放課後はだいぶヨレヨレになっている私
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そんな時、この赤シャツの生徒のように、何も言わなくてもこうして皆を集め、先頭切って体操指導をやってくれる生徒がいると本当に救われる。

ジェームズ、君は真のリーダーだ!

# by y-oharatti | 2009-04-26 23:31

ハリーの不在

ハリーが今日から学校にいない。

ネットボールの講習会?でJamaicaに行ったのだ。
5月1日までの2週間弱、私がひとりで授業をする


が、
本校の体育人ハリー不在は、信玄の逝去の如く3日は伏せるべきであった・・・
朝から、

「Mr.ハリーはどこ??」と言って様子を探りに来る者多数。
「なんでそんな事聞くの?」と聞いても、明確な返事が返ってこない。

ブレイクタイムが終わっても、いつまでもダラダラ騒いでいる。
ベルと共に教室に行けない教師も大問題ではあるが・・。
 
体育人ハリーがいないと、生徒たちがのびのびしすぎるのだ。

それでも、今学期から本格的に始まったバレーボールは偉大な単元である。
ボールが上がらなければお話にならないスポーツ。

おかげで、ハリーがいなくとも私の話をよく聞く
もともとゲームは大好き、負けず嫌いな彼ら。白熱しないわけがない。

が、白熱しすぎて、私のボードを破壊。
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ちょっと目を離したスキにこういうことになったのだが、状況から見て、コートの外で練習しているうちにボールか何かが当たったのだ。

意図的にやった事ではないことは分かってる。
私が問題視しているのは、壊した後、放置することである。

もし、私が教室まで出向いて尋ねなかったら、当人はおろか、誰もボードが壊れた事など気にしないだろう。だが、壊した当人は分かってるはず


「責めるつもりはなけど、誰がやったの?」
「壊れた事は仕方ない。でも、何で放置するの?物が壊れたのに、なぜ誰も私に何も報告がないの?私はそのことが気になってるんだよ」

私だって体育人の端くれ。詰め寄ると、

「Ms,俺がボール当てちゃった・・・。」素直でたいへんよろしい。

ハリーがいないと、今まで見えなかった生徒の一面が見える。
ハリーが居たときには起こらないような事が起こる。

問題が起きた時は、指導のチャンス。
正直、とても疲れるが、こういうのが教科外生徒指導なのだと思う。

しかし、これから2週間、無事に過ぎることを願うばかりである。

# by y-oharatti | 2009-04-21 23:10

42周年記念日

朝6時。私のホストファミリー・チャンキー家。の、ママからの電話。

「今日、夕方バーベキューやるから、いらっしゃい!!」

実は、先週のモスティーク滞在中にも同じ様な電話が。
ママ、朝6時だけは勘弁して・・・。

その割に、
私  「何時に支度して待ってたらいい??」
ママ 「う~~ん、また電話するわ!!」

ママ、以前に1時間遅刻の実績在り。
そしてビンシーの「Evening」は14時もEveningの場合がある。

今日の午後は自宅待機か~~~~~~~~(涙)。


予想通り(?)、夕方の17時にチャンキーがピックアップしてくれた。
今日のバーベキューは、親戚夫婦の結婚42周年記念パーティー。
この夫婦にも、私はビンセントに来た当初から良くしてもらった。

チャンキー家は親戚同士のつながりが非常に強く、何かイベントをやるときはいつもみんな一緒。日頃もお互いの家を自分の家のように行き来している。

おばあちゃんのお尻をバンバン叩きながら、
「俺は小難しい話なんてわかんねぇよ!」と言うわりに、話好きなおじいちゃん。
「お腹が空いたら、すぐに言うのよ。ここはあなたの家なんだから。」
という優しいおばあちゃん。私がステイしたまさにその初日に、チャンキーよりもママよりも先に、初めて会った大人がこのおばあちゃん。

この一族のお葬式にも行った事があるが、とにかく、とっても温かいのだ。

2人の42周年の結婚記念日
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婚姻という習慣が根付いていないこの国で、非常に珍しいカップル。
それなりに色んなことがあったと思うけれど、42年経ってもこうして、
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I love you. Thank you very much.」とお互いに言えることの素晴らしさ。
日本人の感覚からしたら、こっぱずかしい事この上ないかもしれないけれど、
こういう姿勢、日本人はもうちょっと見習うべきだと思う。

とってもとっても素敵な夫婦。これからも2人で元気でお幸せに

# by y-oharatti | 2009-04-18 23:08

技術移転Ⅱ

これまで、Theoryの授業ではハリーの言っている事を必死にノートに書き留めていた私。ハリーが教壇に立つ時には、生徒と全く同じ事をしていた。

それが今日の授業中、ハリーが突然、

「Ms,トラックを描いてくれないか。」
どうやら、今日はスポーツ用器具や施設の勉強らしい。一応、カリキュラムを年度の始めに決めてあるのだが、かなり流動的な上に、題名しか決まってないので、サッパリ内容がわからないのだ。ちなみに今日の単元名は”Select Sports”
以前「これって何?」と質問したら、「好きなスポーツを選んで学ぶんだ」と言っていた。
おおざっぱすぎる・・・・。


という事でハリーに替わり、黒板に400mトラックを描く。

それを必死に書き写す生徒。
これでは”詰め込み暗記のビンシー式授業”と何もかわらない。
ただ、写すだけなんて・・・・!

スポーツ施設や用具はルールに準拠しているので、それらには必ず理由がある。物事の成り立ちや本質を知る事が”学び”。そんな事を織り交ぜながら説明していくと、生徒の目がいつもと違う。

机間巡視しながら、
「よくできたね。」「何か足りないよ。」
「テスト前に見直した時、分かるようにメモするんだよ」などなど
声をかけてやりながらノートをチェックすると、ちゃんとできるのだ。

とにかく、自己主張の強い彼ら。
「Ms,俺できたよ!」
「Ms,これでいいの?」
何時もme!me!me!
かわいいんですが、彼らForm2(中学校2年生)。まるで、小学生。

ビンセントでは生徒の進度に合わせて授業を進めたり教師と生徒双方向のやり取りはほぼ皆無。もしくは、同じ教室内にいても完全なる個別指導。
先生の注意が自分に向いていない時は、好きなことをしている。

生徒自身がどのように授業を受けて良いのか分かっていない場合が多く、
教師もどのように授業を受けるのか教えない。なので、自分が疑問に思った事は周囲の事も考えずにすぐ質問する。
結果、教室内はグチャグチャ。体育人ハリーの授業ではそんな事は決してないが、ノートを写す手と脳みそはリンクしていない

生徒が理解するために、どう教えて良いのか先生が分かっていない場合が多いのだ。


教えるとは、生徒が
1.発言してよい時間 
2.自分の活動(ノートをとる・実技をやる)をする時間
3.先生の話を聞く時間

という空間と時間をコントロールすることである。教室内を教科という手段で制御・統率するのが教師の役割。

これが、教えるテクニック。

今日は、これができた。ハリーの目の前で。

口に出しては言わないが、ハリーは自分自身の授業と私の授業の違いに気付いている。
そして、ハリーは”私の使い方”が分かってきている。
だから、今日は私に振ったのだ。

未だに、ハリーと膝をつき合わせて授業の進め方について話し合ったことはない。だが、ハリーは、私が授業は一緒にやりたいと思っている事、2人でよりよい授業にしたいと思っている事に気づき始めている。


まだまだ、報告書や授業案といった形に残るものに高められてはいない。しかし、教えるテクニックを共有すること。これこそが技術移転

着任から、10ヶ月。ようやくである。


「教える」とは本当に難しい。生徒にしろ、大人にしろ。
私自身、日々失敗と反省の繰り返しである。

大先輩が言っていた。
「人は教えられたようにしか教えられない。」
だから、先生って重要なのだ。


今日、所属先のカリキュラム開発局に顔を出した。見知らぬ職員に声をかけられた。
息子(近所の別の学校)があなたの事言ってたわ。丘の下の学校の日本人ボランティアがいろんな新しい事教えてるって。インタースクールのバトンパス、あなたが教えたのでしょ?」

これも、また技術移転。

私が教えた生徒たちが、いつの日か誰かに教えるようになる日が来るのだろうか?

# by y-oharatti | 2009-04-15 23:57

Term3始まる

今日からビンセントの最終学期Term3の始まり。

これまでのどのTermとも始まり方が違った。会う人、会う人

「新聞見たわよ!」
「P.Eスターね!」
「写真も写ってたわね。」←これはたぶんバレーボールの事

この国の新聞効果は絶大
活動の様子を知ってもらう事、日本人ボランティアの知名度が上がる事は良いことなのだが、せま~~いせま~~~いビンセント。

あまり有名になるといいことばかりではない。

やっかみという奴である。
以前にも書いた確執もそうだし、狭いコミュニティーなだけに、お互いの利益がぶつかり合うのだ。
誰かが有名になったり、何かを得ると必ず足を引っ張る人が出てくる。

「小さい国だから、ひとつのケーキをめぐってみんなで足の引っ張り合いをしている。誰かが失敗すれば、そのケーキは自分の物になるから。」
と教えてくれたのは、ビンシーの友達。

噂話が大好きなビンシー。
有ること無いこと話すので、何が本当で何がウソなのか分からない事もある。

知名度が上がるということは、そういうリスクを背負うということ。
どんなに清廉潔白な言動をしていたって、噂になったら、ウソも真になるこのコミュニティー。土台、私にそんな言動は無理である。

くわばら、くわばら。

だが、普段挨拶程度しか話さず、スポーツに全く興味を示さないような先生から
「君が教えた事はビンセントに大きな貢献をしてくれたよ。ありがとう。」
と言われた時には、やっぱりうれしかった。

「君はここに留まるべきだよ。この国で結婚しなさい。」

それは勘弁して~~~!!

# by y-oharatti | 2009-04-14 23:45

Mustiqueのバカンス

人生で初めてのバカンスと呼べるようなバカンス。
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日本で仕事をしていたら、カリブ海で5日もバカンスするなんて、まさに
清水の舞台から飛び降りるようなものだ。

しかし、その間考えていたのは、いつもビンシーの事や活動の事。
葉巻を吸って、1杯3,000円のウィスキーを飲み、湯水のごとくお金を使ってる白人と話をするよりも、バーの中で仕事をしながら余り物のカクテルを堂々と飲んだり(たまに私にもくれる)、つまみ食いをしているビンシーと話をしている方が楽しいのだ。

そして、3食・ビーチ・昼寝付きの生活にそろそろ飽きてきた私。

人間、やはり働かなければダメなのだ。

たかだか5日のバカンスでこんな風に感じた私。
たぶん、そういう性分なんだろう。損なのか、得なのか・・・。

今回、お世話してくれたレストランオーナー、そしてそのガールフレンド。
2人とも、おじいちゃんおばあちゃんと呼ばれる人たち。
だが2人とも朝から忙しく動き回っている。ガールフレンドが毎朝、ネコに餌をやる音で私は目が覚めた。聞いたら、家に帰ってきたのが、朝の6時、またこれからすぐ出掛けるという。彼らは4つの別荘と、2つのレストランを経営する。
主にMustiqueでの仕事は白人の彼女が、本島やレストランでの仕事はビンシーの彼が。
夜は地元の友達と一緒に自分のレストランで食事をしながら会話を楽しみ、その合間を縫ってテニストーナメントに参加。

それぞれ、娘や息子・孫がいるが、
自分の人生を楽しみながら仕事をする彼らがとてもうらやましかった。
とても素敵なカップル。

こういうふうに年をとりたいものである。

さて、明日からまた活動が始まる。
ビンセントの最終学期、Term3。また、頑張りますか。
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# by y-oharatti | 2009-04-13 23:24

Mustiqueの休暇

最初で最後のイースター・ホリデーは、高級リゾート、Mustiqueで過ごす。

分相応に徒歩で移動する横を、島内の移動手段であるカートに乗った白人たちが追い越していく。本島にいたら、「乗ってくか?」って必ず誰かが声をかけてくれるのに・・・・。

実際、Mustiqueへ出発した日は祝日でバンがあまり動いていなかった。大きなリュックを背負ってバン待ちをしていたら、近所のじいちゃんがひろってくれた。

でも、ここではそんなものは皆無。
かと、思っていたら、ここで働くビンシーがひろってくれた。
最近、なんだかビンシーの肩を持ちたくなる自分がいるから驚きである。


Mustiqueには本島からの沢山の出稼ぎビンシーがいる。もともとこの島に住む人はごくわずか。皆、3週間働いて1週間休暇、というような雇用形態で従業員住宅に住んでいるのだ。


毎食の食事をレストランでしていたものだから、従業員とすっかり仲良しになった。


イースター・サンデーのスペシャルランチ用の豚。
彼は一晩かけて炭の番をして、焼き豚を完成。
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レストランのバーで働くテリー。本島に家族を残してここにいる。
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下の娘さんが産まれたばかりだと言っていた。
滞在中、パソコンを貸してくれたり、とても良くしてくれた。


そしてなんと、日本の毎日新聞を届けてくれたビンシーが!!
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滞在客向けに各国のオンライン新聞を印刷販売をしている人が、日本人が滞在していると知って、わざわざレストランに届けてくれたのだ。もちろん、サービス(タダ)で。

地球の反対側で日本の新聞が読めるなんて!!

両面印刷で、作りも新聞そのもの。これには感動!!

ここには本島にないものが沢山あるけど、結局癒されてるのはビンシーの心遣いだったりする。
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# by y-oharatti | 2009-04-12 23:27

Mustiqueという島

Muntiqueは島ごと”観光”という商品。よって、景観にはかなり配慮している。
Companyによってゴミはキレイに回収され、驚いた事に島内の焼却施設で処理、更に驚いた事に、再処理が施されたゴミはセメントに生まれ変わるという。

ポイ捨て・分別なしが当たり前の本島とは大違い!!

ゲストハウスのキッチンにも分別ゴミ箱が!久しぶりに見た・・・。
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本島と違い、山岳地帯からの水の供給がないので、海水から真水を作る。これも、Companyが全部管理している。
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おそるべし、MustiqueCompany。

しかし、食物を作る事ができないので、食品はすべて本島から船で運んでくる。魚は雇われた漁師がこの島で獲る。そして、お金持ちの島だけあって、とにかく何もかもが、
高い!!

例えば、食パン。
本島で買えば、1斤せいぜい$3EC(=約120円)。ところが、ここでは$13EC(=約520円)!!
日頃、$1EC/100円の経済感覚で暮らしている私。
1300円の食パン!!!例え、バカンスでもちょっと考えてしまう。
1,300円の味がするかと言えばそうでなく、本島と同じ味だからよけいに・・・。

アイスもoneスクープ$13EC。食べる気消沈・・・・・。

そして、レストランでの食事の相場は1プレートだけで$120EC(約=4,800円)はくだらない。
朝食のオムレツが$60EC・・・。
おいしかったけど、あれが2,400円のオムレツの味なのかどうかは相当に疑問である。

もちろん、私にそんなお金はないので、何から何までオーナーである彼のお世話になったのだが、モノの価値って一体ナニ??と思わずにはいられない金額が目の前を飛び交っていた。

こんな素敵な島に来ているのに、そんな事が頭から離れない小市民な私。
それでも、島内を散策したりビーチで遊んだり。
大富豪の島の片隅で遊ぶ日本人。
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# by y-oharatti | 2009-04-11 23:20

お金持ちの島・Mustique

Muntiqueはビンセントの一部だけれど、
MuntiqueCompanyという会社が島の全てを所有し、管理している。

島に出入りする船・飛行機はすべて乗客の名前がチェックされる仕組みになっているので、Companyが管理するリストに名前がなければ、留まる事ができない。

要するに、お金がないとできないこと。

この島にはミック・ジャガーやトミー・フィルフィガーの別荘があり、その他にもプールつきの別荘やプライベートビーチが並び、同じビンセントなのに、ここは全くの別世界なのだ。

こちら、トミー・フィルフィガーの別荘。の入り口。
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でか過ぎて奥が見えな~~い! 大邸宅でした。

そう、ここにはお金持ち、しかもそんじょそこらのお金持ちではなく、
Millonaire(億万長者)が来る所なのだ。

協力隊の私には完全に場違いな島なのだが、今回、Mustiqueでレストランを経営するビンシーにお世話になり、ここに滞在する事ができたのだ。
彼はビンセントでは大実業家。彼の自宅のゲストハウスに泊めてさせてもらった。
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以前に来たことのある隊員の話からも、どんな豪邸かと内心期待していたが、普通の邸宅。だが、庭もポーチもよく手入れがされていて居心地が良かった。Beachまで徒歩10秒、彼のレストランまで1分の立地。彼が管理する別荘ではなく、彼の自宅のゲストハウスを使わせてくれた事は、彼の誠意なのかもしれない。

なぜなら、どの部屋にも鍵が皆無。玄関もフリーパス。
それだけ安全な島なのだが、自分の家に外国人を泊めてくれ、自由に出入りさせてくれる彼。
やはり、タダ者ではない。
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美術品やアートが大好きで、世界中から集めてくる彼。
これはどこから持ってきたんだろう・・。
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# by y-oharatti | 2009-04-10 23:51

Mustique上陸

ビンセントの宝石と呼ばれるグレナディーンズ諸島。
そのひとつ、Mustique Island(モスティーク島)へ。
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本当に、カリブ海の宝石でした。

ゴミが落ちてない!!

# by y-oharatti | 2009-04-09 23:15

Ms,また新聞に載る

明日がホリデーの為、今日が新聞発行日。

予想はしていたが、丘の下の学校の記事が。
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このブログに掲載されている写真がそのまま新聞に。
そのぐらい、ちっちゃ~~~い国なのだ。

丘の下は4年前に新設された学校。
男子校のトップ校と女子校のトップ校に次ぐ学校である。
記事の中では、インタースクールがもし男女総合で争われるものだったらという事や、ジュニア層に非常に期待が出来ること、ネットボールやクリケットでの実績もあることなどが書かれていた。

この国の新聞は、自分たちで記事をお願いする事ができる。
それだけニュースと呼べる事が少ない。
殺人事件から、親子ゲンカまで、その内容は様々。
ウソはないが、灰色の記事も多い。

タブロイドとニュースペーパーの中間のようなこの国の新聞。

だが、人々の関心は週一回のこの新聞にあり小学生までもが買って読んでいる。たとえ、間接的な自主投稿であったとしても、新聞が与える影響は大きいのだ。


たぶん、ハリーが誰かに頼んで書いてもらったのだろう。
この記事を読んだ人には、丘の下の学校は、”勉強だけではなくスポーツも頑張る学校”というイメージを与える、そんな内容の記事だった。

新設4年。この国の学校の最大の焦点となるCXCの実績のない丘の下。
※)CXCは最終学年Form5で受験
学校のイメージアップに一役買った記事であったことは確かだ。

ハリー、なかなかやり手である。


そして、ハリーはやっぱりハリーだった。
記事は、
「Harry's work has been completed by the tireless efforts Yuko Ohara a Japanese volunteer attached to the school.」と締められていた。

”tireless efforts=不断の努力”ですか・・・。
こういう表現が大好きなビンシーだが、私に言わせれば大事なのは
”普段の努力”なのである。
どちらにしろ、ハリーのこういう気配りは本当に有り難いし、
自分の活動をこういう形で評価してもらえた事はうれしい。



これから、ビンセントの金持ち島”Mustique Island”(モスティーク島)へ行ってきます。
ミック・ジャガーやトミー・フィルフィガーの別荘があるこの島。
MustiqueCompanyという会社が所有するこの島は、入島するにも許可が必要。
ラッキーな事に、この島に5日も滞在する事ができるようになった私。
活動の疲れを癒してきます。

しばらくブログの更新ができませんが、心配しないで下さい。

# by y-oharatti | 2009-04-09 12:35

私の日常

Landlord(大家)が朝から「Yuko,Yuko」と下で呼んでいる。
Landladyと違い、普段の彼はとてもおっとりしているので、
何かと思って降りていくと、そこにはハリーが!!

なんでも私が撮ったインタースクールの写真を新聞社に送って欲しいそうで、連絡先のアドレスを教えにきたのだった。確かに、電話じゃ日本人同士でもこれは間違える。

寝起きで頭ボサボサだったが、仕方ない。
朝一の不意打ちをくらったので、英語がうまく出てこないのも仕方ない。
最近、英語で夢を見る事があるのだが、夢の中の英語は相当にあやしい。
現実の世界もまだまだあやしいが・・・・。


その後、タウンのATMで並んでると見知らぬオバちゃんが、
「ちょと、助けて!」と言う。

娘さんに頼まれた42ECを引き出したいが、出てこないという。
そら、無理ですぜ。

端数の2ドルコインなんて、日本だって無理だ。

「じゃ、40でやってみるわ」とオバちゃん。

だが、また出てこない。
よく見ると、"WITHDRAW AMOUNT $100" という表示が。
つまり、引き出し総額が100ECを超えないとダメなのだ。

事情を説明し、窓口に回らないと引き出せないよ、と私。

「そうね、そうするわ。」

他にも人は沢山いたのに、なぜ外国人の私に聞くのか、
そして、英語なのになぜ彼女はわからなかったのか、未だに???
彼女、ダイアレクト(訛)ではなく、ちゃんとした英語を話していたのだが。


その後、薬局に行くとレジが混んでいて長蛇の列。並んだはいいが、
あとから欲しいものが。
そこで後ろの人に、「ちょっと、私の順番キープしといてくれる???」
※Could you~でちゃんと聞いてます。

だんだん、図々しくなってきてる。

その後、通りでアクセサリー売りをしてる保護者と世間話をし、お昼を買いに。

「パックジュースある?ちがう、オレンジでもパイナップルでもなくて、
フルーツポンチ!え、ないの?じゃ、オレンジでいいか・・・。」

メニューになくても、冷蔵庫の中を探してもらって、買う。


たとえ学校が休みでも、こうしてビンシーと関わって流れていく生活。
これが、今の私の日常。

# by y-oharatti | 2009-04-06 22:33

Ms.の休日

やっと訪れた私の春休み。

よく考えたら、3月はカリブ海で泳ぐ元気もない程に疲れていた。
スチール・パンの練習にも行けなかった。

久しぶりにIndianBay(自宅から徒歩1分)を満喫し、
日本から送ってもらったコーヒーを飲み、自分で作ったお菓子を食べ、大満足。
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あ~、幸せ!

# by y-oharatti | 2009-04-04 22:44

Owia完成パーティー

ビンセント本島最北端にOwia(オウィア)という場所がある。
ここには日本の外務省が行うODA(Official Development Assintance=政府開発援助)
の無償資金協力の一環で、漁港が建設された。
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そもそもJICA(独立行政法人国際協力機構)とは、外務省が行うODAを実質的に行う機関である。

ODAには二国間援助と多国間援助の2種類があり、JICAは二国間援助を取り仕切っている。
二国間援助には、
①無償資金援助
②技術協力
③有償資金援助(円借款)  
があり、このOwiaは①に当たる。

小難しい話になったが、青年海外協力隊(Japan Overseas Cooparation Volunteers)とは、②の技術協力分野を行うものなのだ。

そんなわけで、OwiaにはJICAが関わる無償資金援助によって依託された日本の海洋土木建設会社の方々がいる。今日は漁港の完成パーティーに、我々JOCVがご招待に預かったのだ。

これまでにも、地球の反対側のこんな小さな国に住む同じ日本人として、何度か一緒に食事をした事があったが、我々とは全く別の立場で国際協力に関わる方の話を聞くのは実に興味深い。

我々JOCVの活動は「草の根活動」とも呼ばれる。
任国の人と同じ物を食べ、そこに住み、任国の人となる。だからこそ発揮されるマンパワーに期待される部分が非常に大きい。文化や価値観のギャップをJOCVが受け入れ、任国の人々の気持ちにに寄り添えるように我々は訓練されてきたし、またそういう志がなければ、JOCVはとても務まらない。
その代わり、我々の評価は結果や成果ではない。

一方、無償資金援助によって現場に当たる人びとは、当然ながら結果が求められる。
縦の物は縦に、横の物は横にならなくてはならない。
しかし、そうはいかないのが、発展途上国の常

建築会社の方たちの苦労話を聞いていると、一口に国際協力といっても本当に様々で、
その立場ごとの大変さがあるのだと思った。

彼らが今、一番心配しているのは、この漁港が実際に稼働していくのかということ。
他の途上国では作ったはいいが、そのまま放置されるケースは決して珍しい事ではなく、幸せな結果に結びついているケースは圧倒的に少ないという。

当然、援助を行う前には、モノを作った後にどのように活用していくのか、政府間での協定や確認がされるのであるが、モノを動かすのは人である。
組織作りがほんとうに苦手なビンシー。実際にはなかなかうまくいかないのだ。

未だ、漁港を運営していく予定の地元の漁業組合はできず、ここの稼働が4月以降始まる事になっている。もちろん、箱モノだけを作っても意味がないことは誰もが重々承知している。
だから、JICAの技術協力の一環で、日本へ何人もの研修員の受け入れを行っているし、実際にOwia水産センターの施設が稼働できるように、Owia水産センター内の機械整備の為、水産局から2人の若いビンシーが去年10週間の日本滞在をして研修を受けている。加えてJOCVが一人、Owiaに派遣されている。

実質的な形での援助、人材育成、そしてマンパワー。様々な角度から援助が入った、Owia水産センター。この施設が幸せな結果を迎えられるかどうかは、ビンシーの手に委ねられることになる。10年、20年という長い目で見ていかなければならない国際協力。教育とよく似ている。

ここ、Owiaは大西洋側に面する波の高い場所。ここに漁港を建設する為には高度な技術と大変な苦労があったそうだ。特に、ここはビンセント最北のカントリーサイド。重機やもろもろの資材を、首都に着く船から移動させるのは、本当に大仕事。実際この現場へ来るまでに、タンクローリーが崖から落ちた(幸い、運転手は軽傷)。

日本企業の方たちは今月末に帰国される。彼らの膨大な労力と偉大な仕事に賞賛の拍手である。是非、無事日本に帰って頂きたい。本当にお疲れ様でした。
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# by y-oharatti | 2009-04-03 23:15

肥満・糖尿病防止プロジェクト

インタースクールが終わったと思ったのもつかの間、
今日はカリブ諸国栄養委員会管轄のミーティングに出席した。
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今までよく調べていなかったのだが、改めてこのプロジェクトの概要を調べた。

私が勝手に”カリブ諸国栄養委員会”と訳しているだけで、正式には
①the Caribban Food & Nutorition Instituteという団体
the world Diabetes Foudation
③ビンセントの保健栄養省

この3つの機関が関わる世界的な保健衛生(特に肥満・Ⅱ型糖尿病予防)プロジェクトの一環。予算の流れがどのようになっているのかまでは調べられなかったが、一番の元締めがWHO(世界保健機構)である。おそらく、それぞれの部分で分担しているのであろう。

なぜ、予算の事を話題にするかと言うと、このプロジェクト、ボランティアの私にすら、”日当”を払ってくれるのである。以前のプロジェクトでもらった金額は実質4日で400EC(約16,000円)。月の生活費が約1,300~1,400ECである事を考えると、結構な額である。このお金はJICA事務所とハリーと相談してストップウォッチに替えて、2つの学校に寄付した。

そして、この会議に行くと、いっつも大量のスナックとランチが出る。
ここビンセントではモノをまかないと人が義務であっても人が集まらないので仕方がないような気もするが、肥満・Ⅱ型糖尿病予防教育と言いながら、肥満体の講師に色々言われるのが相当に疑問なのである。

私の役目は体育の授業の中で委員会が要求する特別授業を行うこと。
指導書と教材が届き、それに準じて行うのだが、以前にも書いたとおりかなりやっかいなのである。


この指導書を読むと、あまりにも偏り過ぎた考え方で、正直どう教えたものか迷う事が良くある。指導書によると、簡単に言うと肥満は罪なのである。


肥満防止の啓蒙学習であることはよく分かるが、これだけ肥満人口が多いのに、
”肥満は罪”と教えるのは無理である。そもそも、そんな事教えたくない。
だが、指導書によると、”自己満足のための体型”とは、アスリートのような身体なのだ。
また極端な!

カリブ海出身のアスリートのスライドを見せながら、
「どう?カッコいいでしょ?みんなもこんな身体にならなきゃダメですよ。」
と教えなくてはならない。

私は、教育とは生徒に選ぶ力をつけさせる事だと思う。
どんな人生を選択するのかは、生徒自身が決める事。
だから、「○○○しましょうね。」という教え方だけはしたくないのだ。


こういう考え方のもと行われる会議は決して居心地の良いものではない。
この仕事、本来はビンシー先生がやらなくては意味が無いのである。
生徒への啓蒙と共に健康教育指導トレーニングも含まれている。

それなのに、”ボランティア”というだけでいいように使われた結果、私が担当している。
狭いコミュニティーのビンセント。
色んな所に顔を売ることも、また活動の一環。

# by y-oharatti | 2009-04-02 23:39

インタースクール本番

いよいよインタースクール。

朝一、生徒が集合場所で、
「Ms,みんなが乗ったバスがクラッシュしたんだって!!」

なにぃ~~~~~~~っ?!

私の反応に一同爆笑。そう、今日はエイプリール・フール。


現時点で丘の下の学校は男女ともに学校対抗2位。
なにが何でも順位を上げたいところだが、決勝進出種目はすでに決定しており、
その様子から1位への繰り上がりは至難の業。


本番なので、形式を重んじるビンセントでは、もちろんマーチ・開会式から始まる。
ハリーに急かされ、生徒をゲートに並ばせる。
が、他の学校が全然来ない。
そんな中で一番に整列し、私の声かけに応えて、
「いけない、いけいない」とばかりに、シャツはパンツの中に、アクセサリーも全部はずして待っている生徒たちの姿に関心した。
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この子たち、空気が読めるのだ。

そして、私はあらためてハリーの指導の正しさ、根気強さを知った。
ハリーの指導は確実に生徒たちの中に息づいている。

インタースクールの運営にあたっているAssociationからも、校長からも、
丘の下の学校のマーチの態度はたいへん素晴らしかった、先生方の指導に感謝する、
と賛辞を頂いた。
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普段の授業の時から、「アップは整列!列を乱すな!!追い越すな!!」
とハリーが叫び続けた理由が分かった。理屈でなく、体で生徒は覚えているのだ。
アップなんだから別にいいじゃ~~ん、と思っていた私とは違ったのだ。

確かに、日本人の生徒が当たり前に整列できるのは、集会や学校行事至るところで
そういう経験をしているからだ。ビンセントの生徒には”整列する”という経験は無いに等しい。そもそも”並ぶ”という概念の薄いお国柄。
スーパーのレジ待ちの列は最悪なマナーである。
順番を待つ・並ぶということは、ビンセントでは体育の授業でしか学べないのである。

この後、ハリーが本当にズバ抜けてできる体育教師であると、思い知る事になる。

競技会の途中で、PESTA(体育教師分科会)に招集がかかる。
何かと思うと、「決勝に出られるはずの生徒が出られないでいる」と言っている。
やっぱり、レジストリーにミスがあったのか・・・。と思いながら聞いていると、そうではない。

「予選で1着の生徒が何で決勝に出られないんだ?!持ち記録だっていいのに!
 うちの生徒は今日やる気マンマンで来ているんだ。かわいそうに!!」

???

英語は分かったが、意味が分からない。

予選はすべてタイムレースである。
つまり、全予選の結果から速い順に8番までが決勝に進めるのだ。
それに、決勝進出者は事前に知らされている。
ハリーは何度も生徒に言っていた。例え1着でも絶対に最後まで力を抜くなと。
なぜ、今になってこの質問???

しかも、この質問に対し、誰もまっとうな返事ができない。
そこが、よけいに私を混乱させた。
ハリーとモーガンは招集に応じなかった。その理由は後から分かった。
「無意味だからほうっておけ。気にするな。チェックしない奴が悪い」と。


会議で決まった事が理解できていない教師、配られた書類をチェックしない教師。
そして、誰もその事を指摘もしなければ、フォローにも回らない

これが、ビンセンシャンの弱点。協力とか組織で動く事が非常に苦手。
自分の半径10mぐらいの幸せのために動く。
絶対的な権力者には屈するが、そこから下の組織が皆無。

だから、P.E Officer(体育指導主事)が審判が飲む水を、自らの車で買いにいって、
配って歩く羽目になるのだ。筋も道理もない。

この日、唯一の救いだったのは
「今、競技は進行している。それなのにP.ETeacherがこんなところに全員集まって
いていいのか?!生徒は放置だ。それに、我々がこんなところで話をしたって、
すべてのジャッジは審判に委ねられてる。この行為は審判団に対する非礼だ。」

と言った教師がいた。実はこの人は丘の上の学校のカウンターパート。
この人と一緒に仕事をするのも相当骨なのだが、たまにはいいことを言う。

しかし、肝心の審判団ですら、権威だけは振りかざすが、ルールを理解していない者が多く350mトラックで競技が行われているのにもかかわらず、リレー・中距離種目のブレイクライン(セパレートからオープンに変わるライン)の定義が曖昧で、混乱が生じた。

中には、リレーのテイクオバーゾーンのど真ん中(20m使用してよいアリアの真ん中)で待機する事を選手に強要する審判もいて、こういういうのを、troublesomeな人というのだとつくづく思わずにはいられなかった。


陸上競技のルールは結構複雑で難解なのだ。だが、それは必要不可欠だから。
そして、その解釈が必要な事態が競技会では必ず起こる
今までどうやって解決してきたのか知らないが、ルールに準拠したやり方でなかった事だけは確かだ。

スポーツをやるのにルールに準拠できないなんて、最低最悪である。


生徒が本番で少しでも力を発揮するために労力を費やしたいのに、この日は本当にくだらない事で私の心は疲れた。

私がこうした彼らの振る舞いを”くだらない”と思うその事は、過去に自分が通ってきた道であり、私には教えてれる立場の人たちがいた。
しかし、彼らの中にそうした指導的な役割を持つ人物はいない
私にはこれ以上どうする事もできないが、政府は400m公認トラックを2017年???には完成させると言っている。その時に、彼らがどう動くかである。

今日の審判長はあのコーチ
彼は国際試合の経験もあり、ルールに関してはこの国の中では明るいはず。現に彼のジャッジにはミスが無かった。だが、ミスを犯した審判を正す力はないのだ。

彼とは年齢が近い事もあり、最近は文句も言える仲である。
私に負い目(上記リンク参照)があるせいか、最近やたらと愛想がいい。

今度、彼と審判の話をしてみようと思う。
彼もまた、陸上が好きな事に変わりはなく、ビンセンシャンの狭いコミュニティーの中で板挟みになっているのだ。

だいたい、30代そこそこの人に審判長やらせて、その下に50代の審判を付ける方がおかしい。


肝心の生徒の競技の裏側で、大人たちはこんな事をやっていたのである。
予定の時間をそんなにオーバーすることもなく、競技は終了。
これには、私がビックリ。毎年やっている大会だけあって、各所に重大な課題を残しつつも、スムーズな大会運営だった。

丘の下の学校は男子総合が3位、女子総合が2位。
Jr.femaleで優秀選手賞を獲った生徒が出たが、この生徒も練習は相当サボった。
彼女の優勝種目の1つ、走幅跳の助走を教えたのは予選の2日前だった。
こういうのに釈然としない日本人の私。
最後の練習に来なかったレギュラーが当日バトンを落とした時にはやっぱりな、と
ガッカリしたり、それでも最後までねばり強いレースをする姿を見て、

なんで、もっと練習に来なかったのよ!と思う私。

口惜しいとは本当にこの事である。

やっぱり、No practice No result(練習のないところに結果なし)であると
つくづく実感した。彼らも負けたり失敗したりした直後にはそう思ってるのかもしれないが、
この春休みの間には忘れてしまうだろう。

学校が終わったらスナック食べてタウンをブラブラするしかない彼らの生活の中の
大きな変化の3週間だったとは思う。
彼らは本当に熱しやすく冷めやすい。
継続ということが何よりも苦手
そして、ハリーですら、親のご機嫌を伺わないと放課後の練習ができない現状。

色んな要因が複雑に絡み合って、今のビンセントの状況がある。それは日本もビンセントも同じ。


結果と形を非常に重んじるビンセント。
でも、過程なしに結果がないことに気付いている人はごくわずか。

人間を動かすものは、モチベーションである。
日本では”生きがい”とか”やりがい”とかいう言葉があったが、
ここ、ビンセントではそれらを見いだす前に諦めてしまったり、追求することのできない現状があるのだ。理由は経済的な事だったり、国民性だったり。

この1ヶ月強、自分の体を壊してまで色々と考え実行してきたが、現実は甘くはない。
なかなか自分の思うような結果には結びつかない。

しかし、ここで諦めたら私もビンシーと同じなのである。
自分がビンシーに伝えたいと思っていること、”継続は力なり”

来年のインタースクールでは彼らの情熱をまた一から温め直さなければならないが、
それは決して今年と同じスタートラインではない。
それこそが、今年の成果。


しかし。
肝心のインタースクール。私の任期満了後に行われる可能性がある。
同僚たちは、「Yukoは絶対にインタースクールをもう1回やってから日本に帰るべきよ!」
と騒いでくれているが、それが決まるのは来年度のPESTAMeeting。

肝心なのは過程。
仮に私が去った後に大会があっても、それはそれでいいのだ。


なが~~いなが~~いSportsTermだったTerm2。これでようやく一休み。

よく頑張った子もそうでない子もみんなお疲れ様。
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# by y-oharatti | 2009-04-01 23:27

Term2終了

今日でTerm2が終了。
このTermは激動のTermだった。日々、色々な事が起こり充実はしていたが、
自分が本当にやりたい事に近づいていかないもどかしさもあった。

ひとりの教師として見たら、本当に幸せな生活を送っていると思う。
日々、子ども共に動き、笑顔で過ごせる。
しかし、私はJOCV。それだけではダメなのだ。

だが、ハリーやモーガンと一緒に陸上をやっていると、JICAとか技術移転とか
本当にどーでもよくなっている自分がいた。これもまた、事実。
目の前にいる生徒を少しでも良くしたい、勝たせたい、強くしたい。それだけである。

どこにいても、私は私である。


TermEndの集会では、昨日のインタースクール予選の結果発表があった。
校長先生からは我々体育科へのねぎらいの言葉が、そしてハリーからは結果発表と共に、この成果が私の尽力によるところが大きい、という謝辞を頂いた。

日本人以上に、スピーチで他者への謝辞を欠かす事のないビンセンシャン。
型どおりと言えばそのとおりだが、素直に嬉しかったし、またそうしたハリーの姿勢に感謝した。

集会が終わった後。

「謝辞は本当にうれしかった。でも、あなたの仕事あってのこの成果。ありがとう。」
と私。
ハリーはただ、笑っていた。


今まで以上に学校の中に入り込み、ビンシーとの関わりもいっそう濃くなったこのTerm。
丘の上・下ともに、同じ職場の仲間として受け入れられている実感。
日本人は目立つし、タウンでは未だに”チンチョン”(アジア人をからかう言葉)とか言われるが、
JOCVとかジャパニーでなく、"Yuko”という固有名詞で私を呼んでくれる人が多くなった事。

せま~いせま~いビンセント。あと1年で私が出来ることは何だろうか??


今日は新聞の発行日。先日のバレーボール大会の様子が各紙に掲載。
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# by y-oharatti | 2009-03-27 23:27

インタースクール2日目

インタースクール2日目の朝を迎える前、ちょっとした事件(?)があった。

腹痛で、夜中にクリニックに行く羽目になった。未だ、原因不明。
1日目のインタースクールが終わって、疲れたので昼寝をしていたら
激痛で目が覚めた。しばらく、様子をみたものの、全く良くなる兆しがない。

JICAの顧問医、Dr.アッキー「胃腸炎でしょ。何か変なもの食べなかった??」
い~~~え、生徒と同じものしか食べてません。特にこの日は。

この腹痛、痛いこと極まりなく、それなのに下痢をしないのがよけいに怖かった。

触診を終えたアッキーが診察室に戻ってきた時、手には2本の注射!!
ちょ、ちょっと待った!!!!

「あのね、シリアスな痛みだから注射しなきゃ、ダメなのよ。」
注)アッキーは男性です。

どこの何かもわからんもの、ハイそうですかと言って受け入れられない。
特に、この国の薬は私には強すぎる。

JamaicaにいるJICAの健康管理員にすぐに連絡し、どんな薬なのか、容量が適量か、
話し合ってもらう。結果、小児の量で打つことで話がまとまる。
私にはそのぐらいで丁度いいです!!

ものすご~~く強い鎮痛効果のおかげで、意識もうろう。
インタースクール2日目の朝は遅刻。
そして、昼過ぎに早退。

こんな大切な時に、何をやっているのか情けなくなった。

ハリーは「早く休むんだ」と言って、家に送ってくれた。
クリニックに行くときには、車を持ってる友達がすぐに駆けつけてくれた。

本当にやりたい事をやるためには、健康が第一である事をつくづく実感。
そして、ビンシーに悩まされながらも、一番困った時に助けてくれるのも、
ビンシーである事に気付いた。

# by y-oharatti | 2009-03-26 23:38

インタースクール始まる。

ビンセントで一番大きな陸上の大会、インタースクールが始まった。

今日明日と予選を行い、4月1日に決勝種目が行われる。
ものスゴイ、力の入れようである。

このインタースクールにおけるハリーの意気込みはスゴイ。
練習は私にまかせっきりのところもあったが、この3週間の間、4回のミーティング。
なかなか練習に出てこない生徒に檄を飛ばし、昨日の最後のミーティングでは
1時間、話し続けた。

大会の朝、選手全員でウォーミング・アップ。ハリーも片時も離れない。
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競技が始まってからも、選手へのアドバイスから学校得点の換算からなにから、
一時としてじっとしていない。
ハリーと分担して、私も生徒へのアドバイスを行う。
陸上競技の試合で最も大切な事だ。

その甲斐あってか、ほとんどの種目で決勝進出、そして決勝種目のあったフィールド競技では、3つの種目で1位2位を独占。

この結果はハリーの努力はもちろんあるのだが、非常に残念なことに
ほんの少しの学校を除き、ほとんどの学校が練習なしで臨む。
だから3週間、全員揃ったことはないにしろ、トレーニングをしてきたうちの生徒とは
まったく条件が違うのである。
走幅跳のピットで、たった今やり方を教えている先生までいる。
ここまでくると、教えるだけまともなのかもしれないと思えてくる。


このインタースクールが始まって、気がついた事がある。
相対的に見ると、ハリーはずば抜けてよくできる教師である。
これまで私はハリーの言動にかなり悩まされる事もあったが、
ビンセントという国全体で見ると、ハリーはとてもよく働く非常に優れた先生なのである。

私がなぜ、この学校に配属されたのか、少し理由が分かった気がした。

運営側が遅々として動かないので、自ら砂場を整備するハリー。
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# by y-oharatti | 2009-03-25 23:36

Feud (確執)

前にも話題にしたが、ビンセントのスポーツ指導者同士、Feud(確執)がある。

とにかく、プライドの高いビンセンシャン。
自分が育てた選手が一番、自分の指導が一番、なのだ。

私は今、走り高跳の背面跳を教えようとしている。
これには、どうやってもマットが必要。そこで、土曜の陸上教室の後や、
隣の学校に借りに行っているのだが、これがどうもうまくいかない。

「今日は時間がないから。」
「今日はクリケットが貸し切っているから。」クリケットとマットは関係なかろう。

私は、
「私は学校に所属しているけど、自分の学校の子だけじゃなくて、
ビンセントの生徒全体の底上げを願っている。だから、どの学校の子にも
分け隔て無く教える。そのために、私はビンセントにいる。
といつも主張している。

PESTAでこうした発言ができた後、実際に自分の学校の生徒を連れて陸上教室に来てくれた先生もいる。でも、本当にごくわずか。土曜に仕事をする先生なんてほんの一握りなのだ。

しかし、そうした態度を見せている私でさえも脚の引っ張り合いに巻き込まれるのだ。
先日は、学校の練習中に小学生が乱入するという妨害を受けた。

連れてきたのは、陸上協会のコーチ。「なんでこうなったの?」と聞くと、
「勝手についてきたんだよ。この子たち、問題児だから。」

それは、あなたでしょ!

この時ばかりは私も相当頭にきて、すぐに反撃に出た。
「何無責任な事言ってんの?あなたの管理下にある子たちでしょ。
 すぐになんとかしてよ!!」
めずらしく私が噛みついたので、コーチはびっくりしていたけど、
「俺は知らない」の一点張り。

以前、この人に陸上倉庫の鍵を貸したら、2週間返ってこなかった。
「今、持ってないんだ。」とか「バックの中にあるんだ。」
バックはどこよ??「職場に置いてきた。」それは、忘れたっていうんでしょ!!
「違う、忘れたんじゃないんだ、今持っていないだけだ。」

言葉を失うとはこういう事である。
呆れて物も言えない。そして、「ごめんなさい」なんて謝罪の言葉は一切なかった。
この間、うちの生徒は使いたい用具を使えずに過ごした。
鍵がない事で、こちらがどれだけ被害被っているか知っているのに。


ハリーがこんな事を言っていた。
「みんな、うちの学校を恐れているんだ。毎日、練習しているだろ。」

だからと言って、うちの学校に用具を貸してくれなかったり、練習の邪魔をするなんて、
なんて、なんて、ちっちゃい人たち。

どうして、セントビンセントだけがこのカリブ海諸国で最も遅れているのか、
身を以て分かった気がした。
そして、ビンセントを去る様々な職業の外国人がいつもいう事。
「この国は変わらないよ。」

私はビンシーが好きだ。底抜けに明るくて、会話が上手。
しかし、この「井の中の蛙」のような気質だけは、どうしても分かり合うことができない。

# by y-oharatti | 2009-03-24 23:01

バレーボール大会

何の試合だったんだか未だに知らないのだが(今週の新聞で分かるはず)、
優勝してしまった。

それもそのはず、PESTAには
青春をバレーボールにかけた同期数学隊員のK隊員がいる。
なぜ数学隊員がPESTAでプレーできるのか、そのへんの事はさておき。
おそらく、彼は今のビンセントで最もバレーボールが上手い男である。
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肝心の体育隊員の私は決勝では使ってもらえなかった。
今までの試合ではレシーブに徹し、サービスも確実に入れて来たのが、
ダメなものはダメらしい。ちょっと悔しいが、仕方がない。
圧倒的な力の差である。相手チームを含め、唯一の女性プレーヤー。
私がもっと上手ければ、女性でも使ってもらえたのだろうが・・・・。

レクリエーションなんだから、いいじゃんよ、と思ったのだが、
決勝まで上がってしまったものだから、メンバーの意識がガラっと変わってしまったのだ。
はじめの頃は日本人のK隊員が活躍しすぎるのを、よく思っていない節すらあった。
それが、今では彼抜きでは戦えない。
k隊員が買い物をしにコートから去ると、「Kはどこだ?!」と騒ぐ始末。

まったく、ビンシーである。

6時開始予定だった試合が始まったのは7時45分。ビンシータイム。
公式戦さながらの3セット先取の25点マッチ。ストレートで2セットとったものの、
3セット目でまさかの24点からひっくり返された。結果、26対28でこのセットを落とす。

観客からは(といっても全て関係者)「早く家に帰してくれ!!」というヤジが。
結局、試合が終わったのは、10時5分前。観客も選手もクタクタである。

自分のプレーが失敗するとふてくされるし、コートの中で失敗のなすりつけ合いはするし、
もう、ほんとに子どものようなPESTAのメンバー。

そんな中で、ハリーはとってもまともだった。ハリーはあまりバレーは得意ではないのだが、
タイムアウトではハリーが張り切って指示をだしていた。
「いいか、落ち着け、俺を見るんだ!」と言った時のメンバーの眼差し。
日本人を除くこのメンバーの中で、唯一ハリーだけが大人だった。

そんなこんなで終わったバレーボール大会。
ハリーたちと一緒にスポーツを出来たこと、仕事以外でハリーと過ごす時間ができた事。
ここ数週間の活動の変化に一役買っている事だけは間違いない。

# by y-oharatti | 2009-03-23 23:10

VincyMas2009

カリビアンなビンセントには当然、カーニバルがある。

そして、信じられないことに6月のVincyMas2009に向けて、
着々と準備が進んでいる!!段取りと構成が苦手な彼らしか見た事のない私。
初めてこの話を知った時は本当に驚いた。ビンシーには申し訳ないが・・・。

カーニバルの華、パレード。
バンドと呼ばれる単位で構成され、それぞれのバンドにスポンサーが付いている。
テントと呼ばれる作業小屋で、連日ビンシーが夜なべして衣装を作っている。b0138450_1328628.jpg


その中のひとつのバンドの衣装作りの手伝いに行くことに。
このバンドの今年のテーマはNationalism。世界各国の国旗や文化がモチーフ。
なんと、日本は歌舞伎になっていた。
こちら、ビンセント。
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手伝いと言っても、私にできる事は型紙から台紙を切ったり、のりで貼ったりするぐらい。
しかし、ひとつのバンドで200~300人分の衣装を作らなくてはならないので、
ネコの手も借りたいぐらい、忙しいらしい

だが、現場には殺伐とした感じは全くなく、
ラムを飲みながら、だらだらと作業している。やはり、ここはビンセント。
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好きなときに来て、好きなだけ作業して帰って行く。本当に間に合うのだろうか???

# by y-oharatti | 2009-03-21 23:25

帰国隊員見送り

19-1次隊が帰国した。
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寝言までも英語で叫び、生徒に何か言っていた先輩学校隊員。
最後の最後まで、自分の事よりも人のことを気に懸けてくれた先輩隊員。

彼女らは私よりも歳は若いが、彼女らから学んだこと、そして助けてもらった事が
ほんとうに多かった。

せまいせまいビンセント。ここにはここの大変さがある。
先輩隊員の活動がどれだけ私たちの助けになっているか計り知れない。

1年10ヶ月、お疲れ様でした。ほんとうに、ありがとう。
また、日本で会いましょう!

隊員は入れ替わっても、ビンセントに住む人々は変わらない。
私の活動、あと1年。私は、ビンセントに何が残せるだろうか??

# by y-oharatti | 2009-03-20 23:06